履歴書の本人希望記入欄における面接希望日の書き方とパターン別例文集

転職活動中の履歴書作成において意外と頭を悩ませるのが本人希望記入欄です。特に面接希望日に関しては何をどこまで詳しく書くべきか迷う方が少なくありません。この欄は単なるスケジュールの確認だけでなく応募者の気遣いやビジネスマナーが問われる重要な項目です。採用担当者は通常多忙な業務の合間を縫って面接日程を調整しています。そのためこちらの希望を一方的に押し付けるのではなく相手が調整しやすいように配慮した書き方をすることが書類選考通過への近道となります。ここでは在職中や離職中など様々な状況に合わせた面接希望日の書き方とそのまま使える例文を紹介します。

面接希望日を書く際の基本ルールとマナー

履歴書の本人希望記入欄に面接希望日を書く際の鉄則は相手の選択肢を狭めすぎないことです。ピンポイントで特定の日時だけを指定するとスケジュール調整が難航し採用担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。基本的には複数の候補日や幅広い時間帯を提示することが望ましいです。また特に希望がない場合やいつでも対応可能な場合であっても空欄にするのは避けましょう。空欄は記入漏れや意欲の低さと受け取られるリスクがあります。そのような場合は貴社の規定に従いますと記入するのがマナーです。原則としてこちらの都合を優先するのではなく企業の都合に合わせる姿勢を見せつつどうしても調整が必要な場合のみ条件を提示するというスタンスが大切です。

すでに退職しており時間に融通が利く場合の例文

現在離職中でいつでも面接に行ける場合はその旨を明確に伝えます。いつでも良いからといって特になしと書くのではなく柔軟に対応できる姿勢をアピールすることが重要です。

現在は離職中ですので平日の日中であればいつでも面接にお伺いすることが可能です。貴社のご都合の良い日程をご指定いただけますと幸いです。もし複数の候補日を頂けるようであれば調整いたします。

このように書くことで採用担当者は安心して日程を提示することができます。また急な面接依頼にも対応できることを付け加えると意欲の高さをアピールすることにも繋がります。

在職中で平日の日中が難しい場合の例文

在職中の転職活動では平日の日中に面接時間を確保することが難しいケースが多々あります。その場合は業務終了後の時間帯や有給休暇が取得しやすい曜日などを具体的に伝えます。現職を疎かにしない姿勢は責任感の表れとしてポジティブに評価されることもあります。

現職の勤務がございますため平日は18時以降であればお伺いすることが可能です。また日程を調整いただければ有給休暇を取得して日中の面接も可能です。その際は調整のため3日ほど猶予をいただけますと幸いです。

このように条件を提示しつつも調整の余地があることを示す書き方が好印象です。単に無理ですと断るのではなく代替案や調整可能な条件を提示することがビジネスマンとしてのマナーです。

シフト制勤務や休みが不定期な場合の例文

サービス業や販売職などでシフト勤務をしている場合は曜日や時間帯が不規則になりがちです。採用担当者が混乱しないよう連絡がつきやすい時間帯や確実に対応できる曜日を具体的に記載します。

現職はシフト勤務のため休みが不定期ですが火曜日と木曜日は比較的休みが取りやすくなっております。勤務日はシフトにより異なりますが事前にご連絡いただければ調整可能です。また電話連絡につきましては勤務中の10時から19時を避けていただけますと幸いです。

このように自身の状況を簡潔に説明し相手が連絡や調整をしやすくなる情報を盛り込みます。具体的な曜日や時間を出すことでスムーズな日程調整が可能になります。

遠方からの応募でオンライン面接などを希望する場合の例文

UターンやIターン転職など遠方の企業に応募する場合は移動時間や交通費の兼ね合いからオンライン面接や同日での複数回面接を希望することもあります。その際は丁寧な言葉遣いで相談ベースで記載することが大切です。

現住所が遠方のため可能であれば一次面接はオンラインで実施いただけますと幸いです。対面での面接が必要な場合はお伺いいたしますのでその際は移動時間を考慮し午後のお時間をいただけますと助かります。

あくまで企業の選考フローに従う姿勢を見せつつやむを得ない事情として相談することで配慮してもらえる可能性が高まります。一方的な要求にならないよう言葉選びには十分に注意してください。

本人希望記入欄を書く際の注意点と最終確認

面接希望日を記載する際はあまりに詳細すぎる要望を書かないよう注意が必要です。例えば毎週水曜日の14時から15時の間といった極端に限定された条件は採用担当者を困らせてしまいます。また絶対に避けてほしい日時がある場合はその理由を簡潔に添えることで理解を得やすくなります。例えば現職の重要会議のためといった業務上の理由であればマイナス評価にはなりません。履歴書を提出する前には誤字脱字がないか日付や曜日が合っているかを確認してください。相手の立場に立った丁寧な記述は会ってみたいと思わせるための重要な要素です。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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