履歴書の「特技」一覧。転職でアピールになる具体例と書き方
履歴書の「特技」欄。何を書けばいいか分からない方へ
履歴書を作成する際、「趣味・特技」の欄で筆が止まってしまう方は少なくありません。「特技と言えるほどのものがない」と悩み、「履歴書 特技 一覧」と検索して、書ける内容のヒントを探す方も多いようです。
採用担当者は、職務経歴やスキルだけでなく、この欄から応募者の「人柄」「継続力」「物事への取り組み姿勢」といった、仕事にも通じる側面を知りたいと考えています。
この記事では、履歴書に記載できる「特技」の具体例をカテゴリー別に一覧で紹介し、転職活動で評価されやすい書き方のコツを解説します。
【カテゴリー別】履歴書に書ける「特技」一覧
ご自身に当てはまるものがないか、ヒントとしてご活用ください。大切なのは、単なる「一覧」から選ぶことではなく、ご自身の経験と結びつけて語れることです。
1. 仕事に直結・関連する「スキル系」特技一覧
応募する職種と関連性が高い場合、最も強力なアピールとなります。
- PCスキル
- Excel(データ集計、関数・ピボットテーブル操作)
- Word(ビジネス文書作成、タッチタイピング)
- PowerPoint(プレゼンテーション資料作成)
- 語学
- 英会話(TOEIC〇点、オンライン英会話を継続)
- 英語の読み書き(ビジネスメール対応可能)
- (その他言語:中国語、韓国語など)
- その他専門スキル
- デザインソフトの操作(Photoshop, Illustrator)
- プログラミング(趣味または実務)
- 動画編集
2. 継続力・体力・精神力が伝わる「運動系」特技一覧
「体力」や「継続力」「自己管理能力」は、全ての仕事の土台となるため、ポジティブに評価されます。
- ランニング(週〇回、〇年間継続)
- 筋力トレーニング(ジム通いを〇年継続)
- 水泳
- ヨガ、ピラティス
- スポーツ(野球、サッカー、バスケなど ※チームでの協調性もアピール可)
- 武道(剣道、柔道、空手など ※礼儀や精神力)
- 登山(体力、計画性)
- サイクリング
3. 思考力・計画性・正確性が伝わる「インドア系」特技一覧
一見趣味に見えることでも、「仕事への姿勢」に翻訳してアピールできます。
- 料理(「段取り」を考えて効率よく調理できる → 計画性・効率化)
- 掃除、整理整頓(常に身の回りを整える → 几帳面さ、業務環境の整備)
- DIY、プラモデル制作(一つのものを集中して作り上げる → 集中力、忍耐力)
- 書道、ペン習字(丁寧な文字を書く → 丁寧な仕事ぶり)
- パズル(ジグソーパズル、クロスワード)(論理的思考、集中力)
- そろばん、暗算(数字への強さ、正確性)
4. コミュニケーション能力が伝わる「対人系」特技一覧
人柄や、チームで働く上での素養を伝えることができます。
- 人の顔と名前を覚えるのが早い(顧客対応や営業職で強み)
- 傾聴(人の話をじっくり聞くのが得意)
- 後輩や初心者に教えること(指導力)
- ボランティア活動(社会貢献意識、協調性)
5. 学習意欲・知識欲が伝わる「その他」の特技一覧
- 読書(月〇冊、特定のジャンル)
- 資格の勉強(現在〇〇の資格取得に向け勉強中)
- ブログやSNSでの情報発信(継続力、情報収集力)
「一覧」から選んだだけではNG。必ず「補足」を加える
この「特技一覧」からご自身に合うものを見つけたら、それをそのまま書くだけでは不十分です。 採用担当者が知りたいのは、その特技の「レベル」や「継続性」、そしてそこから見える「あなたの人柄」です。
必ず、**「特技名」+「簡潔な補足(レベルや継続状況)」**をセットで記載しましょう。
良い書き方の例文
- (悪い例):特技:ランニング
- (良い例):特技:ランニング(週3回のジョギングを5年間継続しており、体力と自己管理には自信があります。)
- (悪い例):特技:料理
- (良い例):特技:料理(冷蔵庫の残り物から、段取りよく複数の品目を作るのが得意です。)
- (悪い例):特技:Excel
- (良い例):特技:Excel操作(VLOOKUP関数やピボットテーブルを用いたデータ集計と分析が得意です。)
避けるべき「NGな特技」一覧
- 「特になし」→ 最も避けるべき回答です。自己分析ができていない、アピール意欲が低いと見なされます。
- ギャンブル系→ 「パチンコ」「競馬」など。金銭感覚や自己管理能力に不安を持たれます。
- 政治・宗教に関するもの→ 思想信条に関わる内容は、ビジネスの場では誤解を生む可能性があるため避けます。
- レベルが低すぎる、または自慢に聞こえすぎるもの→ バランスが重要です。
結論。一覧は「ヒント」。あなた自身の言葉で伝えよう
履歴書の「特技」欄は、あなたの「人となり」を伝える貴重なスペースです。今回紹介した「特技一覧」は、あくまでご自身の強みや経験を思い出すための「ヒント」として活用してください。
ご自身の経験を棚卸しし、それが仕事のどのような側面(継続力、計画性、正確性など)に繋がるかを考え、具体的な一言を添える。その「ひと手間」が、採用担当者の心に響くアピールとなります。





