履歴書の「値段」。100円と500円、選考への影響と正しい選び方
転職活動を始めるにあたり、まず準備するものの一つが「履歴書」です。いざ履歴書用紙を買いに行くと、100円ショップで売っているものから、文房具店で売られている少し値段の高いものまで、様々あることに気づきます。
「安い履歴書を使うと、選考で不利になるのでは?」
「値段によって、何か違いがあるのだろうか?」
こうした「履歴書の値段」に関する疑問は、多くの応募者が一度は持つものです。ここでは、履歴書の値段が選考に与える影響と、転職活動における履歴書の正しい選び方について解説します。
履歴書が買える場所と、おおよその値段の目安
履歴書用紙は、私たちの身近な多くの場所で販売されています。
- 100円ショップ(ダイソー、セリアなど)値段:110円(税込み)最も安価に入手できます。封筒やクリアファイルなど、関連する備品も一緒に揃えられるのが便利です。
- コンビニエンスストア(セブンイレブン、ローソンなど)値段:200円〜400円程度24時間いつでも購入できるのが最大のメリットです。多くの場合、封筒や職務経歴書がセットになっています。
- 文房具店・書店値段:150円〜500円程度種類が豊富で、「転職者用」「アルバイト用」など、用途に合わせた様式(フォーマット)を選びやすいのが特徴です。
- スーパー、ホームセンター値段:150円〜300円程度文具コーナーで、日常の買い物のついでに入手できます。
【最重要】履歴書の「値段」は、選考の合否に影響するか?
これが最も気になる点だと思いますが、結論から言いますと、履歴書用紙の「値段」が、書類選考の合否に影響することは一切ありません。
採用担当者が、100円ショップの履歴書用紙を使ったからといって、評価を下げることはまずあり得ません。
採用担当者が重視しているのは、履歴書用紙の価格やブランドではなく、以下の二点です。
- その「中身」→ あなたの「職務経歴」「スキル」「資格」、そして「なぜ自社で働きたいのか」という「志望動機」や「熱意」。
- その「丁寧さ」→ 「誤字脱字」や「抜け字」がないか。丁寧な文字(手書きの場合)か。証明写真は適切か。
たとえ110円の履歴書であったとしても、中身が素晴らしく、誤字脱字のない完璧な状態で作成されていれば、それは「素晴らしい応募書類」です。
逆に、500円の高級な履歴書用紙を使っていたとしても、中身がスカスカで、志望動機がどの会社にも当てはまるような「使い回し」であったり、誤字脱字だらけだったりすれば、その時点で不合格となります。
値段よりも「サイズ」や「様式」で選ぶことが重要
履歴書を「値段」で選ぶよりも、ご自身の「用途」に合っているかで選ぶことが遥かに重要です。
1. サイズは「A4」か「B5」か
市販の履歴書には「B5サイズ」(一般的なノートの大きさ)も多くあります。
しかし、転職活動(中途採用)では、履歴書とセットで「職務経歴書」を提出します。この職務経歴書は、ビジネス文書の標準である「A4サイズ」で作成するのが一般的です。
応募書類全てのサイズを**「A4」で統一する方が、採用担当者が管理しやすく、見た目も整います。そのため、購入する際は「A4サイズ」**の履歴書を選ぶことを推奨します。
2. 様式は「転職者用」か
履歴書には、アルバイト・パート用(シフトの希望欄が大きい)など、様々な様式があります。
転職活動(中途採用)では、**「職歴」欄や「自己PR」「志望動機」の欄が広く設けられている、「転職者用」**のフォーマットを選ぶようにしましょう。
最も安価な入手方法:「無料ダウンロード」という選択肢
履歴書の「値段」を気にするのであれば、最も安価な(無料の)入手方法があります。
それは、インターネット上で「履歴書 テンプレート」を無料ダウンロードし、ご自身のパソコン(PC)で作成する方法です。
この方法であれば、かかる値段は「印刷代」と「紙代」のみです。
パソコン作成は、
- 「A4サイズ」で簡単に作成できる
- 「職務経歴書」と体裁を統一できる
- 「修正」が容易(手書きのように書き直す必要がない)
- 「読みやすい」(採用担当者の負担が少ない)
といった、転職活動における多くのメリットがあります。
結論。履歴書の価値は「値段」ではなく「中身」
履歴書用紙の値段が、あなたの価値を決めることはありません。100円ショップのものでも、コンビニのものでも、無料ダウンロードでも、自信を持って使用してください。
大切なのは、その「一枚の紙」に、あなたのこれまでの経験と、未来への熱意を、いかに「正確」に、かつ「丁寧」に書き込めるかです。用紙を選んだら、次はその「中身」を充実させることに全力を注ぎましょう。





