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履歴書の教員免許の正しい書き方と民間企業への転職で評価されるアピール術

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転職活動において履歴書の資格欄は、自身のスキルや知識を客観的に証明する重要なスペースです。中でも教員免許(教育職員免許状)は、取得までに教育実習を含む多くの単位修得が必要な難易度の高い国家資格であり、教職以外の民間企業を目指す場合でも大きなアピール材料となります。しかし、種類が多く名称も複雑なため、履歴書にどのように記載すればよいのか迷う方は少なくありません。ここでは教員免許の正式名称や複数の免許を持っている場合の書き方、そして更新制廃止後の扱いや民間企業での評価ポイントについて詳しく解説します。

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教員免許は正式名称で記載するのが鉄則です

履歴書の資格欄に記入する際、最も重要なルールは略称を使わずに正式名称で記載することです。「高校の教員免許」「中高の英語免許」といった書き方はマナー違反となります。教員免許の正式名称は「学校種」「職名」「種類」「教科」の4つの要素で構成されています。お手元の免許状を確認し、以下の順序で正確に記入してください。

正式名称の構成と記入例

基本的な記載順序は「学校種+教諭+免許状の種類+免許状(教科)」となります。

  • 中学校教諭一種免許状(国語)取得
  • 高等学校教諭一種免許状(英語)取得
  • 幼稚園教諭二種免許状取得
  • 小学校教諭専修免許状取得

一般的に4年制大学卒業で取得できるものは「一種」、短期大学卒業で取得できるものは「二種」、大学院修了で取得できるものは「専修」となります。これらを省略せずに書くことで、正確な事務処理能力があることを印象づけることができます。また、免許・資格欄の末尾は「合格」ではなく「取得」と記載します。

複数の免許を持っている場合の書き方と順序

中学校と高等学校など、複数の教員免許を持っている場合は、原則としてすべての免許を記載します。書き順としては、取得年月が古いものから順に書くのが基本です。同日に取得している場合は、学校種の順(小学校、中学校、高等学校の順)に書くか、志望する職種に関連性の高いものを上に書くと良いでしょう。

複数の免許を記載する例

令和〇年〇月 中学校教諭一種免許状(数学)取得

令和〇年〇月 高等学校教諭一種免許状(数学)取得

もし資格欄の行数が足りず、すべて書ききれない場合は、応募先企業で活かせる免許を優先して記載します。あるいは、「中学校・高等学校教諭一種免許状(数学)取得」のようにまとめて記載することも許容範囲とされていますが、行数に余裕があるなら分けて書くほうが丁寧です。

更新制廃止に伴う「有効期限」と履歴書への書き方

教員免許に関しては、2022年7月1日に「教員免許更新制」が廃止されたことにより、扱いに迷う方が増えています。結論から言えば、現在有効な免許状を持っている場合、あるいは休眠状態の免許状を持っている場合でも、履歴書には「取得」と記載して問題ありません。

更新講習を受けていない場合の扱い

更新制が廃止されたことにより、過去に取得した免許状は、基本的に有効期間のない免許状として扱われることになりました(※旧免許状所持者で有効期限切れ失効している場合を除く)。民間企業への転職においては、教員として採用されるわけではないため、免許状が「有効か失効か」よりも「その資格を取得した事実と知識」が評価されます。したがって、複雑に考えすぎず取得年月日と正式名称を記載してください。もし教職(学校現場)への就職・転職の場合は、自治体によって手続きが必要な場合があるため、備考欄などに「更新講習免除」や現状のステータスを書き添える等の配慮が必要ですが、一般企業であれば「取得」のみで十分です。

民間企業への転職で教員免許はどう評価されるのか

「教員免許は学校以外では役に立たない」と考えるのは早計です。民間企業の採用担当者は、教員免許取得者に対して以下のようなポジティブなイメージを持つことが多く、アピール次第で強力な武器になります。

1. プレゼンテーション能力と対人スキル

教育実習や教職課程を経てきた人材は、人前で話すことや、物事を分かりやすく説明する能力に長けていると評価されます。これは営業職や企画職、人事・研修担当など、多くのビジネスシーンで求められるスキルです。

2. 真面目さと目標達成能力

教員免許の取得には多くの単位修得と実習が必要であり、それをやり遂げたことは「真面目さ」「計画性」「忍耐力」の証明になります。仕事を途中で投げ出さず、誠実に取り組んでくれる人材であるという信頼感につながります。

3. マネジメントの素養

教育現場での経験がある場合や、指導法を学んでいることは、将来的に部下を育成するマネジメント業務においても役立つと期待されます。人に教え、導くスキルは組織運営において貴重な能力です。

取得見込みの場合や書かないという選択肢

現在大学等に在学中で、卒業時に取得予定の場合は「取得見込み」と記載します。これにより、目標に向かって学修を続けていることをアピールできます。

一方で、全く異業種への転職で、かつ資格欄が他の実務的な資格(簿記やTOEICなど)で埋まってしまう場合は、あえて教員免許を書かないという選択肢もあります。しかし、教員免許は国家資格であり、上記のような基礎能力の証明になるため、基本的には記載することをお勧めします。履歴書はあなたの努力の足跡を示す書類です。正確に記載し、自信を持ってアピールしてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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