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看護師の面接で「長所・短所」を聞かれたら?自己分析と「言い換え」で採用担当者を納得させる回答術

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面接で必ずと言っていいほど聞かれる「あなたの長所と短所を教えてください」という質問。特に「短所」については、「正直に答えて評価が下がったらどうしよう」「どう伝えればポジティブに聞こえるのか分からない」と悩む看護師の方は非常に多いです。

しかし、採用担当者はあなたの欠点を探して落とそうとしているわけではありません。この質問を通して見ているのは、「自分自身を客観的に理解できているか(自己認知)」と「課題に対してどう向き合っているか(問題解決能力)」です。本記事では、看護師の転職面接において、長所をより魅力的に、短所を信頼に変えて伝えるためのテクニックと、そのまま使える回答例文について解説します。

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書類と面接の「一貫性」が信頼を生む

面接対策を始める前に確認すべき重要なポイントがあります。それは、履歴書や職務経歴書の「自己PR欄」に書いた内容と、面接で答える長所・短所が矛盾していないかということです。

例えば、書類には「行動力があり、テキパキ動けること」が強みと書いているのに、面接で長所を「慎重で、じっくり考えてから動くところです」と答えてしまうと、採用担当者は「どっちが本当の姿なのだろう?」と不信感を抱きます。面接での回答は、提出した応募書類の内容を補強するエピソードであるべきです。書類作成の段階から、面接で話すストーリーを想定してキーワードを選定することが、選考通過の近道です。

看護師がアピールすべき「長所」の選び方

看護師の仕事において評価されやすい長所は、大きく分けて「対人スキル」「業務遂行スキル」「メンタル面」の3つです。自分の性格に近いものを選び、具体的なエピソードを添えて話します。

  1. 協調性・チームワーク
    • 多くのスタッフと連携する現場では最も好まれる要素です。「誰とでも円滑にコミュニケーションが取れる」「後輩のフォローが得意」などは強力なアピールになります。
  2. 観察力・気配り
    • 患者様の些細な変化に気づく力は、看護師の核心的なスキルです。「顔色の変化にいち早く気づき、急変を未然に防いだ経験」などを交えて話します。
  3. 忍耐力・責任感
    • ハードな業務や、困難な患者様への対応が求められる職場で重宝されます。「最後までやり遂げる」「感情的にならず冷静に対応できる」といった点が評価されます。
  4. 体力・行動力
    • 特に急性期や訪問看護では重要視されます。「フットワークが軽い」「夜勤明けでも元気」といったアピールは、現場の即戦力として映ります。

「短所」は「長所の裏返し」で伝えるのが鉄則

短所を答える際は、単に「〇〇ができません」と否定して終わらせてはいけません。短所と長所は表裏一体です。言い方を変えれば長所にもなる性質を選び、さらに「その短所をカバーするために気をつけていること」をセットで伝えるのが正解です。

  • 「心配性」「慎重・安全管理への意識が高い」
    • 「確認しすぎるところがある」は、医療現場では「医療事故を起こさない」という強みになります。
  • 「せっかち」「行動が早い・効率的」
    • 「待つのが苦手」は、「業務を前倒しで進められる」という能力に変換できます。
  • 「優柔不断」「柔軟性がある・協調性が高い」
    • 「自分で決められない」は、「周囲の意見を尊重し、独断専行しない」という資質になります。
  • 「おせっかい」「世話好き・観察眼がある」
    • 「つい手を出してしまう」は、「患者様のニーズを先読みできる」というホスピタリティになります。

ただし、「時間にルーズ」「嘘をつく」「人と関わるのが嫌い」といった、社会人として、あるいは看護師として致命的な欠点を挙げるのは避けてください。これらは言い換えができず、単なる適性不足と判断されます。

【性格タイプ別】長所・短所の回答例文

タイプ1:慎重派(心配性・考えすぎる人)

<長所として伝える場合>

「私の長所は、リスク管理への意識が高く、慎重に業務を遂行できる点です。前職では、投薬や処置の際のダブルチェックを徹底し、自身のヒヤリハットを最小限に抑えるよう努めてきました。貴院でも、安全安楽な看護の提供に貢献したいと考えています。」

<短所として伝える場合>

「短所は、心配性で確認作業に時間をかけすぎてしまうところです。安全確認は重要ですが、緊急時にはスピードも求められます。そのため、優先順位を常に意識し、『ここは二重確認が必要』『ここは迅速に』とメリハリをつけて行動するよう心がけています。」

タイプ2:行動派(せっかち・先走る人)

<長所として伝える場合>

「私の長所は、状況を判断してスピーディーに行動できる点です。急性期病棟での経験から、多重課題の中でも優先順位を素早くつけ、業務を滞らせないよう工夫してきました。忙しい時こそ、周囲に声をかけながらチーム全体の業務効率を上げるよう意識しています。」

<短所として伝える場合>

「短所は、ややせっかちなところがあり、先走ってしまうことがある点です。業務を早く終わらせたいという思いが強いためですが、それによってミスが起きては本末転倒です。そのため、行動に移す前に一呼吸置き、『本当にこれで間違いはないか』と自問してから動くよう、指差し確認を徹底しています。」

タイプ3:マイペース派(頑固・こだわりが強い人)

<長所として伝える場合>

「私の長所は、一つのことに集中して粘り強く取り組める点です。認知症の患者様との関わりにおいて、拒否があっても諦めずに信頼関係を築き、ケアを受け入れていただいた経験があります。困難な状況でも感情的にならず、根気強く向き合うことができます。」

<短所として伝える場合>

「短所は、一つのことに集中しすぎると、周りが見えなくなってしまうことがある点です。看護業務はチームワークが重要ですので、自分の業務に没頭するだけでなく、定期的に顔を上げて周囲の状況を確認し、スタッフ間の連携が疎かにならないよう意識しています。」

最後に「成長意欲」を添える

長所と短所を聞かれた際、最も大切なのは「自分を客観視できているか」ということです。完璧な人間はいません。短所があること自体は問題ではなく、それを自覚し、業務に支障が出ないようコントロールできているかどうかが評価の分かれ目です。

回答の最後には、「自分の課題と向き合いながら、貴院の看護師として成長していきたい」という前向きな言葉で締めくくることで、採用担当者に「この人なら安心して採用できる」という印象を与えることができます。自己分析を深め、あなたの人間性を魅力的に伝える準備を整えてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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