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履歴書の「ご査収ください」。送付状・メールで使う正しい意味と例文

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転職活動で応募書類(履歴書・職務経歴書)を送付する際、送付状やメール本文の最後に「ご査収(ごさしゅう)ください」という一文を見かけることがあります。

「これは、必ず書くべき言葉なのだろうか?」

「『ご確認ください』と何が違うのか?」

「ご査収」という言葉は、ビジネスシーン(特に書類のやり取り)において、相手への敬意を示す非常に重要なビジネスマナーの一つです。

ここでは、採用担当者に「常識がある」という好印象を与えるための、「ご査収」の正しい意味と、履歴書送付における具体的な使い方について詳しく解説します。


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1. 履歴書で使う「ご査収」とは? 正しい意味と使う場面

まず、「ご査収」という言葉の正しい意味を理解しましょう。

  • 「ご査収」の意味「ごさしゅう」と読みます。「査(さ)」は「調べる」、「収(しゅう)」は「受け取る・収める」という意味があります。つまり、「ご査収ください」とは、**「(送付したものを)よく調べて(内容を確認して)、お納め(受け取って)ください」**という意味を持つ、相手への敬意を含んだ「謙譲語(けんじょうご)」です。
  • 使う場面ビジネスシーンにおいて、相手に**「確認して受け取ってほしい、重要な書類やファイル」**を送る際に使用します。まさに、履歴書や職務経歴書といった「応募書類」を送付する場面に、最適な言葉です。

2. 「ご査収」と「ご確認」の違い

「ご確認(かくにん)ください」も、相手に確認を依頼する言葉ですが、「ご査収」とはニュアンスが異なります。

  • ご確認:相手に「見てもらう(目を通してもらう)」ことを依頼する、広い意味での言葉です。(例:スケジュールのご確認、内容のご確認)
  • ご査収:書類やファイル、物品などを「受け取った上で、内容をよく調べてください」という、**「受領(じゅりょう)」「精査(せいさ)」**の両方の意味合いを強く含みます。

履歴書や職務経歴書は、単に「見てほしい」だけでなく、「受け取って、選考のために中身をしっかり調べてほしい」書類です。したがって、「ご確認ください」よりも「ご査収ください」の方が、応募書類の送付においては、より適切で丁寧な言葉と言えます。


3. 履歴書送付で「ご査収」を使う「正しい場所」

「ご査収」という言葉は、応募書類の「提出方法」によって、記載する場所が決まっています。

1. 郵送する場合 → 「送付状(添え状)」

応募書類を郵送する際、一番上に添える「送付状(添え状)」は、ビジネスマナーとして必須です。

この送付状の「結びの挨拶」として、以下のように使用します。

(送付状の例文)

「応募書類(履歴書・職務経歴書)を同封いたしました。

ご多忙のところ誠に恐縮ではありますが、**ご査収の上、**ぜひ面接の機会をいただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。」

2. Eメール(ネット提出)の場合 → 「メール本文」

Eメール(PDF)で応募書類を送付する場合、その「メール本文」が送付状の役割を果たします。

郵送の場合と同様に、メール本文の「結びの挨拶」として使用します。

(メール本文の例文)

「応募書類として、履歴書と職務経歴書(いずれもPDF形式)を添付いたしました。

ご多忙のところ恐縮ではありますが、ご査収いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。」

3. 面接で「手渡し」する場合 → 「不要」

面接会場で、応募書類を採用担当者に「直接手渡し」する場合は、ご自身が口頭で「こちらが応募書類です。よろしくお願いいたします。」と挨拶をします。

そのため、送付状も不要ですし、「ご査収ください」という言葉をあえて言う必要もありません。


4. 「ご査収ください」の、その他の表現

「ご査収ください」は、相手に依頼する「命令形」の一種ですが、ビジネス上まったく問題なく使えます。

もし、より柔らかい表現を使いたい場合は、以下のような言い換えも可能です。

  • 「ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。」→ 「〜のほど」と付けることで、断定的でなく、柔らかい依頼のニュアンスになります。
  • 「ご査収いただけますと幸いです。」→ 「〜していただけると、こちらとしては嬉しいです」という、謙虚な依頼の表現です。
  • 「ご査収くださいますよう、お願い申し上げます。」→ 非常に丁寧な依頼の表現です。

どの表現を使っても、採用担当者に失礼にあたることはありません。


5. 「ご査収」を使う際の「注意点」

  • 何も添付(同封)していないのに使わない「ご査収」は、「受け取るべきモノ(書類やファイル)」がある場合にのみ使う言葉です。単なるお礼や、面接日程の調整のメールなどで「ご査収ください」と使うのは、日本語として間違いです。
  • 相手に返信を求めたい時は使わない「ご査収」は、あくまで「受け取って、確認してください」という一方通行の依頼です。もし「受け取ったかどうか、返信が欲しい」場合は、「ご査収の上、受領のご連絡をいただけますと幸いです」と、明確に依頼を付け加える必要があります。(ただし、応募の段階でこれを要求するのは、相手の手間を増やすため、あまりお勧めできません)

6. 結論。「ご査収」は、相手への敬意を示すビジネスマナー

履歴書の送付状やメール本文に「ご査収ください」という一文を正しく添えること。

それは、あなたが「ビジネスマナー(特に書類のやり取り)を正しく理解している、信頼できる社会人である」ことを、採用担当者に伝えるための、簡単かつ効果的なアピールとなります。

大切な応募書類を送る際は、この「ご査収」という言葉を、自信を持って使いこなしましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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