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履歴書の「空白期間」。その不安を解消する適切な書き方と伝え方

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転職活動において、履歴書を作成する際、前職を退職してから次の職に就くまでの「空白期間」(ブランク)について、どのように扱えばよいか不安に思われる方も少なくありません。空白期間があること自体が、即座に選考で不利になるわけではありません。採用担当者が知りたいのは、その期間に何をしていたのか、そして現在、業務に支障なく就業できる状態であるか、という点です。したがって、空白期間の「理由」と「伝え方」を準備しておくことが非常に重要になります。

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履歴書における「空白期間」とは

まず、履歴書における「空白期間」とは、一般的に、職務に就いていない(雇用保険に加入していない)期間が数ヶ月から半年以上に及ぶ場合を指すことが多いです。ただし、これに明確な定義はありません。採用担当者が履歴書の職歴欄を見た際に、「この期間は、どのような活動をされていたのだろうか」と疑問を抱く可能性のある期間、それが「空白期間」であると認識することが適切です。

空白期間の理由を履歴書に記載すべきか

履歴書の「職歴」欄は、原則として「入社」と「退職」という客観的な事実を時系列で記載する場所です。そのため、空白期間の理由を詳細に書き込む義務は必ずしもありません。しかし、採用担当者が抱くであろう「なぜこの期間が空いているのか」という疑問を放置したままでは、書類選考において不要な懸念材料を与えてしまう可能性も否めません。したがって、理由を誠実に、かつ前向きに説明できる準備をしておくことが不可欠です。

空白期間の理由別。前向きな伝え方の視点

空白期間が生じた理由は、人によって様々です。その理由ごとに、採用担当者が納得しやすい、ポジティブな伝え方をすることが重要です。

病気や怪我による療養の場合

病気や怪我による療養で空白期間が生じた場合、その事実を隠す必要はありません。採用担当者が最も知りたいのは、過去の病歴そのものではなく、「現在、業務遂行に支障がないか」という点です。履歴書に詳細を記載するよりも、職務経歴書や面接の場で、「現在は完治しており、医師からも就業の許可を得て、フルタイムでの勤務に全く問題ない」という現在の健康状態を、ご自身の言葉で明確に伝えることが重要です。

資格取得や学習、留学の場合

資格取得のための学習や、専門知識を深めるための通学、あるいは語学留学といった理由は、空白期間ではなく「自己研鑽の期間」として、むしろ積極的にアピールすべき要素です。この場合、履歴書の職歴欄ではなく、「免許・資格」欄や「自己PR」欄、あるいは職務経歴書で、何を学び、どのようなスキルを習得し、それが応募先企業の業務でどのように活かせるのかを具体的に記載しましょう。

家族の介護や育児の場合

ご家族の介護や育児といった、家庭の事情によるやむを得ない理由も、誠実に伝えるべきです。この場合も、採用担当者が知りたいのは、「現在は業務に集中できる環境が整っているか」という点です。介護や育児の体制が整い、安定して業務に取り組める状況であることを、履歴書の本人希望欄や職務経歴書で簡潔に補足説明すると、相手に安心感を与えることができます。

転職活動の長期化やキャリアチェンジの場合

ご自身のキャリアプランを真剣に見つめ直した結果、転職活動が長期化した場合や、異業種へのキャリアチェンジを目指して活動していた場合もあるでしょう。その際は、「安易に妥協せず、ご自身のキャリアと真剣に向き合い、貴社(応募先)のような企業と出会うために企業研究を重ねていた」という、前向きな姿勢として説明することが可能です。

履歴書の職歴欄への具体的な記載方法

履歴書の職歴欄は、あくまで入社と退職の事実を記載するのが基本です。したがって、前職の「一身上の都合により退職」と、次の職歴の「入社」との間が、期間として空くことになります。もし、空白期間が長期にわたり、その間に応募先業務と関連するアルバイトなどを経験していた場合は、雇用形態を明記した上で、職歴として記載する選択肢もあります。空白期間の理由を職歴欄に補足する場合は、退職理由の下などに「(〇〇資格取得のため、学習に専念)」といった形で、ごく簡潔に記す程度に留めるのがスマートです。詳細は職務経歴書や自己PR欄で補足しましょう。

採用担当者が空白期間で懸念する点

採用担当者が空白期間を気にする背景には、いくつかの懸念があります。例えば、「働く意欲が低下していないか」「社会生活から離れていたことで、組織への順応性に問題はないか」「健康面での不安は残っていないか」といった点です。これらの懸念を先回りして払拭できるような説明を準備することが、書類選考を通過する鍵となります。

まとめ。空白期間は正直かつ前向きに説明する

履歴書における空白期間は、隠したり、ましてや嘘の経歴を記載したりすることは絶対に避けるべきです。それは「経歴詐称」にあたり、発覚した際の信頼失墜は計り知れません。空白期間があることは、決してマイナスなだけではありません。その期間に何を考え、何を得て、現在はいかに働く意欲に満ちているかを、ご自身の言葉で誠実かつ前向きに伝えること。その姿勢こそが、採用担当者にご自身の真剣さを伝え、書類選考を通過する力となるのです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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