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履歴書の「ネット提出」。PDFが必須? メール・Webフォームの正しいマナー

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現代の転職活動(中途採用)において、履歴書や職務経歴書を「ネットで提出」することは、郵送よりも遥かに主流となっています。Eメールへの添付や、企業の応募フォーム(Webサイト)からのアップロードがその主な方法です。

ネット提出は、スピーディーで効率的という大きなメリットがありますが、郵送の際のマナー(封筒の選び方や送付状)とは異なる、**「データ提出ならではのビジネスマナー」**が存在します。

採用担当者は、あなたが送ってきたファイル形式やファイル名、メールの本文などから、あなたの「PCスキル」や「相手への配慮ができるか」を厳しくチェックしています。

ここでは、書類選考の第一印象でつまずかないための、履歴書の正しい「ネット提出」の方法を詳しく解説します。

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「ネット提出」の主な2つの方法

まず、ネット提出には主に二つのパターンがあることを理解しましょう。

  1. Eメールにファイルを添付して送付する方法企業の採用担当者宛に、直接メールで応募書類(PDFなど)を送るケースです。
  2. 企業の応募フォーム(Webサイト)からアップロードする方法企業の採用ページや、転職サイトの応募画面で、指定された場所にファイルをアップロード(登録)するケースです。

どちらの方法であっても、提出する「ファイル」の準備の仕方は共通しています。

【最重要】提出ファイル形式は「PDF」が絶対のルール

ネット提出のマナーにおいて、これが最も重要なルールです。

履歴書をパソコンのWord(ワード)やExcel(エクセル)で作成した場合、そのファイル(.docx や .xlsx)のまま送付するのは、原則としてNGです。

なぜWordやExcelのままではダメなのか

  • レイアウトが崩れるリスク採用担当者が使用しているPCの環境(OSやソフトのバージョン違い)によっては、あなたが意図したレイアウトが崩れたり、文字化けしたりして、正しく閲覧できない可能性があります。
  • 編集(改ざん)が容易WordやExcelは編集が容易なため、第三者によって内容が変更されてしまうリスクがあります。

PDF形式が「必須」である理由

作成した履歴書は、必ず**「PDF形式」**に変換(エクスポート、またはPDFとして保存)してから提出します。

PDFファイルは、「どのような環境で開いても、作成時のレイアウトのまま表示される」「編集が困難である」という特性があり、公的な応募書類の提出形式として、ビジネスの世界では「常識」となっています。

手書き履歴書の「スキャンデータ」はOKか?

企業から「手書き指定」がない限り、現代の転職活動では、応募書類はパソコンで作成するのが主流です。パソコン作成のデータは、読みやすく、PCスキルの証明にもなります。

もし、やむを得ない事情で手書きの履歴書をネット提出する場合は、それをスキャンしてPDF化します。ただし、スキャンした画像が「暗い」「斜めになっている」「文字がかすれて読めない」といった状態では、熱意が伝わりません。あくまで最終手段と考え、できる限りパソコンで作成したPDFを準備しましょう。

「ファイル名」への配慮。採用担当者はここも見ている

PDF化したデータの「ファイル名」も、採用担当者への配慮が問われるポイントです。

「履歴書.pdf」や「名称未設定.pdf」「スキャン001.pdf」といったファイル名のまま送付するのは、非常に不親切です。

採用担当者は、日々多くの応募書類を受け取ります。誰の、何の書類かが一目で分かるように、ファイル名を設定する必要があります。

【良いファイル名の例】

  • 履歴書(山田太郎)_20251107.pdf
  • 職務経歴書(山田太郎)_20251107.pdf
  • 【応募書類一式】山田太郎.pdf (複数の書類を一つにまとめた場合)

このように、**「何の書類か」「誰の書類か」「日付」**を入れておくと、受け取った側が管理しやすくなります。

パスワード(ZIPファイル)はかけるべきか?

セキュリティを考慮し、ファイルをZIP形式で圧縮し、パスワードをかける方法もあります(その場合、パスワードは別のメールで送るのがマナーです)。

しかし、これは採用担当者にとっては「ファイルを開く手間が増える」ことにもなります。また、企業によってはセキュリティポリシー上、ZIPファイル(特にパスワード付き)の受信を禁止している場合もあります。

企業の募集要項に「パスワードを設定のこと」といった指定がない限りは、応募者の判断で無理にかける必要はありません。PDFファイルをそのまま添付する方が、むしろ親切であるケースが多いのが現状です。

【方法別】ネット提出の具体的なマナー

1. Eメールで提出する場合

メールで送付する場合、その**「メール本文」が、郵送でいうところの「送付状(添え状)」の役割を果たします。** ファイルだけを添付して、本文が「よろしくお願いします」だけでは、熱意が伝わりません。

  • 件名「〇〇職応募の件/山田 太郎」「営業職(求人番号123)応募に関する書類送付/山田 太郎」→ 「何の要件で」「誰が」送ったメールかが一目で分かるように、簡潔かつ具体的に記載します。
  • 本文「宛名(会社名・部署名・担当者名)」「挨拶と名乗り」「応募の経緯」「添付ファイルの内容(履歴書・職務経歴書のPDF)」「簡潔な自己PRや面接依頼」「結びの挨拶」「署名(ご自身の連絡先)」を、ビジネスメールの基本構成に沿って丁寧に記載します。

2. Webフォームから提出する場合

  • 指示に従うことが最優先ファイル形式(PDF、Wordなど)や、ファイル容量(〇MB以内)に指定がある場合は、必ずその指示に従います。
  • 直接入力欄との整合性履歴書ファイルをアップロードするだけでなく、フォームの欄に「志望動機」や「自己PR」を直接入力するケースも多くあります。その際、アップロードする履歴書の内容と、フォームに入力する内容が矛盾しないよう、一貫性を持たせることが重要です。

ネット提出ならではの「最終チェックリスト」

送信ボタンを押す前に、必ず確認しましょう。

  • [ ] ファイル形式は「PDF」になっていますか?
  • [ ] ファイル名は「(書類名)(氏名)_日付」など、分かりやすいですか?
  • [ ] Eメールの場合、ファイルは正しく「添付」されていますか?(添付漏れが一番多いミスです)
  • [ ] 宛先(メールアドレス、会社名)は正確ですか?
  • [ ] 件名は具体的ですか?
  • [ ] 本文や署名(ご自身の連絡先)に抜けや誤字はありませんか?
  • [ ] (特にスマホ作成の場合)予測変換ミスはありませんか?
  • [ ] 証明写真のデータは、ファイルに貼り付け忘れていませんか?

結論。ネット提出は「スピード」と「相手への配慮」が鍵

履歴書のネット提出は、郵送に比べてスピーディーで効率的ですが、その「手軽さ」ゆえに、ファイル名や形式、メール本文といった「細部への配慮」が疎(おろそ)かになりがちです。

採用担当者は、その細部からあなたの「PCスキル」や「仕事の丁寧さ」を評価しています。ネット提出のマナーを正しく守ることが、書類選考を通過するための重要な第一歩となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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