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履歴書の「文化活動」。転職(中途採用)でアピールする書き方とは?

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転職活動(中途採用)で履歴書を作成する際、「文化活動」の経験をどう書けばよいか、悩む方は少なくありません。「学生時代の部活動(文科系)」「趣味のサークル活動」「社会人になってからのボランティア活動」など、ご自身の経歴に「文化活動」が含まれる場合、それを履歴書に書くべきか、また、どう書けば評価されるのでしょうか。

新卒の就職活動とは異なり、中途採用(転職)では、採用担当者が最も重視するのはあなたの「職務経歴」と「実務スキル」です。

しかし、文化活動の経験も、書き方次第であなたの「人柄」や「隠れた強み」を伝える、有効なアピール材料となります。

ここでは、採用担当者に響く「文化活動」の書き方について、詳しく解説します。


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1. 転職(中途採用)の履歴書。「文化活動」はどこに書く?

新卒採用の履歴書とは異なり、中途採用向けの履歴書様式(フォーマット)には、「文化活動」や「クラブ活動」といった専門の欄は、設けられていないのが一般的です。

では、どこに書くべきか。主に以下の2つの欄を活用します。

1. 「趣味・特技」欄

これが、文化活動を記載する最も一般的な場所です。「オーケストラ」「演劇」「書道」といった活動を現在も続けている場合や、アピールしたい趣味として記載できます。

2. 「自己PR」欄

もし、その文化活動の経験を通じて得た「強み」が、応募先の業務内容と明確に結びつく場合は、「自己PR」欄でアピールするのが効果的です。


2. 【最重要】「活動内容」を「ビジネススキル」に“翻訳”する

採用担当者が知りたいのは、「あなたが何をしてきたか」という事実そのものよりも、その活動のプロセスを通じて、**「どのような『強み』を培(つちか)ってきたか」**という点です。

ただ「演劇部に所属していました」と書くだけでは、採用担当者には何も伝わりません。その活動を「ビジネススキル」に「翻訳」する作業が不可欠です。

「文化活動」からアピールできる「強み」の例

  • チームで行う活動(例:オーケストラ、合唱、演劇、市民祭り運営)→ 「協調性」「調整力」(多様なメンバーと一つの目標に向かう力)→ 「目標達成意欲」(本番・発表会というゴールに向かって努力する姿勢)
  • 個人で継続する活動(例:書道、茶道、楽器演奏、創作活動)→ 「継続力」「忍耐力」(長期間一つの物事をやり遂げる力)→ 「集中力」「計画性」(技術を習得するために、計画的に練習する姿勢)
  • 社会的な活動(例:ボランティア、NPO活動、地域活動)→ 「主体性」「課題解決能力」(自ら課題を見つけ、行動する力)→ 「社会貢献意識」

3. 【例文】「文化活動」のNGな書き方 vs 響く書き方

履歴書の欄別に、具体的な書き方の「例」を紹介します。

1. 「趣味・特技」欄での書き方

【NGな例(事実だけ)】

  • 趣味:演劇
  • 特技:書道

これでは、あなたの人柄が全く伝わりません。

【OKな例(「強み」を補足)】

  • 趣味:演劇(学生時代から〇年間、市民劇団に参加しています。多様な年代のメンバーと一つの舞台を作り上げる協調性を大切にしています。)
  • 特技:書道(〇段)(補足:〇年間継続しており、一つの作品に集中して取り組む忍耐力には自信があります。)

2. 「自己PR」欄での書き方

【NGな例(学生気分のまま)】

「学生時代、オーケストラ部で部長としてチームをまとめ、コンクールで金賞を取りました。この経験を活かして頑張ります。」

(→ なぜNGか:転職(中途採用)において、学生時代の話だけで完結するのはNGです。**「その経験が、社会人(前職)でどう活きたか」**まで繋げる必要があります。)

【OKな例(仕事と結びつける)】

「私の強みは、利害関係の異なるメンバーの意見をまとめる『調整力』です。

前職の〇〇業務に加え、社会人になってからも〇〇(市民オーケストラなど)でパートリーダーを務めています。練習方法で意見が割れた際も、双方の意見を傾聴(けいちょう)し、着地点を提案することで、チームの結束を高めました。

この『調整力』は、貴社の〇〇(例:他部署との連携が求められる業務)においても、必ず活かせると確信しております。」


4. 「文化活動」が「職歴(ブランク)」にあたる場合の書き方

もし、会社を退職し、フルタイムの「ボランティア(例:青年海外協力隊など)」や「NPO法人の職員」として活動していた期間がある場合、それは「空白期間(ブランク)」ではなく、立派な「職歴」です。

この場合は、「趣味・特技」欄ではなく、「職歴」欄に、その組織名と業務内容を正確に記載します。

【職歴欄 記載例】

2020年 4月 特定非営利活動法人〇〇 入職

(〇〇(事業名)のプロジェクト運営、およびボランティアコーディネーターとして、広報・調整業務に従事)

2023年 3月 一身上の都合により退職

5. 結論。「文化活動」は、あなたの人柄を伝えるチャンス

履歴書において、「文化活動」の経験は、職務経歴書だけでは伝わらない、あなたの「人柄」や「隠れた強み」をアピールできる貴重なスペースです。

「特になし」と書いたり、空欄にしたりせず、

「その活動(事実) + そこから得た強み(翻訳) + 仕事への活かし方(貢献)」

を意識して記載すること。

その「ひと手間」が、採用担当者の心に響くアピールとなります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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