お役立ち情報
PR

履歴書と職務経歴書の自己PRは同じ内容でも良いのか判断基準と書き分けのコツ

keireki0530
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

転職活動において履歴書と職務経歴書はセットで提出することが一般的ですが両方の書類に自己PR欄が設けられている場合その内容をどうすべきか迷う求職者は少なくありません。全く同じ文章をコピーアンドペーストしても良いのかそれとも全く別の強みを書くべきなのかという疑問は多くの人が抱える悩みです。結論から申し上げますとアピールする強みの軸は同じにするべきですが文章量や情報の深さは変えるのが正解です。ここでは履歴書と職務経歴書における自己PRの役割の違いを正しく理解し採用担当者に好印象を与えるための書き分けテクニックと具体的な例文を紹介します。

スポンサーリンク

履歴書と職務経歴書における自己PRの役割の違いと基本ルール

履歴書と職務経歴書は採用担当者がチェックする視点が異なります。履歴書は応募者のプロフィールや経歴の概略を確認するための書類であり採用担当者が最初に目を通すものです。そのため履歴書の自己PRに求められるのは一目で強みが伝わる分かりやすさと要約力です。いわば映画の予告編のような役割を果たしており詳細をもっと知りたいと思わせるフックが必要です。一方で職務経歴書は応募者の実務能力を詳細に吟味するための書類です。ここでは具体的なエピソードや数字を用いて履歴書で主張した強みの根拠を示す必要があります。つまり履歴書は要約であり職務経歴書は詳細であるという役割分担を意識して作成することが基本ルールとなります。

全く同じ内容にすることのリスクと全く変えることのデメリット

履歴書と職務経歴書の自己PRを完全に同じ文章にしてしまうことは避けるべきです。採用担当者は両方の書類に目を通すため一字一句同じ文章が並んでいると手抜きをしているのではないかという疑念を抱いたり志望度が低いと判断したりする可能性があります。また職務経歴書の広いスペースを活かせずアピール不足になるリスクもあります。逆にあえて全く異なる強みを書くこともおすすめできません。履歴書では協調性をアピールしているのに職務経歴書ではリーダーシップを強調しているといったように主張がバラバラだと人物像がブレてしまい結局何が一番の強みなのかが伝わらなくなってしまいます。軸となる強みは統一し一貫性を持たせつつ表現の深さを変えることが最も効果的な戦略です。

履歴書の自己PRを職務経歴書へ展開するための書き換えテクニック

効果的に書き分けるためにはまず職務経歴書用の詳細な自己PRを作成しそれを要約して履歴書用にするという手順がスムーズです。職務経歴書では結論と具体的なエピソードそして入社後の貢献という三段構成で400文字から500文字程度を目安に詳しく記述します。当時の状況や課題そして自分が取った行動と結果を数字を交えて具体的に描写します。一方履歴書ではそのエピソード部分を大幅にカットし結論と主な実績そして貢献の意思を中心に200文字から300文字程度で簡潔にまとめます。職務経歴書で詳細をご覧くださいというスタンスではなく履歴書だけでも強みの概要が伝わるように要約することがポイントです。

営業職における書き分けの実践例文

営業職を例に履歴書と職務経歴書での書き分け方を紹介します。

履歴書用の自己PR例文

私の強みは顧客の課題を解決する提案力と目標達成に向けた行動力です。前職の法人営業では顧客の潜在的なニーズを引き出すヒアリングを徹底し提案内容をカスタマイズすることで信頼を獲得してきました。その結果3年連続で売上目標を達成し昨年度は部内トップの成績を収めました。貴社においても顧客視点に立った営業活動を行い即戦力として売上拡大に貢献したいと考えています。

職務経歴書用の自己PR例文

私は顧客の潜在的な課題を引き出し最適な解決策を提案する課題解決型の営業力に自信があります。現職の法人営業では単に商品を売り込むのではなく顧客の経営課題まで踏み込んだヒアリングを徹底してきました。ある時競合他社との価格競争に巻き込まれそうになった案件がありましたが私は価格ではなく導入後の業務効率化によるコスト削減効果を数値化して提案しました。その結果目先の価格よりも長期的なメリットを評価していただき契約を獲得することができました。このように顧客の真のニーズを捉えることで信頼関係を築き3年連続で目標達成率120パーセントを維持しています。貴社においても表面的な提案にとどまらず顧客の事業成長に貢献する本質的な営業活動を行い売上拡大に貢献したいと考えています。

事務職における書き分けの実践例文

事務職における正確性と業務改善力を軸にした書き分けの例です。

履歴書用の自己PR例文

私は正確な事務処理能力と業務効率化を推進する主体性を持っています。前職の営業事務では月間500件以上のデータ処理においてミスゼロを継続し営業担当者からの信頼を得てきました。またマニュアルの作成やフォーマットの改善を提案し部署全体の残業時間削減にも貢献しました。貴社においても正確かつスピーディーな業務遂行を心がけ組織の生産性向上に寄与したいと考えています。

職務経歴書用の自己PR例文

私は正確かつスピーディーな業務遂行能力と自ら業務改善を推進する主体性を持っています。前職の営業事務では月間500件以上の受発注処理を担当しておりましたがミスゼロを目標に独自のチェックリストを作成し運用しました。その結果3年間入力ミスゼロを継続し営業担当者から厚い信頼を得ることができました。また従来の紙ベースでの伝票管理に時間がかかっていることに課題を感じエクセルを用いた管理フォーマットを作成しデジタル化を提案しました。導入の結果伝票処理にかかる時間を月間20時間削減することに成功しました。与えられた業務をこなすだけでなくより効率的な方法を常に模索する姿勢は貴社のバックオフィス業務においても活かせると確信しています。

内容を統一することで得られる面接でのメリット

履歴書と職務経歴書で自己PRの軸を統一しておくことは書類選考通過後の面接対策においても大きなメリットがあります。面接官は提出された書類をもとに質問を行いますが書類間で主張が一貫していれば面接での回答もブレることがありません。書類で書いた内容をベースに面接ではさらに感情や背景を加えて話すことで説得力が増し信頼感のある人物として評価されやすくなります。二つの書類は別々のものではなくセットであなたという人物を伝えるプレゼンテーション資料であると捉え一貫したメッセージを発信することを心がけてください。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功
サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター
サイトの目的
応募書類マスター
応募書類作成のアドバイス
転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談
キャリアプラン案内所
面接のアドバイス
面接のトリセツ
年収交渉アドバイス
給与交渉ナビ
ABOUT ME
ライト
ライト
キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。
記事URLをコピーしました