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履歴書の「部署名」。転職でアピールになる正しい書き方と役割

keireki0530
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転職活動(中途採用)で履歴書を作成する際、「職歴」欄の書き方で迷うポイントの一つが、勤務していた「部署名(ぶしょめい)」の扱いです。

「会社名だけ書けば良いのでは?」

「部署名まで書く必要はあるのか?」

「異動(いどう)した場合、全部書くべき?」

こうした疑問は当然のことです。

しかし、中途採用(転職)において、採用担当者は「あなたが、どの会社で、**どのような専門分野(しょくしゅ)**の経験を積んできたか」を瞬時に把握しようとしています。

「株式会社〇〇 入社」とだけ書かれている履歴書と、「株式会社〇〇 入社 営業本部 〇〇課に配属」と書かれている履歴書では、採用担当者に伝わる「情報量」と「あなたの専門性」が全く異なります。

ここでは、採用担当者にあなたのキャリアを正しく、かつ魅力的に伝えるための「部署名」の正しい書き方について、詳しく解説します。


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1. 【最重要】「部署名」の記載は、あなたの「専門性」を示す第一歩

まず結論から言いますと、職歴欄には、必ず「部署名」まで記載するのがマナーであり、アピールの基本です。

履歴書は、あなたの「公的なプロフィール」です。部署名を記載することは、あなたがその会社で「どのような役割を担っていたか」を示す、客観的な「事実」となります。

採用担当者は、この部署名を見て、「この人は営業経験者だな」「管理部門(経理)のスキルがあるな」と、あなたのキャリアの「軸」を判断します。

2. 略称はNG。「正式名称」で記載するのがルール

履歴書は公的な応募書類です。

社内だけで使われる「営一(えいいち)=営業一課」といった略称(りゃくしょう)や隠語(いんご)は、絶対にNGです。

必ず、辞令(じれい)や雇用契約書に記載されている、**「正式な部署名・課名」**を正確に記載します。

  • (NG例):〇〇(株) 入社 営一に配属
  • (OK例):株式会社〇〇 入社 営業本部 第一営業課に配属

3. 【例文】職歴欄への具体的な「書き方」

部署名は、「入社」した会社名とセットで記載するのが基本です。

記載例1:基本的な書き方

「入社」の次の行(または同列)に、配属先として記載します。

(職歴)

2018年 4月 株式会社〇〇 入社

営業部 企画グループに配属

(主に〇〇(商材)のマーケティング業務に従事)

2024年 10月 一身上の都合により退社

(※()書きで、簡潔に「主な業務内容」を補足すると、採用担当者にとって非常に親切です)


4. 【ケース別】「部署異動(いどう)」があった場合の書き方

ここが、転職者にとって重要なアピールポイントです。

同じ会社内での「部署異動」の経験は、あなたの「経験の幅」や「環境への適応力」を示す、強力な武器となります。

「転職回数が増える」ことにはなりませんので、必ず時系列に沿って記載しましょう。

記載例2:異動が1回あった場合

「いつ」「どの部署へ」異動したかを、行を改めて記載します。

(職歴)

2015年 4月 株式会社△△ 入社

経理部に配属(買掛金管理、伝票処理を担当)

2020年 10月 人事部 労務課へ異動

(新卒採用のサポート、および給与計算業務に従事)

2025年 3月 現在に至る

以上

記載例3:異動と「昇格(昇進)」が同時だった場合

もし、異動と同時に「主任」や「課長」といった役職に昇格(昇進)した場合は、それも併記することで、キャリアアップの経緯が明確になり、非常に強力なアピールとなります。

(記載例)

2021年 4月 企画開発部 主任に昇格(同部へ異動)


5. 部署名を「忘れた」「正確に覚えていない」場合の対処法

「何年も前の職歴で、正確な部署名を忘れてしまった」

「小規模な会社で、そもそも明確な部署名がなかった」

というケースもあります。

1. 確認する(ベストな対処)

当時の雇用契約書、給与明細、名刺などを探し、可能な限り「正式名称」を確認する努力をしましょう。

2. 業務内容で記載する(次善の策)

どうしても思い出せない場合や、部署名がなかった場合は、嘘(うそ)の部署名を書くのはNGです。

その場合は、部署名の代わりに「担当していた業務内容(職種)」を記載します。

(記載例)

2015年 4月 株式会社〇〇 入社

(経理担当として、月次・年次決算業務に従事)

2018年 3月 一身上の都合により退社


6. 履歴書と「職務経歴書」の役割分担

「部署名」のアピールで最も重要なのが、この「役割分担」です。

  • 履歴書 = あなたの「索引(インデックス)」→ 職歴欄には、「〇〇部に配属」という**「事実」**だけを簡潔に書きます。
  • 職務経歴書 = あなたの「プレゼンテーション資料」→ こちらが「本番」です。
    • 「その部署で、具体的にどのような業務を行い、」
    • 「どのような工夫や努力をし、」
    • 「どのような実績(数字)を上げたのか」といった**「詳細なストーリー」と「アピール」**は、職務経歴書の方で具体的に展開します。

履歴書に「部署名(見出し)」を書いておくことで、採用担当者は「この人の〇〇部での経験を、職務経歴書で詳しく見てみよう」と、興味を持ってくれるのです。


7. 結論。部署名は、あなたの「専門性」を示すキーワード

履歴書における「部署名」の記載は、単なる所属の記録ではありません。

それは、あなたが「何のプロフェッショナルとして」キャリアを積んできたのかを示す、「専門性」のキーワードです。

採用担当者にあなたのキャリアを正しく理解してもらうためにも、部署名は「正式名称」で、かつ「異動」や「昇格」も含めて、正確に記載しましょう。

その「丁寧さ」が、あなたの信頼性を高め、書類選考を通過するための第一歩となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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