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中途採用の履歴書に学生時代のクラブ活動は書くべきかという疑問と適切な対処法

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中途採用におけるクラブ活動欄の扱いは新卒採用とは明確に異なります

転職活動において履歴書を作成する際、フォーマットによっては「クラブ活動」や「スポーツ・文化活動」といった記入欄が設けられていることがあります。新卒の就職活動では、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)として部活動の実績をアピールするのが一般的ですが、社会人経験を経てからの中途採用においては、この欄をどのように扱うべきか悩む方が少なくありません。

結論から申し上げますと、中途採用の選考において学生時代のクラブ活動歴が評価の対象になることは極めて稀です。企業が中途採用者に求めているのは、即戦力としての実務経験や専門スキルであり、数年前あるいは十数年前の学生時代のエピソードではないからです。そのため、限られた履歴書のスペースを有効活用する観点からは、クラブ活動の記述は最小限に留めるか、あるいは業務に関連する特技や趣味の欄として活用する方が戦略的と言えます。ただし、全く書いてはいけないというわけではなく、書き方次第では面接時の話題作りや人柄のアピールにつながる場合もあります。

クラブ活動を記載することでプラス評価につながるケース

基本的には実務経験が優先されますが、特定の条件や職種においては、クラブ活動の経験がプラスに働くこともあります。例えば、スポーツ用品メーカーやフィットネス業界、教育業界などへの転職を目指す場合です。これらの業界では、スポーツや文化活動への深い造詣や実績が、そのまま業務知識や情熱として評価される可能性があります。全国大会出場などの顕著な実績がある場合は、目標達成に向けた努力や継続力の証明として記載する価値があります。

また、営業職や体力勝負の現場仕事などにおいては、体育会系の部活動経験が「体力がある」「精神的にタフである」「礼儀正しい」といったポジティブな印象を与えることがあります。チームワークを重視する企業風土の場合も、集団行動の中で役割を果たしてきた経験は好意的に受け止められるでしょう。このように、応募先の企業文化や職種との親和性が高い場合に限り、戦略的にクラブ活動をアピール材料として利用することができます。

社会人としての経験や現在の活動に変換して記載する方法

履歴書のフォーマットに「クラブ活動」という欄があっても、必ずしも学生時代の部活動を書かなければならないわけではありません。中途採用の場合は、この欄を「現在の趣味や社会人サークル活動」を記載するスペースとして活用することも可能です。例えば、現在も続けているスポーツや、地域のボランティア活動、習い事などを記載することで、仕事以外の時間の過ごし方や、ストレス解消法を持っていること、社会的な広がりを持っていることをアピールできます。

もし学生時代の部活動について書く場合でも、単に「野球部所属」と書くのではなく、そこから得たものを社会人用語に変換して伝える工夫が必要です。「厳しい練習を通じて培った継続力」や「チームリーダーとして部員をまとめたマネジメント経験」といったように、ビジネススキルに通じる要素を抽出して記載します。過去の栄光として語るのではなく、その経験が現在の仕事に対する姿勢の基礎になっているという文脈で伝えることが大切です。

記入欄がある履歴書フォーマットを使用する際の注意点

市販の履歴書やダウンロードできるテンプレートには様々な種類があり、中には新卒学生の使用を想定して「クラブ活動・スポーツ」の欄が大きく設けられているものがあります。中途採用の応募でこのようなフォーマットを使用する場合、この欄を空白にして提出するのは避けるべきです。空欄は「書き忘れ」や「意欲の低さ」と捉えられるリスクがあるからです。書くことがない場合は「特になし」と記載しますが、あまり印象は良くありません。

もし書くべきクラブ活動の実績が特にない場合は、無理に埋めようとするのではなく、最初から「クラブ活動」の欄がない履歴書フォーマットを選ぶのが最も賢明な解決策です。中途採用向けの「JIS規格」や「職歴欄重視型」の履歴書であれば、クラブ活動の欄の代わりに「志望動機」や「自己PR」、「職務経歴」の欄が広く取られています。自身の強みである実務経験を最大限にアピールできるフォーマットを選定することも、書類選考を突破するための重要な戦略の一つです。

面接でのアイスブレイクとしての役割を意識する

書類選考を通過した後の面接において、履歴書のクラブ活動欄や趣味・特技欄は、緊張をほぐすためのアイスブレイク(雑談)のネタとして使われることがよくあります。面接官が同じスポーツの経験者であったり、興味を持っていたりする場合、そこから話が弾んで人柄を理解してもらえるきっかけになることもあります。

そのため、記載する内容は嘘偽りなく、自分が熱意を持って語れるものを選ぶことが重要です。マイナーなスポーツや珍しい文化活動であっても、それが面接官の興味を引くフックになる可能性があります。「面接官との会話の糸口を作る」という軽い目的意識で記載し、あくまでメインのアピールは職務経歴や志望動機で行うというバランス感覚を持つことが、中途採用の履歴書作成においては成功の鍵となります。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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