2025.12.14

看護師転職イベントは「志望動機のネタ帳」だ。書類選考を有利に進めるための賢い歩き方と活用術

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「転職フェア」や「合同説明会」。駅の広告やネットでよく見かけるけれど、「なんとなく面倒くさい」「勧誘がしつこそう」「クオカード（特典）目当てだと思われたくない」と敬遠していませんか？

もしあなたが、「行きたい病院が見つからない」「志望動機が薄っぺらくて書けない」と悩んでいるなら、転職イベントは最強の解決策になります。

実は、転職イベントは単にパンフレットをもらう場所ではありません。**「ネットには載っていない生の情報を手に入れ、ライバルと差別化された強力な志望動機を作るための取材現場」**なのです。

本記事では、看護師転職イベントを単なる「情報収集」で終わらせず、その後の「書類選考突破」に直結させるための戦略的な活用術について解説します。

Contents

１．なぜ、書類選考対策に「イベント」が有効なのか

求人サイトや病院のホームページに載っているのは、人事部がきれいに整えた「表向きの情報」です。どの病院も「アットホームな職場です」「教育体制が充実しています」と書いてあり、差別化が難しいのが現実です。

しかし、イベント会場には、現場の看護師や師長、採用担当者が直接来ています。ここで得られる「生の情報（一次情報）」こそが、書類作成における最強の武器になります。

ネットで見た情報だけで書いた志望動機は、「貴院の理念に共感し…」という定型文になりがちです。

一方、イベントに参加すれば、**「先日の転職フェアで、現場の〇〇様から伺った『患者様に寄り添う時間を確保するための業務改善』のお話に深く感銘を受け…」**と書くことができます。

採用担当者は「わざわざ足を運び、話を聞いた上で応募してくれた」という行動力と熱意を高く評価します。

ブースに座って、一方的に病院の説明を聞くだけでは不十分です。書類選考に活かすためには、こちらから質問を投げかけ、「ネタ」を引き出す必要があります。

採用担当者や先輩ナースに、以下の質問をしてみてください。

「御院で長く活躍されている看護師さんに、共通する特徴はありますか？」
- 狙い: 病院が求めている人物像（＝自己PRの正解）を聞き出せます。「元気な人」と言われれば体力・行動力を、「慎重な人」と言われれば正確性をアピールすれば良いのです。
「中途入職の方が、最初に苦労される点はどんなところですか？」
- 狙い: 入職後のギャップや課題を聞き出せます。面接や書類で「〇〇という課題があると伺いましたが、前職での経験を活かし、早期に克服したい」と伝えることで、課題解決能力をアピールできます。
「（師長や先輩に）この病院で働いていて、一番嬉しかったエピソードは何ですか？」
- 狙い: 現場のリアルなやりがいを聞き出せます。これを志望動機に盛り込むと、非常に情緒的で響く文章になります。

転職イベントは「服装自由」「入退場自由」とされていることが多いですが、Tシャツやサンダルなどのラフすぎる格好はNGです。

なぜなら、ブースにいる採用担当者は、「この人はうちの病院の面接に来てくれるかもしれない人」として、あなたのマナーや雰囲気をチェックしているからです。

【裏技】簡単な「職務経歴書」を持っていく

必須ではありませんが、これまでの経歴を簡単にまとめた紙や、名刺代わりのカードを持参すると、話が弾んだ際に「実はこういう経歴で…」と渡すことができます。そこから具体的なスカウトに繋がるケースも少なくありません。

大規模な合同説明会では、「面接ブース」が併設されていたり、ブースで話が盛り上がった流れで「次は病院見学に来ませんか？」「一度、部長に会ってみませんか？」とトントン拍子に進んだりすることがあります。

これは事実上の**「書類選考パス（免除）」**です。

文章を書くのが苦手な人や、経歴に自信がない人こそ、対面でのコミュニケーションで人柄をアピールできるイベントは大きなチャンスと言えます。

最近はZoomなどを使ったオンライン転職イベントも増えています。それぞれのメリットを理解して使い分けましょう。

種類	メリット	書類対策への活用法
オフライン（会場型）	病院の雰囲気、スタッフ同士の仲の良さが肌感覚でわかる。資料を沢山もらえる。	ブースでの会話を「志望動機」のネタにする。熱意を直接伝えて顔を覚えてもらう。
オンライン（Web型）	移動時間ゼロで効率的。遠方の病院（Uターンなど）の話も聞ける。チャットで気軽に質問できる。	画面越しに病院のプレゼンを聞き、企業研究の材料にする。チャット質問で疑問を解消する。