前々職の履歴書への書き方完全ガイド。職歴欄が足りない時の対処法とアピール術
転職活動において、2社以上経験している場合、履歴書の職歴欄に「前々職(2つ前の職場)」をどのように記載すべきか迷うことはよくあります。
「古い経歴だから簡略化してもいいのか?」「職歴が多くて行数が足りない場合はどうすればいいのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
履歴書は、あなたのキャリアの全体像を採用担当者に伝えるための重要な書類です。前々職の書き方一つで、キャリアの一貫性や実務能力のアピール度が大きく変わります。ここでは、前々職を含む職歴の正しい書き方や、行数が足りない場合の対処テクニックについて詳しく解説します。
1. 前々職も「省略せず正確に書く」のが基本ルール
まず大前提として、前々職であっても履歴書の職歴欄には省略せずに記載するのが鉄則です。
採用担当者は、直近の職歴だけでなく、過去の経歴全体を通して「どのようなキャリアを歩んできたか」「早期離職の癖はないか」「スキルの土台はどこで形成されたか」を見ています。勝手に省略してしまうと、経歴詐称を疑われたり、空白期間(ブランク)があると誤解されたりするリスクがあります。
正しい時系列での記載順
履歴書の職歴欄は、古い順(時系列)に記載します。
- 新卒で入社した会社(もし前々職がこれならここから)
- 前々職(入社・退社)
- 前職(入社・退社/または在職中)
という順番で、入社年月と退社年月をそれぞれ1行使って正確に記入しましょう。
2. 職歴が多くて書ききれない場合の対処テクニック
転職回数が多く、前々職以前の経歴を書くと履歴書の行数が足りなくなってしまう場合の対処法を紹介します。
学歴欄の開始時期を調整する
通常、学歴は「中学校卒業」から書くことが多いですが、義務教育終了後の**「高等学校入学」あるいは「高等学校卒業」**から書き始めることで、行数を節約できます。転職活動においては職歴の方が重要視されるため、学歴の行を減らして職歴のスペースを確保するのは有効な手段です。
職務内容の記述をシンプルにする
会社名の下に「〇〇部に配属」「〇〇業務に従事」といった詳細を書いていると行数が足りなくなります。
履歴書の職歴欄は「入社・退社」の事実のみ(会社名・雇用形態・入退社年月)に留め、具体的な業務内容は**「詳細は職務経歴書に記載」**として別紙に委ねるのがスマートです。
どうしても入り切らない場合の最終手段
上記を試しても書ききれない場合に限り、古い職歴の一部を「まとめて記載」する方法があります。
ただし、「株式会社A、株式会社Bにて営業職として勤務」といった書き方は、よほど職歴が多い場合(フリーランスや派遣で多数の現場経験がある場合など)を除き、正社員の転職では避けたほうが無難です。
行数の多い履歴書フォーマット(JIS規格外の転職用履歴書など)を選ぶのが最も安全な解決策です。
3. 前々職の社名変更や雇用形態が違う場合の書き方
前々職を退職した後に社名が変わっていたり、現在とは違う雇用形態で働いていた場合の書き方です。
社名変更があった場合
在籍時と現在の社名が異なる場合は、**「在籍時の社名」**を書き、カッコ書きで現在の社名、もしくは変更の事実を補足します。
- 記入例:平成25年 4月 株式会社〇〇(現 株式会社△△) 入社
雇用形態が違う場合
前々職が契約社員やアルバイトだった場合は、社名の横に雇用形態を明記します。正社員志望であれば、雇用形態を隠さずに書くことで「雇用形態に関わらず実務経験を積んできた」という事実を伝えます。
- 記入例:平成25年 4月 株式会社〇〇 入社(契約社員)
4. 前々職の退職理由はどう書くべきか
前々職の退職理由についても、基本的には**「一身上の都合により退社」(自己都合の場合)または「会社都合により退社」**(倒産・リストラなどの場合)という定型文で問題ありません。
もし前々職の在籍期間が短い場合、「すぐに辞めた」というネガティブな印象を持たれるのではないかと不安になるかもしれません。その場合は、職務経歴書の自己PR欄などで「前々職では〇〇のスキルを習得し、より専門性を高めるために前職へ転職した」といったように、一貫したキャリアアップのストーリーとして説明できるように準備しておきましょう。
5. 前々職の経験を「現在の強み」としてアピールする
直近の職歴(前職)がアピールの中心になりがちですが、前々職の経験が今回の応募職種に活かせる場合は、強力な武器になります。
- 異業種への再挑戦の場合:「前職は事務でしたが、前々職での営業経験を活かして、貴社の営業職で即戦力として貢献したい」
- 複合スキルのアピール:「前々職のエンジニア経験と、前職の営業経験を掛け合わせ、技術営業として顧客の課題を解決したい」
このように、過去の経歴(前々職)と直近の経歴(前職)を掛け合わせることで、あなただけのオリジナリティある強みをアピールできます。履歴書では事実を正確に伝え、職務経歴書でその「意味」を熱く語るという役割分担を意識してください。
まとめ
前々職の情報は、あなたのキャリアの土台を証明する大切な要素です。「古いことだから」と軽視せず、正確かつ丁寧に記載しましょう。
特に職歴欄の書き方は、採用担当者が「経歴を整理できているか(事務処理能力)」を判断する材料にもなります。ルールを守りつつ、読みやすい履歴書を作成してください。





