お役立ち情報
PR

履歴書の「文末」。です・ます? だ・である? 転職で評価される正しい語尾の使い方

keireki0530
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職活動(中途採用)で履歴書を作成する際、志望動機や自己PRといった文章の「文末(ぶんまつ)」(語尾)を、どのように書くべきか悩む方は少なくありません。

「『です・ます』調と、『だ・である』調、どちらが適切か?」

「そもそも、文末を統一する必要はあるのか?」

「職歴欄の最後は、どう締めくくるのが正しい?」

履歴書は、あなたの第一印象を決める公的な応募書類です。採用担当者は、そこに書かれた「言葉遣い(語尾)」からも、あなたの「人柄」や「ビジネスマナー」、「仕事の丁寧さ」を無意識のうちに判断しています。

ここでは、採用担当者に好印象を与える、履歴書の「文末」の正しいルールについて詳しく解説します。


スポンサーリンク

1. 【最重要】「です・ます」調と「だ・である」調の混在は絶対NG

まず、履歴書作成における絶対のルールは、**「文末のスタイルを統一する」**ことです。

(※ただし、後述する「職歴欄」などは例外となる場合があります)

最も避けるべきなのは、同じ「志望動機」の欄の中で、

「(書き出し)貴社の〇〇に魅力を感じています。…(中略)…貴社に貢献できると考える。(終わり)」

といったように、**「です・ます」調(丁寧語)と「だ・である」調(常体)が「混在」**してしまうことです。

このような書類は、採用担当者に「注意力が不足している」「仕事が雑だ」「読み手への配慮がない」といった、致命的なマイナスの印象を与えてしまいます。


2. 転職(中途採用)では、どちらの文末を選ぶべきか

では、「です・ます」調と「だ・である」調、どちらで統一するのが正解なのでしょうか。

結論から言いますと、履歴書においては「です・ます」調で統一するのが、最も一般的で、丁寧な印象を与えるため推奨されます。

1. 「です・ます」調(丁寧語)

  • (例):「〜です」「〜しました」「〜と考えています」
  • 印象:丁寧で、誠実、かつ柔らかな印象を与えます。
  • 適した欄
    • 志望動機
    • 自己PR
    • 長所・短所
    • 趣味・特技といった、「あなた自身の言葉で、採用担当者に語りかける」欄は、全て「です・ます」調で統一するのが基本です。

2. 「だ・である」調(常体)

  • (例):「〜である」「〜した」「〜と考える」
  • 印象:客観的で、力強く、断定的な印象を与えます。
  • 適した欄
    • 「職務経歴書」(応募書類のもう一方)では、客観的な事実や実績を簡潔に示すために、この「だ・である」調(または、後述する「体言止め」)が使われるのが一般的です。
    • 履歴書においては、基本的には「です・ます」調を使い、あえて「だ・である」調を使う必要はありません。

3. 「学歴・職歴」欄の「文末」ルール

「です・ます」調で統一すると決めた場合でも、「学歴」や「職歴」の欄の文末は、少しルールが異なります。

1. 客観的な事実の「文末」

学歴や職歴の各行(「〇〇大学 卒業」「株式会社〇〇 入社」など)は、「です・ます」を付ける必要はありません。

「〇〇大学を卒業しました」と書くのは冗長(じょうちょう)です。「卒業」「入社」「退社」といった、名詞や動詞の形で簡潔に記載します。

2. 職歴欄の「締めくくり」の文末

職歴欄の最後をどう締めくくるかは、あなたの「現在の状況」によって、決まった文末のルールがあります。

【ケース1:現在も在職中の場合】

最後の職歴の「次の行」に**「現在に至る」と左寄せで記載し、

「さらに次の行」に「以上」**と右寄せで記載します。

(記載例)

2020年 4月 株式会社〇〇 入社

営業部に配属

現在に至る

以上

【ケース2:すでに退職済みの場合】

最後の職歴に「退職理由」を記載し、

「次の行」に**「以上」**と右寄せで記載します。

(記載例)

2020年 4月 株式会社〇〇 入社

2025年 10月 一身上の都合により退社

以上

この「以上」という文末は、「私の学歴(または職歴)は、ここで終わりです」という区切りを明確に示すための、必須の記載ルールです。


4. 採用担当者に響く「志望動機・自己PR」の文末

「です・ます」調で統一すると決めた上で、採用担当者に「自信」や「熱意」を伝えるための「言葉選び」も重要です。

転職(中途採用)で求められるのは「即戦力」です。語尾が弱々しいと、ご自身の経歴やスキルに自信がないように見えてしまいます。

避けるべき「弱い」文末(NG例)

  • NG:「〜と思います」→ 多用すると、「あなたの経験なのに、なぜ他人事(ひとごと)のようなのか」と、主体性や自信のなさを感じさせます。
  • NG:「〜のようです」「〜かもしれません」→ 憶測(おくそく)や曖昧な表現は、ビジネス文書である履歴書には不向きです。
  • NG:「〜学ばせていただきたいです」→ 「受け身(学生気分)」の姿勢と見なされます。

評価される「主体的な」文末(OK例)

ご自身の経験やスキルを、事実として「断定的に」、かつ「貢献意欲」が伝わるように記載します。

  • OK:「〜です」「〜しました」→ 経験や事実を、客観的に記載します。
  • OK:「〜と考えています」→ 「〜と思います」よりも、ご自身の分析や思考に基づいた、主体的な意見として伝わります。
  • OK:「〜に貢献できます」「〜が可能です」→ ご自身のスキルが、入社後にどう活かせるかを明確に示します。
  • OK:「〜と確信しています」→ 志望動機などを締めくくる、強い熱意を示す言葉です。

5. 結論。文末は「自信」と「一貫性」の表れ

履歴書の「文末(語尾)」は、あなたの人柄やビジネススキルを映す鏡です。

  1. 「志望動機」や「自己PR」欄は、「です・ます」調で統一する。
  2. 「学歴・職歴」欄の最後は、ルール通り**「以上」**で締めくくる。
  3. 「〜と思います」といった「弱い」語尾を避け、「〜に貢献できます」といった「主体的な」語尾を選ぶ。

この3つのルールを守ることが、採用担当者に「この人は信頼できるビジネスパーソンだ」という安心感を与える、確実な第一歩となります。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功
サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター
サイトの目的
応募書類マスター
応募書類作成のアドバイス
転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談
キャリアプラン案内所
面接のアドバイス
面接のトリセツ
年収交渉アドバイス
給与交渉ナビ
ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました