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作業療法士の転職を成功させる履歴書の書き方完全ガイド。採用担当者が会いたくなる職歴と志望動機のアピール術

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作業療法士(OT)の転職活動において、履歴書はあなたの臨床経験と人柄を伝える最初のプレゼンテーションツールです。有効求人倍率が高く売り手市場と言われるリハビリ職ですが、希望条件の良い病院や人気の施設には応募が殺到するため、書類選考で不採用となってしまうケースも少なくありません。

採用担当者は履歴書を通じて、単に資格の有無だけでなく、「どのような環境で、どのような患者様(利用者様)に向き合ってきたか」という即戦力性と、「チーム医療に適応できるか」という協調性を厳しくチェックしています。

ここでは、作業療法士ならではの履歴書の書き方や、経験を魅力的に伝える職歴欄の工夫、そして採用担当者に響く志望動機のポイントについて詳しく解説します。

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作業療法士の採用担当者が履歴書で重視する3つの視点

作業療法士の採用選考において、担当者が履歴書から読み取ろうとしているのは以下の3点です。これらを意識して記入することで、通過率は格段に上がります。

  1. 臨床経験の具体性と即戦力性:急性期、回復期、生活期(維持期)のどのステージで経験を積んできたか。身体障害、精神障害、発達障害、老年期など、どの領域に強みがあるか。
  2. チーム医療への適性(人柄):多職種(医師、看護師、PT、ST、ケアマネジャーなど)と円滑に連携できるコミュニケーション能力や協調性があるか。丁寧な文字や写真の表情から判断されます。
  3. 定着性とキャリアビジョン:すぐに辞めずに長く働いてくれるか。転職理由と志望動機に一貫性があり、前向きなキャリア形成を目指しているか。

【職歴欄】施設形態と対象疾患を明記してスキルを可視化する

作業療法士の職歴欄において、単に「〇〇病院 入職」と書くだけでは、あなたのスキルは伝わりません。リハビリテーションの内容は施設によって大きく異なるため、以下の要素を盛り込んで「どのような環境で何をしていたか」を具体化してください。

記載すべき具体的な項目

  • 施設の種類と規模: (例:総合病院 300床、介護老人保健施設 定員100名、精神科病院など)
  • 所属と担当領域: (例:回復期リハビリテーション病棟、身体障害領域、精神科デイケアなど)
  • 主な対象疾患: (例:脳血管疾患、整形外科疾患、認知症など)
  • 業務実績: (例:1日平均15単位〜18単位実施、担当患者数、家屋調査実施件数など)
  • 役割: (例:学生指導バイザー、リーダー業務、退院支援委員会への参加など)

【記入例】

Plaintext

平成〇年〇月 医療法人〇〇会 △△病院(250床/回復期・療養) 入職
       [担当業務]
       ・回復期リハ病棟にて脳血管疾患、大腿骨骨折等の患者様を担当
       ・ADL訓練、家屋評価、退院前訪問指導(月平均3件)
       ・新人教育担当(プリセプター)として後輩育成に従事
令和〇年〇月 一身上の都合により退職

このように詳細を記載することで、職務経歴書を読み込む前でも「回復期で家屋評価の経験があるなら、当院の在宅復帰強化にも貢献してもらえそうだ」とイメージを持ってもらえます。

【資格欄】作業療法士免許は必ず正式名称で記載する

資格欄は、専門職としてのパスポートを示す場所です。略称を使わず、免許証を確認して正確に記載しましょう。

  • 正式名称: 作業療法士免許 取得※「合格」ではなく、免許登録が完了したことを示す「取得」と書くのが一般的です。登録証に記載された登録年月を記入します。

また、認定作業療法士や専門作業療法士、呼吸療法認定士、住環境コーディネーターなどの関連資格を持っている場合は、必ず記載して専門性の高さをアピールしましょう。訪問リハビリなどを希望する場合は、普通自動車運転免許の記載も必須です。

【志望動機】領域変更やキャリアアップをポジティブに伝える

作業療法士の転職では、「急性期から生活期へ」「身体から精神へ」といった領域の変更や、キャリアアップが主な理由となります。「前の職場が忙しすぎたから」といったネガティブな理由は避け、応募先の機能や理念に魅力を感じたことを主軸に書きましょう。

急性期から回復期・生活期へ転職する場合の例文

「前職の急性期病院では、リスク管理や早期離床の重要性を学びましたが、患者様がご自宅へ戻られた後の生活をもっと深く支援したいという思いが強くなりました。貴院は地域包括ケアシステムの中核として、在宅復帰支援に力を入れておられます。その環境で、私の急性期での経験を活かしつつ、患者様一人ひとりの『その人らしい生活』の再建にじっくりと向き合いたいと考え、志望いたしました。」

訪問リハビリへ転職する場合の例文

「病院でのリハビリ業務を通じ、退院後の生活環境における作業療法の重要性を痛感いたしました。実際の生活の場であるご自宅で、利用者様の生活スタイルに合わせた実践的なリハビリを提供したいと考え、地域密着で質の高いサービスを提供されている貴ステーションを志望いたしました。これまでの経験と運転技術を活かし、地域の方々の生活を支える一員として貢献したいと考えております。」

精神科領域へ転職する場合の例文

「身体障害領域でのリハビリに携わる中で、身体機能の回復だけでなく、精神的なサポートや意欲向上の重要性を深く感じてまいりました。貴院の『こころのケア』を重視する方針に共感し、作業活動を通じて患者様の精神的な安定と社会復帰をサポートしたいと考え志望いたしました。」

【本人希望記入欄】非常勤やシフトの希望は明確に

正職員としての応募であれば「貴院(貴施設)の規定に従います」とするのが基本ですが、家庭の事情などで勤務時間に制限がある場合や、非常勤(パート)での勤務を希望する場合は、正直に記載しましょう。

  • 勤務時間の希望: 「育児のため、9:00~16:00の勤務を希望いたします。」
  • 曜日の希望: 「週3日~4日の勤務を希望いたします(土日祝日も相談可能です)。」

特に訪問看護ステーションやクリニックなどでは、土日休みや時短勤務が可能なケースも多いため、条件を明確にしておくことでミスマッチを防げます。

履歴書は、あなたの「作業療法士としての専門性」と「患者様への想い」を伝える手紙のようなものです。丁寧な文字と具体的な実績で、採用担当者に信頼感を与えられる一枚を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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