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履歴書の「前職」の書き方。退職理由と在職中の正しい記載ルール

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転職活動(中途採用)において、履歴書の「職歴」欄は、あなたのキャリアとスキルを判断する上で、最も重要な項目の一つです。採用担当者は、あなたが「前職(ぜんしょく)」や、それ以前の職場でどのような経験を積んできたかを厳しくチェックしています。

「前職のことは、どう書けばいいのか?」

「やめた理由は、正直に書くべき?」

「まだ在職中の場合は?」

こうした「前職」の書き方一つで、あなたの印象は大きく変わります。ここでは、採用担当者にあなたの経歴を正確に、かつ誠実に伝えるための、職歴欄の正しい書き方について詳しく解説します。


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1. 職歴欄における「前職」の基本的な書き方

職歴欄は、学歴欄の後に一行空け、中央に「職歴」と見出しを書いてからスタートします。キャリアは、時系列(古い順)に記載していきます。

「前職」の情報を記載する際は、以下の3つの情報が1セットの基本です。

  1. 入社「年月」
  2. 会社名(正式名称)
  3. 「入社」の二文字

会社名は絶対に「正式名称」で記載する

最大の注意点は、会社名を「(株)」や「(有)」といった略称で記載しないことです。「株式会社〇〇」「有限会社〇〇」のように、必ず「正式名称」で正確に記載します。これは、履歴書という公的書類における鉄則です。

(記載例)

2015年 4月 株式会社〇〇 入社

(営業部にて、〇〇業務に従事)

(※担当業務を簡潔に(1行程度)補足すると、採用担当者にとって親切です)


2. 【最重要】「前職」の“やめた理由”の書き方

「前職」の情報を書く上で、応募者が最も悩むのが「やめた理由(退職理由)」の書き方です。

結論から言いますと、履歴書の職歴欄に、詳細な退職理由(例:「人間関係が理由で」など)を記載する必要は一切ありません。

採用担当者が知りたいのは、その退職が「自己都合」なのか「会社都合」なのか、という客観的な「事実」です。

ケース1:自己都合の場合(転職、結婚、家事都合など)

ご自身の意思や事情によって退職した場合は、すべて「自己都合」となります。これは最も一般的なケースです。

書き方:「一身上の都合により退社」

この「一身上の都合(いっしんじょうのつごう)」という定型句(じょうとうく)が、全ての個人的な理由を網羅(もうら)します。たとえ本音がネガティブな理由(例:給与への不満)であったとしても、履歴書にはこのように記載します。

ケース2:会社都合の場合(倒産、解雇、閉店など)

会社の倒産、業績不振による解雇(リストラ)、事業所の閉鎖、店舗の閉店など、ご自身の意思ではなく、会社側の事情によって退職を余儀なくされた場合は「会社都合」となります。

これは、応募者本人に責任があるわけではないため、事実を隠さずに正確に記載する必要があります。

書き方:「会社都合により退職」

(※「店舗閉店により退職」など、客観的な事実を具体的に記載することも可能です)

ケース3:契約期間満了の場合(契約社員など)

契約社員や派遣社員として勤務しており、定められた契約期間が終了して退職した場合は、事実をそのまま記載します。

書き方:「契約期間満了により退社」


3. 「前職」が「現職(在職中)」の場合の書き方

現在もその会社に勤務している(在職中)の場合は、「退社」とは記載しません。

最後の職歴として、入社情報を記載した行の下に、**「現在に至る(げんざいにいたる)」**と記載します。

そして、職歴欄の最後(「現在に至る」の次の行)に、**「以上」**と右寄せで記載して締めくくります。

職歴欄 記載例(在職中の場合)

(職歴)

2019年 5月 株式会社△△ 入社

営業部に配属(〇〇業務に従事)

現在に至る

以上

(※「以上」は、行の右端に記載します)

(応用)退職予定日が決まっている場合

もし、すでに退職交渉が済んでおり、退職日が確定している場合は、採用担当者にとって「いつから入社可能か」が明確になる、非常に重要な情報です。

その場合は、「現在に至る」の横に()書きで、確定した退職予定日を併記します。

(記載例)

現在に至る(2025年12月31日 退職予定)


4. 履歴書と「職務経歴書」の役割分担

「前職」のアピールでよくある間違いが、履歴書の職歴欄に、業務内容や実績を「全て」書き込もうとすることです。

中途採用の応募書類は、この2つの「役割分担」が絶対のルールです。

  • 履歴書 = あなたの「プロフィール」や「索引(インデックス)」→ 職歴欄には、「いつ、どこで(会社名)、どうなったか(入社・退社)」という**「事実の概要」**だけを書きます。
  • 職務経歴書 = あなたの「プレゼンテーション資料」→ 履歴書で示した「前職」で、「具体的にどのような業務(業務内容)を行い、どのような実績(数字)を上げたのか」を、A4用紙1〜2枚程度で詳細にアピールします。

履歴書の職歴欄(前職)は、あくまで「簡潔に、分かりやすく」記載することが重要です。


5. 結論。前職の事実は「正確」かつ「誠実」に

履歴書の「前職」欄は、あなたのキャリアを公的に示すものです。

「短期間で辞めたから」といって、その職歴を意図的に記載しない(抜かす)ことは、**「経歴詐称(けいれきさしょう)」**にあたる重大な問題です。

入社手続き(雇用保険の履歴確認など)で必ず発覚するため、全ての職歴は、正確に記載する必要があります。

「一身上の都合により退社」といったビジネスマナー(ルール)を守り、あなたのキャリアを誠実に記載することが、採用担当者からの信頼を得る第一歩となります。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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