履歴書の「平成元年」。西暦何年? 年号の統一ルールと書き方
履歴書を作成する際、特に「平成元年(へいせいがんねん)」前後や、昭和から平成の切り替わり時期に生まれた方は、ご自身の生年月日や学歴・職歴の年号をどう書けばよいか、迷うことが多くあります。
「平成元年」とは西暦何年か、また「平成1年」と書くべきか。これは、転職活動(中途採用)において、応募書類の「年号表記」をどう扱うかという、重要なビジネスマナーの問題の一部です。
ここでは、採用担当者に「丁寧な書類作成ができる」という印象を与えるための、正しい年号の書き方について解説します。
1. 「平成元年」とは?
まず、「平成元年」とは「平成1年」のことであり、西暦では**「1989年」**にあたります。
(※昭和64年も1989年1月1日〜1月7日までの期間ですが、履歴書は生年月日などの日付で判断するため、1989年1月8日以降が平成元年です)
「履歴書 年号 早見表」などで検索すると、ご自身の生年月日や卒業年が西暦・和暦のどちらで何年にあたるかを、正確に確認できます。
2. 履歴書には「平成元年」と「平成1年」どっちを書く?
もし、履歴書を「和暦(日本の元号)」で作成する場合、「平成元年」と「平成1年」のどちらを書いても、それ自体が間違いとして扱われることはありません。
ただし、履歴書全体で「平成2年」「平成3年」と数字を使うことを考えると、表記の統一感を出すためには**「平成1年」**と記載する方が、よりすっきりと整った印象になります。
(例:生年月日欄に「平成1年〇月〇日」)
3. 【最重要】「元年か1年か」より「年号の統一」が絶対ルール
この「元年か1年か」という悩みよりも、遥かに重要な「絶対のルール」があります。
それは、履歴書に記載するすべての年号表記を、**「西暦(1989年など)」か「和暦(平成1年など)」の、どちらか一方に「完璧に統一する」**ことです。
採用担当者が困る「NGな混在」の例
- 生年月日は「和暦(昭和・平成)」
- 学歴・職歴欄は「西暦」
- 資格取得日は「和暦(令和)」
このような表記の「混在」が、最も避けるべき状態です。
採用担当者があなたの経歴を時系列で把握(「この人は何歳で、何年間この会社にいたのか」)するのに手間がかかり、「読み手への配慮が足りない」「注意力が不足している」といった、マイナスの印象を与えかねません。
4. 転職活動(中途採用)では「西暦」が推奨される理由
どちらで統一しても間違いではありませんが、現代の転職活動(特にパソコンで応募書類を作成する場合)においては、「西暦」で統一することを強く推奨します。
その理由は、以下の通りです。
1. 職務経歴書との整合性
転職活動では、履歴書とセットで「職務経歴書」を提出します。この職務経歴書は、パソコンで作成するのが主流であり、通常は「西暦」で記載します。応募書類全体で表記を統一するのがマナーであるため、履歴書も西暦に合わせるのが合理的です。
2. ビジネス文書の標準
多くの企業で使われるビジネス文書(メール、資料)は西暦が標準です。履歴書もこれに合わせる方が自然です。
3. 元号またぎの簡便さ
キャリアの中で「平成」から「令和」へ元号が変わった場合、和暦で記載すると時系列が分かりにくくなることがありますが、西暦(例:2019年)で統一しておけば、混乱がありません。
5. 「平成元年(1989年)」生まれの記載例
もし「西暦」で統一すると決めた場合、平成元年(1989年)生まれの方は、生年月日欄に「1989年〇月〇日」と記載します。
そして、履歴書の「日付」欄(提出日)や、「学歴・職歴」「資格」の欄も、すべて西暦で統一します。
「満年齢」の計算も忘れずに
年号の記載と合わせて、「満年齢」も正確に記載する必要があります。
この満年齢は、「履歴書の提出日(記入日)」時点で計算します。
例えば、1989年11月10日生まれの方が、2025年11月7日に履歴書を提出する場合、満年齢はまだ誕生日を迎えていないため「35歳」ではなく**「34歳」**となります。
この計算が合っていないと、年号の統一ができていても「注意不足」と判断されるため、気をつけましょう。
6. 結論。「平成元年」の疑問は、「西暦統一」で解決
「平成元年」をどう書くかという悩みは、履歴書の年号を「西暦」で統一すると決めることで、すべて解決します。
曖昧な記憶に頼らず、「年号早見表」などを活用してご自身の経歴を正確に「西暦」で把握し、記載すること。
その「丁寧さ」こそが、あなたの信頼性を高め、書類選考を通過するための確実な第一歩となります。





