ピアヘルパー資格の履歴書への正しい書き方。正式名称と対人スキルをアピールする活用術
学生時代に心理学や教育学を学び、「ピアヘルパー」の資格を取得した経験をお持ちの方は少なくありません。しかし、いざ就職や転職活動の履歴書に書こうとしたとき、「民間資格だけど書いていいのか」「正式名称はどう書くのか」と迷ってしまうことがあります。
ピアヘルパーは、カウンセリングや相談援助の基礎を身につけていることを証明する資格であり、書き方次第で「高いコミュニケーション能力」や「傾聴力」をアピールする強力な武器になります。
ここでは、ピアヘルパー資格の履歴書への正しい書き方(正式名称)や、教育・福祉業界はもちろん、一般企業への転職でも評価されるアピール方法について詳しく解説します。
1. ピアヘルパーの履歴書資格欄への正しい書き方と正式名称
履歴書の免許・資格欄には、略称を使わずに正式名称で記載するのが鉄則です。「ピアヘルパー 取得」だけでは不十分であり、どの団体が認定しているかを明記することで信頼性が高まります。
推奨される正式名称の書き方
ピアヘルパー資格の主催団体は「日本ピア・サポート学会」です。履歴書には以下のように記載するのが最も適切で丁寧です。
- 令和〇年〇月 日本ピア・サポート学会認定 ピアヘルパー資格 取得
書き方のポイント
- 主催団体名を入れる: 「日本ピア・サポート学会認定」と書くことで、学術的な背景がある資格であることを伝えます。
- 語尾は「取得」または「認定」: 試験に合格し、資格として認定されるものですので、「合格」よりも「取得」や「認定」と書くのが一般的です。
- 日付: 認定証(資格証)に記載されている「認定日」の年月を記入します。
2. ピアヘルパー資格は転職活動でどう評価されるか
「学生向けの資格だから、社会人の転職では意味がないのでは?」と心配される方もいますが、決してそんなことはありません。応募する職種によって、以下のような評価につながります。
教育・福祉・保育業界への応募の場合
これらの業界では、ピアヘルパーの知名度は比較的高く、直球のアピールになります。「相談援助の基礎知識がある」「相手の気持ちに寄り添う姿勢ができている」という証明になり、即戦力に近いポテンシャル評価を得られます。
一般企業(営業・接客・人事など)への応募の場合
心理学系の資格は、「対人スキル(ヒューマンスキル)」の裏付けとして有効です。特に「傾聴(相手の話を聴く力)」や「共感性」は、営業職での顧客対応や、人事職でのメンタルヘルスケア、チームリーダーとしてのマネジメント業務において必須のスキルです。「感覚的に話を聞くのではなく、理論に基づいて人と接することができる」という点は、大きな強みになります。
3. 職務経歴書や自己PRで「傾聴力」を武器にする書き方
履歴書の資格欄に書くだけでなく、職務経歴書や自己PR欄を活用して、その資格を実務でどう活かすかを翻訳して伝えることが重要です。
営業・販売職志望の例文
「学生時代にピアヘルパーの資格を取得し、カウンセリングの基礎である『傾聴』と『受容』の精神を学びました。前職の販売業務では、単に商品を提案するのではなく、お客様の言葉の背景にある潜在的なニーズを引き出すことを意識しました。貴社の営業職においても、顧客との深い信頼関係を築くためにこのスキルを活かしたいと考えております。」
教育・支援職志望の例文
「日本ピア・サポート学会認定ピアヘルパーの資格を保有しており、悩みを抱える相手に対して『仲間(ピア)』としてサポートする姿勢を大切にしています。相手の立場に立って物事を考え、解決を急がずに寄り添う姿勢は、貴校の生徒指導や保護者対応においても貢献できると確信しております。」
4. 上位資格「教育カウンセラー」を目指している場合
もし、ピアヘルパーの上位資格にあたる「教育カウンセラー」などの取得を目指して勉強中の場合は、それも記載することで向上心をアピールできます。
【記載例】
- 令和〇年〇月 日本ピア・サポート学会認定 ピアヘルパー資格 取得
- 現在、教育カウンセラー補の資格取得に向けて学習中
まとめ
ピアヘルパー資格は、単なる名称以上に「人の心に寄り添う技術」を学んだ証です。
履歴書には**「日本ピア・サポート学会認定 ピアヘルパー資格 取得」**と正式名称で堂々と記載し、そのスキルがビジネスの現場、特に対人関係構築においてどう役立つかを具体的にアピールしてください。





