履歴書での「随時」の使い方｜適切な表現例と注意点を解説

はじめに

履歴書を作成する際、「随時」という言葉を使いたい場面があるかもしれません。例えば、「随時連絡可能」「随時入社可能」「随時対応します」 などの表現は、企業に柔軟な対応ができることを伝えるのに役立ちます。

しかし、ビジネス文書として履歴書を作成する際には、「随時」を適切に使わないと、曖昧な印象を与える可能性があります。

本記事では、履歴書で「随時」を適切に使う方法、具体的な記入例、注意点について詳しく解説します。

1. 「随時」の意味と履歴書での使い方

① 「随時」の意味

「随時（ずいじ）」とは、**「特定の決まった日時ではなく、必要に応じていつでも」**という意味を持つ言葉です。

✅ ビジネスシーンでの「随時」の意味

• 決まった日時がないが、必要に応じて対応可能
• 企業側のスケジュールに柔軟に対応できることを示す

📌 履歴書では、入社時期や面接の対応可否などを伝える際に使われることが多い！

2. 履歴書での「随時」の具体的な使い方

履歴書において「随時」を使う場面は主に以下の3つです。

① 「本人希望欄」での使用

✅ 【入社可能時期を伝える場合】

入社時期につきましては、現在の業務の引継ぎ状況を考慮し、随時対応可能です。

✅ 【勤務開始時期の調整を伝える場合】

現在在職中のため、退職手続き完了後、随時入社可能です。

📌 「随時入社可能」は、企業に柔軟な対応ができることを伝える表現として有効！

② 「連絡可能時間」の記載

✅ 【企業との連絡対応について】

日中は業務のため電話に出られない場合がございますが、メールには随時対応可能です。

✅ 【面接日の調整について】

面接日程につきましては、貴社のご都合に合わせて随時調整いたします。

📌 「随時対応可能」と書くことで、企業側に「調整がしやすい応募者」という印象を与えられる！

③ 「志望動機」や「自己PR」での使用

✅ 【学習やスキルアップの姿勢を伝える場合】

業務に必要なスキルは、入社後も随時習得し、貴社の業務に貢献できるよう努力いたします。

✅ 【顧客対応力をアピールする場合】

前職では、顧客からの問い合わせに対して随時対応し、迅速な問題解決に努めていました。

📌 「随時習得」「随時対応」と使うことで、柔軟な姿勢や積極性を伝えられる！

3. 「随時」を履歴書で使う際の注意点

① 「随時」だけだと曖昧な印象になる

❌ 【NG例】

面接の日程は随時対応可能です。

✅ 【改善例】

面接の日程は、平日18時以降または土日にて随時対応可能です。

📌 「随時」だけではなく、具体的な条件や希望を付け加えると、より伝わりやすくなる！

② 使いすぎに注意

❌ 【NG例】

随時対応可能であり、随時入社可能です。スキル習得も随時行います。

✅ 【改善例】

面接の日程については、貴社のご都合に合わせて調整可能です。  
また、業務に必要なスキルは入社後も積極的に習得し、早期に戦力となるよう努めます。

📌 同じ言葉を繰り返すと文章が単調になるため、別の言葉（「調整可能」「必要に応じて」「適宜」）と組み合わせるのが効果的！

③ 「随時」と「適宜」の違い

「適宜」も「必要に応じて」という意味を持ちますが、「随時」は“いつでも”に近いニュアンス、「適宜」は“状況に応じて判断する”という意味になります。

✅ 【違いの例】

• 「随時対応可能」 → 「（時間の制約なく）いつでも対応できる」
• 「適宜対応可能」 → 「状況を見ながら最適な対応をする」

📌 履歴書では、「随時」は入社時期や連絡可否に、「適宜」は業務の進め方に使うのが適切！

4. 「随時」を適切に使った履歴書の例文

① 本人希望欄での例文

現在の業務の引継ぎを円滑に進めた上で、退職手続きが完了次第、随時入社可能です。  
貴社のご都合に合わせて、面接日程も随時調整いたします。

② 連絡可能時間の記載例

日中は業務のため電話に出られないことが多いですが、メールには随時対応可能です。  
また、平日18時以降であればお電話での対応も可能です。

③ 自己PRでの例文

私は、顧客からの問い合わせに対し、迅速に対応することを心がけてきました。  
特に、急な依頼にも随時対応できるよう、チームと協力しながら業務を進めておりました。  
この経験を活かし、貴社でも柔軟な対応力を発揮したいと考えています。

5. まとめ

履歴書で「随時」を使うことで、**「柔軟な対応ができる」「調整が可能」「即戦力になれる」**という印象を与えることができます。

✅ 「随時」は、入社可能時期や連絡対応可否を伝える際に適切に使う
✅ 具体的な日時や条件を補足し、曖昧にならないようにする
✅ 使いすぎると文章が単調になるため、「調整可能」「必要に応じて」などと組み合わせる

適切な表現を用いて、履歴書をより魅力的に仕上げましょう！

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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