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履歴書の「通勤手段・時間」の正しい書き方ガイド。徒歩や車の場合、90分の壁まで徹底解説

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転職活動において履歴書を作成する際、職歴や志望動機には時間をかけても、「通勤時間」や「通勤手段」の欄は「適当でいいだろう」と後回しにしてしまう方が少なくありません。

しかし、採用担当者はこの欄を必ずチェックしています。なぜなら、通勤経路は入社後の「交通費(コスト)」に直結するだけでなく、応募者が無理なく通えるか、緊急時に対応できるかといった「定着性・リスク管理」の判断材料になるからです。

書き方が雑だったり、計算方法が間違っていたりすると、思わぬところでマイナス評価を受けてしまう可能性もあります。ここでは、履歴書における通勤手段・時間の正しい計算ルールや、車・バイク通勤の場合の書き方、そして選考への影響について詳しく解説します。

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履歴書の通勤時間は「ドア・ツー・ドア」が鉄則

まず大前提として、履歴書に記載する通勤時間は、電車の乗車時間だけではありません。**「自宅の玄関を出てから、会社の玄関に到着するまで」**の片道の総所要時間を記入します。

これを間違えて「最寄駅から会社の最寄駅まで」の時間だけを書いてしまうと、面接での会話と食い違ったり、「実際にはもっと時間がかかるから通うのが大変そうだ」と後から判断されたりする原因になります。

計算に含めるべき時間

通勤時間を算出する際は、以下の要素をすべて合計します。

  1. 自宅から最寄駅(バス停)までの移動時間(徒歩、自転車、バスなど)
  2. 電車やバスの乗車時間
  3. 乗り換えにかかる待ち時間
  4. 会社の最寄駅から会社までの徒歩時間

これらをすべて合計し、**「片道」**の時間を算出してください。往復の時間ではありません。

「5分単位」で切り上げる記入マナー

通勤時間を記入する際には、細かい分単位まで正確に書く必要はありませんが、大雑把すぎてもいけません。ビジネス上のマナーとして、5分単位で切り上げて記載するのが一般的です。

具体的な記入例

  • 所要時間が43分の場合→ 「0時間 45分」(5分単位に切り上げ)
  • 所要時間が58分の場合→ 「1時間 00分」(繰り上げてキリ良く)
  • 所要時間が1時間ちょうどの場合→ 「1時間 00分」(「1時間」だけでなく「00分」まで書くと丁寧)

1時間未満の場合

通勤時間が1時間かからない場合は、時間の欄を空欄にせず**「0」**と記入します。

  • 「0時間 30分」

「約」は必要か?

履歴書のフォーマットによっては、欄外にあらかじめ「約」と印字されているものもあります。印字がない場合は、数字の前に自分で「約」をつけて**「約 1時間 15分」**と書くのが最も無難で丁寧な書き方です。

交通機関・経路の選び方:「最短」か「最安」か

自宅から会社まで複数のルートがある場合、どの経路で時間を計算すべきか迷うことがあります。この場合、基本的には**「最も経済的かつ合理的で、無理のない経路」**を選びます。

1. 公共交通機関(電車・バス)が基本

原則として、電車やバスなどの公共交通機関を利用するルートで計算します。

2. コストパフォーマンスを意識する

「最短時間」であっても、特急料金がかかるルートや、乗り換え回数が極端に多く現実的でないルートは避けます。企業は通勤交通費をコストとして見ているため、「最安ルート」または「一般的な定期代支給の対象となるルート」を選んで記載しましょう。Yahoo!乗換案内やGoogleマップなどで検索し、「推奨ルート」として表示されるものが無難です。

【ケース別】車通勤や徒歩、引っ越し予定の場合の書き方

自家用車(マイカー)・バイク通勤の場合

地方の企業などで車通勤が一般的な場合や、求人に「マイカー通勤可」とある場合は、車での所要時間を記載します。

ただし、履歴書の「最寄駅」欄には最寄りの公共交通機関の駅名を書き、通勤時間の欄外や本人希望記入欄に**「自家用車での通勤を希望します(所要時間 約30分)」**と注釈を入れると親切です。

※都心部など車通勤が一般的でない企業へ応募する場合は、公共交通機関での時間を書くのが原則です。

徒歩通勤の場合(近所の場合)

自宅が会社の近所で、徒歩で通える場合も正直に記載して問題ありません。

**「0時間 10分」**のように記載し、交通機関欄や備考欄に「徒歩」と明記します。「近すぎる」ことがマイナスになることは少なく、むしろ「緊急時に対応しやすい」「交通費がかからない」というメリットとして捉えられることが多いです。

転居予定(引っ越し)がある場合

現在遠方に住んでおり、採用が決まったら会社の近くに引っ越す予定がある場合は、現在の住所からの時間を書くと「通えない」と判断されてしまいます。

この場合は、以下のように記載して意欲と事情を伝えます。

  • 通勤時間欄: 空欄にするか、横線を引く。
  • 本人希望記入欄: **「内定後、速やかに通勤可能な範囲に転居予定です」**と明記する。

通勤時間が「90分」を超えると不利になる?

一般的に、企業の通勤圏内の目安は**「片道90分(1時間30分)以内」**と言われています。これを超えると、以下のような懸念を持たれる可能性があります。

  • 通勤による疲労で業務パフォーマンスが落ちないか
  • 残業や緊急時の対応が難しいのではないか
  • 交通費が高額になりすぎないか

もし片道90分を超える場合は、面接で「体力には自信があるため問題ない」「前職でも同様の通勤時間で勤務していたため慣れている」といったフォローができるように準備しておきましょう。

履歴書の通勤時間・手段の欄は、事務的な項目に見えて、実は「長く安定して働けるか」を判断する重要なデータです。正確かつ合理的なルートで記載し、採用担当者に安心感を与えられるようにしましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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