2025.12.14

「なぜ私の転職は決まらない？」看護師の転職がうまくいかない最大の原因と、負のループを断ち切る書類の特効薬

keireki0530

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「応募しても書類選考で落ちてしまう」「面接までは進むけれど、いつも不採用になる」「紹介会社から提案される求人が希望と違う」

看護師不足と言われるこの時代に、なぜ自分の転職活動はうまくいかないのか。周りの同僚はスムーズに次を決めているのに、自分だけが取り残されているような焦りを感じていませんか？

転職がうまくいかない時、多くの人は「私に看護師としての魅力がないからだ」「年齢や経験年数がネックなのだ」と自分自身を責めてしまいがちです。しかし、実は能力の問題ではなく、「伝え方（書類の書き方）」のボタンを掛け違えているだけのケースがほとんどです。

本記事では、看護師の転職が停滞してしまう「3つの根本原因」を解明し、その状況を打破するための「応募書類の修正テクニック」について解説します。

Contents

１．転職が「うまくいかない」人の3つの共通点

何十件応募しても決まらない人には、共通する「思考の癖」や「行動パターン」があります。まずは自分が以下のパターンに陥っていないかチェックしてください。

「看護師免許があればどこでも受かる」という油断「人手不足なんだから、来てくれるだけでありがたいはず」という無意識の驕りが、書類や面接の態度に滲み出ているケースです。人気病院や好条件のクリニックは「選び放題」の立場にあるため、謙虚さと熱意がない人材は即座に見抜かれます。
「逃げの姿勢」が透けて見える今の職場が嫌で辞めるのは構いませんが、志望動機や退職理由が「今の不満の解消（残業なし、給料アップ、人間関係のリセット）」ばかりになっていませんか？採用側は「あなたの悩みを解決するボランティア」ではありません。
自分を「商品」として客観視できていない「急性期バリバリの経験があるから、療養型でも即戦力だ」と思い込んでいませんか？相手（病院）が欲しがっているスキルと、自分がアピールしているスキルがズレていると、いくら優秀でも不採用になります。

「面接で落ちるから、書類は関係ない」と思っていませんか？それは大きな間違いです。

実は、面接の合否の7割は、事前の「書類選考」の段階で決まっていると言われます。

質の低い（中身の薄い）履歴書や職務経歴書を出していると、たとえ面接に呼ばれたとしても、面接官は「この人は志望度が低そうだ」「とりあえず呼んでみただけ」という**低い期待値（マイナススタート）で面接を始めます。

逆に、書類が完璧に作り込まれていれば、「この人にぜひ会ってみたい！」という高い期待値（プラススタート）**で面接が始まり、会話も弾みやすくなります。

転職がうまくいかない時こそ、まずは「応募書類」を見直すことが、状況好転への一番の近道なのです。

では、具体的に書類のどこを直せばよいのでしょうか。よくある「うまくいかない原因」別に、修正ポイントを解説します。

どこにでも通用するコピペ文章になっていませんか？

【修正前】 「貴院の地域医療に貢献する理念に共感し、応募しました。」
【修正後】具体的な「なぜ」を入れる「前職で退院後の患者様の生活支援に課題を感じていた際、貴院の訪問看護と病棟が一体となったシームレスな連携体制を知り、私の目指す『生活を支える看護』が実践できる唯一の環境だと確信し応募しました。」→ ポイント: 「貴院でなければならない理由」を自分の経験とリンクさせます。

相手のニーズを無視したアピールをしていませんか？

【修正前】 （慢性期病院への応募で）「救急対応や挿管介助の経験が豊富です。」
【修正後】相手が欲しいスキルに変換する「急性期で培った『急変の予兆に気づく観察力』と『医師への的確な報告スキル』は、夜間の医師不在時が多い貴院の慢性期病棟においても、患者様の安全を守るために活かせると考えております。」→ ポイント: そのままのスキルではなく、相手の環境でどう役立つかに「翻訳」します。

不満をそのまま書いていませんか？

【修正前】 「残業が多く、体調を崩しそうになったため。」
【修正後】未来への投資に言い換える「一人ひとりの患者様と向き合う時間を大切にしたいという思いがありましたが、現職では業務スピードのみが優先される環境でした。貴院のようにPNS（パートナーシップ・ナーシング・システム）を導入し、効率と質の向上を両立されている環境で、長く腰を据えて看護の質を高めたいと考え転職を決意しました。」→ ポイント: 「嫌だから辞める」ではなく「より良い看護をするために場所を変える」というロジックにします。