履歴書写真はユニクロの服装でも問題ない？採用担当者に好印象を与える選び方と着こなし術

転職活動の準備を進める中で、履歴書写真の撮影用に新しくスーツやシャツを新調しようと考える方は少なくありません。その際、コストパフォーマンスに優れた「ユニクロ」のアイテムを利用してもよいのか、あるいは安っぽく見えて採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうのではないかと不安に感じることもあるでしょう。結論から申し上げますと、履歴書の写真撮影においてユニクロの服装を着用することは全く問題ありません。むしろ、近年のユニクロはビジネスラインが充実しており、選び方と着こなしさえ間違えなければ、清潔感のある好印象な写真を撮ることが十分に可能です。ここでは、履歴書写真にユニクロを活用する際のポイントや、写真映えするおすすめのアイテムについて詳しく解説します。

ブランド名よりも「サイズ感」と「状態」が重要

履歴書の写真において、採用担当者がチェックしているのは「どこのブランドの服を着ているか」ではありません。写真だけでは生地のブランドタグは見えませんし、高級ブランドのスーツか量販店のスーツかを完全に見分けることはプロでも困難です。採用担当者が重視しているのは、その服が「体に合っているか（サイズ感）」と「手入れが行き届いているか（清潔感）」の2点です。どれほど高価なスーツを着ていても、サイズが大きすぎて肩が落ちていたり、襟元がヨレていたりすれば、だらしない印象を与えてしまいます。逆に、ユニクロのアイテムであっても、自分の体型にジャストフィットし、シワのないパリッとした状態で着こなしていれば、仕事ができるスマートな印象を与えることができます。したがって、ブランドにこだわるよりも、試着をして鏡で入念にサイズを確認することのほうがはるかに重要です。

写真映えするユニクロの優秀アイテム：男性編

男性がユニクロで履歴書用の服装を揃える場合、注目すべきは「感動ジャケット（ウールライク）」と「スーパーノンアイロンシャツ」です。感動ジャケットは機能性が高く評価されていますが、写真撮影用としては、光沢が抑えられた「ウールライク」の素材を選ぶことがポイントです。コットンのようなカジュアルな質感のものを選ぶと、ビジネスの場には不向きなラフな印象になってしまうため注意が必要です。また、ワイシャツについては、襟の立ち上がりがきれいなスーパーノンアイロンシャツがおすすめです。襟にシワがなく、ピンと張っている状態は、顔周りを引き締め、誠実さをアピールするのに役立ちます。ネクタイはユニクロでも販売されていますが、質感や結び目のボリューム感を重視するならば、ここだけは専門店でシルク製のものを購入すると、全体のグレード感を高めることができます。

写真映えするユニクロの優秀アイテム：女性編

女性の場合、ユニクロの「レーヨンブラウス」は転職活動の定番アイテムと言えるほど優秀です。とろみのある素材感が上品で、シワになりにくく、ジャケットのインナーとして着用した際に柔らかく女性らしい印象を与えます。スキッパーカラー（開襟）タイプを選べば活発で明るい印象に、スタンドカラーや丸襟を選べば落ち着いた印象になります。ジャケットに関しては、セットアップ可能な「ストレッチテーラードジャケット」などが適しています。選ぶ際は、着丈や袖丈も大切ですが、最も重要なのは「肩幅」です。肩のラインが合っていないと着せられている感が出てしまうため、S、M、Lのサイズ展開だけでなく、オンライン限定のサイズなども視野に入れて、自分の体に合うものを見つける努力が必要です。色は黒やネイビーを選んでおけば、どのような業界にも対応できる万能なスタイルになります。

「安っぽく」見せないための素材選びとメンテナンス

ユニクロのアイテムを着用する際に唯一懸念されるのが、素材によっては「安っぽく」見えてしまうリスクです。これを回避するためには、ペラペラとした薄すぎる生地や、カジュアルすぎるリネン（麻）素材、凹凸の激しいニット素材などは避ける必要があります。あくまでビジネススーツとして販売されている、適度なハリと厚みのある化学繊維やウールブレンドの素材を選びます。そして、何よりも大切なのがメンテナンスです。購入したばかりの服には畳みジワがついていることがありますし、何度も着用した服は襟や袖がくたびれていることがあります。撮影前には必ずスチームアイロンをかけてシワを伸ばし、ホコリを粘着クリーナーで取り除いておくことが鉄則です。このひと手間をかけるだけで、ユニクロの服は見違えるほど高見えし、清潔感あふれる写真に仕上がります。

自信を持って着こなすことが採用への近道

「ユニクロで大丈夫だろうか」と不安な気持ちで撮影に臨むと、その自信のなさが表情に出てしまうことがあります。しかし、現代のビジネスシーンにおいて、ユニクロを着用しているビジネスパーソンは数多く存在し、それは「合理的」で「堅実」な選択としてポジティブに捉えられることもあります。大切なのは、それがユニクロであるかどうかではなく、あなたがその服をビジネスウェアとして堂々と着こなし、仕事に対する意欲的な姿勢を見せられるかどうかです。サイズを合わせ、手入れを完璧にし、姿勢を正して撮影すれば、それがユニクロであることに気づく人はまずいません。コストを賢く抑えつつ、浮いた費用を証明写真機のグレードアップやヘアメイク代に回すなどして、トータルで質の高い応募書類を完成させてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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