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「年収が下がる」は失敗じゃない! 納得の転職をするための、書類での“前向きな”伝え方と書き換え術

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「日勤のみのクリニックに移りたいけれど、年収が下がるのが怖い」

「未経験の訪問看護に挑戦したいが、新人扱いになって給料が減るのではないか」

看護師の転職において、**「年収ダウン」**は非常に大きな悩みです。

特に、夜勤手当が給与の大きなウェイトを占める看護師にとって、働き方を変えることは、そのまま収入減に直結しがちです。

しかし、「年収が下がること=転職の失敗」ではありません。

年収が下がってでも得たい「時間」「健康」「やりがい」があるならば、それは立派な**「前向きな選択(投資)」**です。

問題なのは、応募書類でその意図が伝わらず、「ただ楽がしたい人」「能力が低いから給料が下がる人」と採用担当者に誤解されてしまうことです。

本記事では、年収が下がる転職を「成功」に変えるためのマインドセットと、採用担当者を納得させる応募書類の書き方について解説します。


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1.なぜ年収が下がるのか? その「理由」を書類で正当化する

まず、転職によって年収が下がる主なパターンは以下の3つです。自分がどれに当てはまるかで、書類でのアピール方法が変わります。

  1. 働き方を変えるから(夜勤・残業減)
    • 病棟からクリニック、介護施設、日勤常勤など。
    • 対策: 「給料よりQOL」と書くのではなく、**「限られた時間で成果を出すプロ意識」**をアピールします。
  2. 未経験分野への挑戦だから
    • 外科から精神科、病院から訪問看護など。
    • 対策: 経験年数がリセットされるため一時的に下がりますが、**「将来的なキャリアアップのための投資」**であることを強調します。
  3. 地域の給与水準が変わるから
    • 都心から地方へのUターン・Iターンなど。
    • 対策: 生活コストの変化に触れつつ、**「地域医療への貢献」**を主軸にします。

2.「年収減でも構わない」時の、ポジティブな志望動機の書き方

「給料が下がってもいいから、とにかく今の激務から逃げたい」

これが本音だとしても、志望動機に「御社はゆったり働けそうだから」と書いてはいけません。

年収ダウンを受け入れていること自体が、あなたの**「覚悟」**の証明になります。それをポジティブな言葉に変換しましょう。

ケース①:急性期(高給)→ クリニック・施設(減収)

  • × NG(逃げの姿勢):「夜勤が体力的に辛くなり、給料が下がっても日勤のみで働ける貴院を志望しました。」
  • ◎ OK(質の転換):「これまでは救急対応に追われ、患者様との会話もままならない環境でした。貴院のような患者様一人ひとりとじっくり向き合える環境でこそ、私の目指す『心に寄り添う看護』が実践できると考えました。勤務形態の変化に伴う年収減は覚悟の上で、長く腰を据えて看護の質を追求したいという思いから志望いたしました。」

ケース②:ベテラン → 未経験分野(減収)

  • × NG(興味本位):「以前から興味のあった美容クリニックに挑戦したくて、給与は問いません。」
  • ◎ OK(キャリアへの投資):「臨床経験で培った接遇スキルを活かし、自由診療という新たなフィールドで、お客様満足度を追求したいと考えております。未経験からのスタートとなるため、一時的な給与ダウンは承知しております。一日も早く即戦力となり、貴院の業績に貢献することで、自身の価値を高めていきたいと考えております。」

3.「できるだけ下げたくない」時の、履歴書「本人希望欄」の書き方

「多少は下がってもいいけれど、生活レベルを落とすほどの減額は困る」

そんな時は、履歴書の「本人希望記入欄」をうまく使いましょう。

決して「年収500万円以上希望」と金額を指定してはいけませんが、**「下限ライン」**を柔らかく伝えるテクニックがあります。

【書き方の例文】

「給与・待遇につきましては、貴院の規定に従います。

家族を養っている事情もあり、可能であれば現在の年収(約〇〇万円)を考慮いただけますと幸いです。」

または

「貴院の規定に従いますが、生活基盤の維持のため、月収(手取り)〇〇万円程度を目安として希望しております。」

このように書くことで、採用担当者は「この金額を出せないなら、面接してもミスマッチになるな」と判断できるため、お互いの時間の無駄を防げます。

※ただし、相場より明らかに高い金額を書くと書類選考で落ちるため、事前の相場リサーチは必須です。

4.面接で「年収が下がりますが大丈夫ですか?」と聞かれたら

書類選考を通過すると、面接でほぼ100%この質問をされます。

これは「安く使えるか」を確認しているのではなく、**「すぐに辞めないか(生活は成り立つか)」**を心配しての質問です。

ここで曖昧に答えると不採用になります。書類の内容と一貫性を持たせ、きっぱりと答えましょう。

  • 回答例:「はい、承知しております。家族とも相談し、夜勤手当がなくなる分の減額については生活設計を見直して了承を得ています。それ以上に、貴院で得られる**『規則正しい生活』と『専門的な学び』**に価値を感じておりますので、迷いはありません。」

「家族と相談済み」「生活設計ができている」というワードが、最強の安心材料になります。

5.まとめ:年収ダウンは「新しい幸せ」へのチケット代

看護師の転職において、年収はあくまで条件の一つに過ぎません。

  • 「収入」を取るか、「時間」を取るか。
  • 「安定」を取るか、「挑戦」を取るか。

もしあなたが「年収が下がること」を選んだのなら、それはあなたが看護師としてのキャリアや人生において、「お金以上に大切なもの」を見つけた証拠です。

その選択に自信を持ってください。

「給料が減っても、ここで働きたい明確な理由がある」

その熱意を論理的に書類に落とし込むことができれば、採用担当者はあなたを「安く雇える人材」ではなく、**「高い志を持った信頼できる人材」**として評価してくれるはずです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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