2025.12.13

履歴書の「自己PR」で採用担当者の心を掴む。看護師が書類選考を突破するための書き方と鉄板例文集

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看護師の転職活動において、履歴書は単なる経歴の羅列ではありません。特に「自己PR」欄は、あなたがその病院や施設でどのように活躍できるかを売り込むための、唯一無二のプレゼンテーションスペースです。

多くの応募者が「明るいです」「真面目です」といった抽象的な性格のアピールに終始してしまう中で、具体的なエピソードに基づいた「看護師としての強み」を提示できれば、採用担当者の評価は劇的に上がります。本記事では、限られたスペースで最大限の効果を発揮するための自己PRの書き方と、そのまま使えるシチュエーション別の例文を紹介します。

Contents

１．読み飛ばされない自己PRを作る「３段構成」の法則
２．【性格・強み別】履歴書にそのまま使える自己PR例文
３．自己PRを書く際の注意点とNGパターン

１．読み飛ばされない自己PRを作る「３段構成」の法則

採用担当者は、日々多くの履歴書に目を通しています。ダラダラと書かれた文章は、最後まで読まれない可能性があります。短時間で強みを伝えるためには、以下の「３段構成」で書くのが鉄則です。

結論（私の強みは〇〇です）最初に強みを一言で言い切ります。
根拠（具体的なエピソード）その強みが発揮された場面を、具体的な状況や行動で説明します。
貢献（貴院でどう活かすか）その強みを活かして、応募先の病院でどう貢献したいかを伝えます。

この流れに沿うことで、論理的で説得力のある文章になります。

２．【性格・強み別】履歴書にそのまま使える自己PR例文

それでは、看護師の現場で評価されやすい強み別に、具体的な例文を紹介します。自分の経験に合わせてアレンジして活用してください。

①「観察力・アセスメント能力」をアピールする場合

急性期や救急など、変化への対応力が求められる現場で特に有効です。

＜例文＞

「私の強みは、患者様の些細な変化を見逃さない『観察力』です。

前職の循環器内科病棟では、バイタルサインの変動だけでなく、患者様の表情や会話の違和感から早期に異常を察知し、医師への迅速な報告に繋げることを徹底してきました。心不全兆候を早期に発見し、重症化を防いだ経験も数多くあります。

貴院におきましても、常にアンテナを張り巡らせ、患者様の安全安楽を守る看護を提供したいと考えています。」

②「協調性・チームワーク」をアピールする場合

どの職場でも歓迎されますが、具体的な行動（調整、フォローなど）で書くことが重要です。

＜例文＞

「私の強みは、チーム医療を円滑にするための『調整力』と『協調性』です。

多職種が関わる回復期病棟において、私は看護師の視点だけでなく、リハビリスタッフやソーシャルワーカーの意見も積極的に聞き入れ、カンファレンスでの意見調整役を担ってきました。互いの専門性を尊重し合える雰囲気作りを行った結果、退院調整がスムーズに進むようになり、チーム全体の業務効率向上に貢献しました。

貴院でも周囲との連携を大切にし、チームの一員として早期に貢献できるよう努めます。」

③「向上心・学習意欲」をアピールする場合

未経験の診療科や、教育体制が整った病院への応募に適しています。

＜例文＞

「私の強みは、新しい知識や技術を積極的に吸収する『向上心』です。

これまでは消化器外科で勤務してきましたが、ストーマケアの専門性を高めたいと考え、院外の研修会にも自費で参加し知識を深めてまいりました。また、学んだ知識を病棟内の勉強会で共有し、スタッフ全体のケアの質向上にも取り組みました。

貴院では、高度な医療機器の取り扱いや最先端の看護を貪欲に学び、一日も早く即戦力となれるよう努力いたします。」

④「患者様への寄り添い・接遇」をアピールする場合

慢性期、緩和ケア、クリニック、介護施設などで重視される強みです。

＜例文＞

「私の強みは、患者様の不安な気持ちに寄り添う『傾聴力』です。

長期入院の患者様が多い病棟で、治療への不安や孤独感を抱える方一人ひとりと向き合う時間を大切にしてきました。否定せずに話を聴き、言葉にならない思いを汲み取る関わりを続けた結果、『あなたと話すと安心する』という言葉をいただき、信頼関係を築くことができました。

貴院の『心に寄り添う看護』という理念のもと、患者様とご家族が安心して過ごせる環境づくりに尽力いたします。」

３．自己PRを書く際の注意点とNGパターン

せっかく良い内容でも、書き方を間違えるとマイナス評価になることがあります。以下の点に注意してください。

文字数は枠の8割以上埋める履歴書の自己PR欄がスカスカだと、「意欲がない」「志望度が低い」と判断されます。小さな文字で詰め込みすぎるのもNGですが、適度な行間を空けつつ、枠の8割程度は埋めるようにします。
「当たり前」のことを書かない「遅刻をしません」「挨拶ができます」といった社会人として当然のマナーは、自己PRにはなりません。プロの看護師としてのスキルやスタンスをアピールしてください。
「抽象的」な表現で終わらせない「コミュニケーション能力があります」だけでは伝わりません。「誰に対し（患者様かスタッフか）」「どのような方法で（傾聴か報告連絡か）」コミュニケーションをとるのが得意なのか、具体化することが必須です。

履歴書の自己PRは、面接に進むための重要な「切符」です。自分の強みを再確認し、応募先の病院が求めている人物像に合わせて最適なアピールを作成してください。

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