履歴書の趣味は「映画鑑賞」で好印象。書き方のコツとそのまま使える例文集
転職活動の履歴書作成において、趣味欄に「映画鑑賞」と書くことは、定番であるがゆえに「ありきたりな印象を与えないか」「受動的な趣味だと思われないか」と不安になる方も多い項目です。
しかし、映画鑑賞は書き方ひとつで「感受性が豊か」「探究心がある」「ストレスコントロールができる」といったポジティブなアピールに変換できる有効な趣味です。
ここでは、採用担当者の目に留まり、面接での会話を弾ませるための「映画鑑賞」の書き方ポイントと、アピールしたい印象別の具体的な例文を紹介します。
履歴書に「映画鑑賞」と書く際の重要ポイント
採用担当者は趣味欄を通じて、あなたの「人柄」や「物事への取り組み方」を見ています。単に「映画鑑賞」と単語だけで済ませてしまうのは非常にもったいないことです。
以下の3つの要素を括弧書きや一文で添えることで、あなたらしさが伝わる内容になります。
- ジャンルや頻度(具体性)「月に〇本」「洋画中心」「ドキュメンタリー」など、具体的に書くことで、どのような傾向の作品を好むのか、継続的に楽しんでいるのかが伝わります。
- 鑑賞スタイル(能動性)「映画館で観る」「監督や脚本家の意図を考察する」「感想をノートにまとめる」など、ただ見ているだけでなく、能動的に楽しんでいる姿勢を示します。
- 得ているもの(効果)「感性を磨いている」「語学の勉強にしている」「気分の切り替え(リフレッシュ)になっている」など、仕事や生活にどうプラスに作用しているかを伝えます。
【印象別】そのまま使える「映画鑑賞」の例文集
面接でどのような自分をアピールしたいかに合わせて、最適な例文を選んで調整してください。
1. 「感受性」や「考察力」をアピールする例文
クリエイティブ職、企画職、営業職など、相手の意図を汲み取ったり、多角的な視点が必要な職種に向いています。
- 例文1映画鑑賞(年間50本ほど鑑賞しています。作品の時代背景や監督の意図を考察し、感想をブログに記録することで言語化能力を磨いています。)
- 例文2映画鑑賞(ヒューマンドラマを中心に鑑賞しています。登場人物の心理描写から、多様な価値観や考え方に触れることを大切にしています。)
2. 「学習意欲」や「向上心」をアピールする例文
洋画やドキュメンタリーを見る場合、それを学びの機会にしていることを伝えると「成長意欲が高い」と評価されます。
- 例文1映画鑑賞(洋画を字幕なしで観ることに挑戦しており、生きた英語表現を学ぶ教材として活用しています。)
- 例文2映画鑑賞(ドキュメンタリー映画を好んで観ています。知らない業界や文化を知ることで、自身の視野を広げるきっかけにしています。)
3. 「ストレス耐性」や「自己管理能力」をアピールする例文
事務職やエンジニアなど、集中力が求められる職種や、多忙な職種では「オンオフの切り替え」ができることが評価されます。
- 例文1映画鑑賞(週末は映画館に足を運びます。仕事とは異なる世界観に没頭することでリフレッシュし、翌週への活力を養っています。)
- 例文2映画鑑賞(アクション映画が好きです。思い切り楽しむことで気分転換を行い、仕事とプライベートのメリハリをつけています。)
4. 「行動力」や「探究心」をアピールする例文
特定のジャンルや監督に詳しい場合、一つのことを深く掘り下げる探究心としてアピールできます。
- 例文1映画鑑賞(休日はミニシアター巡りをしています。隠れた名作を発掘することに楽しみを感じています。)
- 例文2映画鑑賞(同じ作品を何度も見返すことが好きです。見るたびに新しい発見があり、細部まで観察する力が養われました。)
面接で「最近見た映画は?」と聞かれた時の対策
履歴書に「映画鑑賞」と書くと、高確率で「最近見て良かった映画は何ですか?」「おすすめの映画はありますか?」と質問されます。
この時、「〇〇というアクション映画です。面白かったです」という小学生のような感想で終わらせないよう準備が必要です。
- タイトルとジャンル
- 簡単なあらすじ(1行程度)
- なぜその映画が印象に残ったのか(自分の視点)
この3点をセットで話せるようにしておきましょう。「主人公が困難に立ち向かう姿に、仕事へのモチベーションをもらいました」や「伏線回収の構成が見事で、論理的な面白さを感じました」など、あなたなりの視点を加えることで、会話が弾み、好印象を残すことができます。
映画鑑賞は、誰にでも共通の話題になりやすく、コミュニケーションの糸口として非常に優秀な趣味です。自信を持って記載し、あなたの人柄を伝えてください。





