MOS 365の履歴書への正しい書き方と最新スキルをアピールする記載マナー
事務職や営業職など、パソコンを使用する業務への転職において、Microsoft Office Specialist(MOS)はPCスキルを客観的に証明する有力な資格です。特に最新バージョンである「MOS 365(Microsoft 365)」を取得している場合、常にアップデートされる機能に対応できる人材として高い評価が期待できます。
しかし、履歴書の資格欄に記入する際、「MOS 365」と略していいのか、それとも「Office 365」と書くべきなのか、正式名称に迷う方は少なくありません。ここでは、MOS 365の履歴書における正しい書き方や、科目・レベル別の記載例について詳しく解説します。
MOS 365を履歴書に書く際の正式名称と基本ルール
履歴書の資格欄には、資格の名称を「正式名称」で記載するのが大原則です。「MOS」は略称であるため、必ず「Microsoft Office Specialist」と記載します。
MOS 365の場合、試験のバージョンや実施時期によって認定証の表記が異なる場合がありますが、基本的には以下の構成で記載します。
【基本の構成】
Microsoft Office Specialist: [科目名] [バージョン] [レベル(あれば)] 取得(または合格)
最も一般的で間違いのない書き方
現在実施されている「MOS 365」の試験に合格した場合、以下のように記載するのが適切です。
- Excelの場合Microsoft Office Specialist: Microsoft Excel 365 取得
- Wordの場合Microsoft Office Specialist: Microsoft Word 365 取得
- PowerPointの場合Microsoft Office Specialist: Microsoft PowerPoint 365 取得
※履歴書の資格欄には「合格」と書いても「取得」と書いてもどちらでも問題ありませんが、認定証が発行される民間資格であるため「取得」とするのが一般的です。
「MOS 365&2019」の場合の書き分けに注意
MOSの試験区分には、最新の「MOS 365」のほかに、ひとつ前の区分として「MOS 365&2019」が存在します。ご自身が受験した試験名や合格認定証を確認し、正確に記載してください。
もし「MOS 365&2019」の試験で合格している場合は、以下のように記載します。
- Associate(一般レベル)の場合Microsoft Office Specialist: Microsoft Excel 365&2019 Associate 取得
- Expert(上級レベル)の場合Microsoft Office Specialist: Microsoft Excel 365&2019 Expert 取得
表記が長くなり、一行に収まらない場合は、バージョン部分を「(365&2019)」と括弧書きにしたり、文字サイズを調整したりして一行に収める工夫をすると見やすくなります。
科目・レベル別の具体的な履歴書記入例
MOS 365には、科目(アプリ)ごとに「Associate(一般レベル)」と「Expert(上級レベル)」の認定があります。また、複数の科目に合格することで認定される称号もあります。それぞれのケースに合わせた書き方を紹介します。
1. 単科目(一般レベル)を取得した場合
通常レベルの試験に合格した場合は、科目の後ろに「Associate」をつけるか、あるいはシンプルに科目名のみを記載します。
令和〇年〇月 Microsoft Office Specialist: Microsoft Excel 365 Associate 取得令和〇年〇月 Microsoft Office Specialist: Microsoft Word 365 取得
2. 上級レベル(Expert)を取得した場合
上級レベルに合格した場合は、高いスキルをアピールするために必ず「Expert」まで記載しましょう。
令和〇年〇月 Microsoft Office Specialist: Microsoft Excel 365 Expert 取得
3. 複数の科目を取得している場合
WordとExcelなど、複数の科目を持っている場合は、取得した順(古い順)にすべての科目を記載するのが基本です。
令和〇年〇月 Microsoft Office Specialist: Microsoft Word 365 取得令和〇年〇月 Microsoft Office Specialist: Microsoft Excel 365 取得
4. 「MOS Associate」や「MOS Expert」の称号認定を受けた場合
規定の複数科目に合格し、「MOS Associate」や「MOS Expert」という称号を付与された場合は、その称号自体を資格として記載することができます。これにより、オフィスソフト全体を使いこなせる総合力をアピールできます。
令和〇年〇月 Microsoft Office Specialist: Associate (Microsoft 365 Apps) 認定
転職活動におけるMOS 365のアピールポイント
履歴書に「MOS 365」と記載することには、単なるPCスキルの証明以上の意味があります。
- 最新環境への対応力:多くの企業がクラウドベースの「Microsoft 365」を導入しています。古いバージョンのMOSではなく「365」を持っていることで、最新の機能やUIに即応できる人材であることをアピールできます。
- 業務効率化への期待:MOS 365では、新しい関数や共同編集機能など、業務効率を上げるための機能が含まれています。これらを使いこなせることは、即戦力として大きな強みになります。
履歴書は採用担当者が最初に目にするあなたのプレゼンテーション資料です。正確な名称で記載し、高い実務能力をしっかりと伝えてください。





