履歴書を間違えたままメール提出! 送信後の正しい対処法と謝罪メールの書き方
転職活動において、応募書類はあなたの「顔」です。それをEメールで提出する際、「送信」ボタンを押した直後に、「あっ!間違えた!」と誤字や添付ファイルの間違いに気づく。これは、血の気が引くような、非常に焦る瞬間です。
「もう不合格だ…」と諦めてしまうのは、まだ早いかもしれません。
もちろん、間違いがないのが一番です。しかし、人間である以上、ミスは起こり得ます。重要なのは、その「間違い」に気づいた後、いかに迅速に、かつ誠実に対応するかです。
採用担当者は、その「ミスの対処法」からも、あなたの「誠実さ」や「ビジネスマナー」を見ている可能性があります。
ここでは、履歴書を間違えたままメールで提出してしまった場合の、正しい対処法について詳しく解説します。
1. まずは深呼吸。ミスの「重大度」を冷静に判断する
まず、パニックにならず、ご自身が犯した間違いが「どの程度のミス」なのかを冷静に判断しましょう。対応方法は、その重大度によって変わります。
ケース1:軽微なミス(連絡不要の場合もある)
- 例:志望動機や自己PR欄での、わずかな誤字脱字(例:「貴社」が「貴者」になっているなど、文脈で伝わるもの)、日付のわずかなズレ(例:前日の日付になっている)など。
- 対処法:
- このレベルのミスであれば、あえて謝罪メールを送らないというのも、一つの判断です。
- 採用担当者が見落とす可能性もありますし、謝罪メールを送ることで、かえって「注意力が不足している」と、ご自身のマイナスポイントを強調してしまうことにもなりかねません。
- もし書類選考を通過し、面接に進めた際に、もし指摘されたら「大変失礼いたしました。〇〇の誤りです」と、その場で誠実に対応すれば問題ありません。
ケース2:重大なミス(即時連絡が必須)
- 例:
- 応募先企業名の間違い(致命的です)
- ご自身の氏名や連絡先(電話番号・メールアドレス)の間違い
- 添付ファイルの間違い(全く別の書類、古いバージョンの履歴書を送ってしまった)
- 職歴や資格など、経歴の重大な誤り
- 対処法:
- 直ちに「謝罪」と「訂正」のメールを送る必要があります。
- これらを放置すると、「ビジネスマナーを理解していない」「仕事が雑だ」と判断され、その時点で不合格となる可能性が非常に高くなります。
2. 【最重要】謝罪と訂正メールの書き方(例文)
重大なミスをしてしまい、謝罪メールを送る場合は、以下の構成で、できる限り迅速に(気づいた時点ですぐに)送付しましょう。
ポイント:
- 件名:一目で「訂正・再送付」であることが分かるようにします。
- 本文:「いつ送ったメールか」「どの書類の」「どこが」間違っていたのかを簡潔に、かつ明確に伝えます。
- 謝罪:ミスしたことへの謝罪と、手間をかけさせることへの謝罪を、丁寧に行います。
履歴書(ファイル自体)を再送付する場合の例文
件名: 【訂正・再送付】〇〇職応募の件/山田 太郎(ご自身の氏名)
本文:
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
お世話になっております。
先ほど(または、〇月〇日 〇時頃)、〇〇職の求人に応募いたしました、山田 太郎と申します。
その際、添付いたしました履歴書(または職務経歴書)の一部に誤りがありました。(※または「添付すべきファイルを間違えておりました」)
誠に申し訳ありません。
修正いたしました応募書類(履歴書・職務経歴書)を、本メールに再度添付いたしました。
ご多忙のところ、お手数をおかけし大変恐縮しております。
今後はこのようなことがないよう、細心の注意を払います。
何卒、ご査収の上、ご検討いただけますと幸いです。
(ご自身の署名:氏名、住所、電話番号、メールアドレス)
(補足)添付する「ファイル名」にも配慮を
再送付するPDFのファイル名は、採用担当者が古いデータと混同しないよう、**「(修正版)」**などを追記すると、より親切です。
- (例)履歴書(山田太郎)20251107修正版.pdf
3. 「もう不合格だ」と諦める必要はないが…
「間違えたまま提出」してしまった事実は、もちろん、プラス評価になることはありません。 「注意力が不足している」というマイナスからのスタートであることは、覚悟する必要があります。
特に「応募先企業名を間違える」のは、志望度が低いと見なされるため、非常に厳しい結果になることが多いです。
しかし、人間である以上、ミスは起こり得ます。
重要なのは、その後の対応です。ミスに気づきながら「放置」するのは最悪の対応です。
間違いに気づいた時点で、いかに迅速に、誠実に、かつビジネスマナーに則ってリカバリーできるか。
その「誠実な姿勢」や「ミスの報告・対処能力」が、採用担当者に「この人は信頼できる」と、マイナスを補って余りある評価に転じる可能性も、ゼロではありません。
4. 今後のための「予防策」
同じミスを繰り返さないために、今後の応募では以下の点を徹底しましょう。
- 送信前に、宛先・件名・本文・添付ファイルを指差し確認する。
- 履歴書は必ず「PDF形式」で提出する。 (WordやExcelのまま送らない)
- ファイル名が「履歴書(氏名)」など、適切か確認する。
- メールの「送信ボタン」を押す前に、一度深呼吸する。
- (可能であれば)送信前に、一度ご自身のアドレスに「テスト送信」し、ファイルが正しく開けるか、レイアウトが崩れていないかを確認する。
ミスをしてしまったことは変えられません。落ち込むのは数分だけにして、すぐに「正しい対処」に移りましょう。





