ペットセーバー資格の履歴書への正しい書き方。正式名称とペット業界で信頼を勝ち取るアピール術
ペットブームが続く中、大切な家族であるペットの命を守るための知識と技術を持つ人材は、ペット関連業界において非常に重宝されます。その証明となるのが、ペットの救急救命法や防災知識を学ぶ「ペットセーバー」の資格です。
しかし、いざ履歴書に書こうとすると「民間資格だけど書いていいのか」「正式名称はどう書けばいいのか」と迷ってしまうことも少なくありません。
ペットセーバーは、トリマーやペットシッター、動物病院スタッフなどはもちろん、ペット同伴可の施設や災害ボランティアなどでも高く評価される資格です。ここでは、履歴書への正しい書き方(正式名称)や、コース別の記載方法、そして書類選考で「命を預かる責任感」をアピールするためのポイントについて詳しく解説します。
ペットセーバーは履歴書に書ける?正式名称と記載ルール
まず結論から言えば、ペットセーバーは履歴書に記載して問題のない、アピール効果の高い資格です。記載する際は、略称を使わず、認定証(修了証)に基づいた正式名称で書くことが鉄則です。
1. 主催団体名を含めて記載する
「ペットセーバー」という名称だけでなく、主催している団体名を併記することで、資格の信頼性が高まります。日本国内で主に展開されているのは「一般社団法人 日本防災教育訓練センター」などが主催する講習です。
【推奨される書き方】
- 令和〇年〇月 一般社団法人日本防災教育訓練センター主催 ペットセーバー講習 修了
- 令和〇年〇月 国際認定ペットセーバー(BEMT) 取得(※お手元の認定証に記載されている名称を優先してください)
2. 受講したコース名を明記する
ペットセーバーには、基礎的な「ベイシック」や、より高度な「アドバンス」などのコースがあります。どのレベルのスキルを持っているかを明確にするために、カッコ書きなどでコース名を添えましょう。
【コース別の記入例】
- ベイシック&アドバンスコースを受講した場合令和〇年〇月 ペットセーバー(ベイシック&アドバンスコース) 修了
- 救急救助員(ERT)コースの場合令和〇年〇月 ペットセーバー・エマージェンシー・レスキュー・テクニシャン(ERT) 取得
3. 語尾は「修了」または「取得」
講習を受けて認定される形式のため、語尾は**「修了」や「取得」、あるいは「認定」**と記載するのが一般的です。認定証に「認定する」とあれば「認定」、「修了証」であれば「修了」と書くと正確です。
ペット業界への転職で評価される理由
ペットショップ、トリミングサロン、ペットホテル、ペットシッター、ドッグカフェなど、動物を扱う現場において、ペットセーバーの資格は「大きな安心材料」となります。
- 緊急時の対応力:獣医師が常にそばにいるとは限らない環境(サロンやシッターなど)において、ペットの急病や怪我、誤飲、心肺停止などの緊急事態に遭遇した際、適切な一次救命処置(心肺蘇生法など)ができる人材は貴重です。
- リスク管理意識の高さ:「万が一のこと」を想定して資格を取得したという事実は、命を預かる仕事に対する責任感と、リスク管理意識の高さの証明になります。
- 飼い主様への信頼感:「救命救急の資格を持つスタッフがいる」ということは、店舗やサービスにとっても顧客への強力なアピールポイントになります。
職務経歴書や自己PRでの効果的なアピール例文
履歴書の資格欄に書くだけでなく、職務経歴書や自己PR欄で「なぜ取得したか」「どう活かしたいか」を補足すると、より説得力が増します。
トリマー・ペットショップ店員志望の例
「トリマーとして技術を磨くだけでなく、お預かりする大切なワンちゃん・ネコちゃんの命を守る責任があると考え、ペットセーバーの資格を取得しました。施術中の体調変化や緊急時にも落ち着いて一次対応ができるよう、常に安全第一の業務を心がけます。」
ペットシッター・ホテルスタッフ志望の例
「飼い主様の不在中に命をお預かりするペットシッターにおいて、緊急時の対応力は不可欠だと考え、ペットセーバー(救急救助員)の講習を修了しました。心肺蘇生法や誤飲時の対応などを習得しており、飼い主様に安心して任せていただけるサービス提供に貢献したいと考えております。」
異業種からの転職の場合
「動物が好きという気持ちだけでなく、命に関わる正しい知識を持って接したいと考え、ペットセーバーの資格を取得しました。この学びを通じて培った『観察力』と『とっさの判断力』は、貴社の業務においてもリスク回避や迅速な対応に活かせると確信しております。」
まとめ
ペットセーバーは、動物への愛情を「具体的なスキル」として証明できる資格です。
履歴書には**「一般社団法人日本防災教育訓練センター主催 ペットセーバー(〇〇コース) 修了」**と正確に記載し、命を大切にするプロフェッショナルとしての誠実さをアピールしてください。それが、採用担当者やその先にいる飼い主様からの信頼につながります。





