履歴書の「習い事」はアピールになる?書き方のコツとジャンル別例文集
転職活動の履歴書作成において、「趣味・特技」欄や「自己啓発」欄に、現在通っている**習い事(スクール・レッスン)**を書いても良いのか迷う方は少なくありません。
「仕事に関係ないこと書いてもいいのかな?」「遊んでいると思われないかな?」と不安になるかもしれませんが、書き方ひとつで、習い事はあなたの**「向上心」「継続力」「自己管理能力」**を証明する強力なアピール材料になります。
ここでは、採用担当者に好印象を与え、面接での会話を広げるための習い事の書き方と、ジャンル別の具体的な例文を紹介します。
履歴書に習い事を書く3つのメリット
採用担当者は、応募者が「休日に何をしているか」を通じて、その人の人柄や価値観を見ています。習い事を記載することで、以下のようなポジティブな印象を与えることができます。
- 向上心・学習意欲の証明大人になっても新しいことを学ぼうとする姿勢は、「仕事においても自ら学び、成長してくれるだろう」という期待感に繋がります。
- 継続力・忍耐力のアピール長く続けている習い事は、一つのことにコツコツ取り組める「継続力」の証明になります。
- 自己管理能力(ストレス解消法)スポーツや趣味の習い事は、仕事のストレスを健全に解消し、メンタルヘルスを保つ「自己管理能力」があることを示せます。
評価される書き方の基本ルール
単に「英会話スクール」と名詞だけで書くのはもったいないです。以下の要素を括弧書きや一文で添えて、具体性を持たせましょう。
- 頻度・期間(週1回、3年間継続など)
- 目的(スキルアップ、健康維持、リフレッシュなど)
- 成果・学び(資格取得、集中力向上など)
【ジャンル別】履歴書に使える「習い事」の例文集
応募する職種や、ご自身のアピールしたい強みに合わせて例文を調整してください。
1. 語学・スキルアップ系(向上心・実務能力)
仕事に直結しやすいスキルは、即戦力や学習意欲の高さとして高く評価されます。
- 英会話「週1回のオンライン英会話を2年間継続しています。TOEICスコア向上(現在700点)と、異文化コミュニケーション力の向上に努めています。」
- プログラミングスクール「週末にプログラミングスクールに通い、Pythonを学習しています。業務効率化ツールの自作を目指し、論理的思考力を磨いています。」
- ペン字・書道「ペン字教室に通っています。美しい文字を書くことで集中力を高めるとともに、丁寧な事務処理を心がける意識を養っています。」
2. スポーツ・フィットネス系(体力・自己管理)
体力があることや、オンオフの切り替えが上手いことをアピールできます。
- スポーツジム・パーソナルトレーニング「週2回スポーツジムに通い、体力作りを行っています。健康管理を徹底し、常に万全の状態で業務に取り組めるよう心がけています。」
- ヨガ・ピラティス「ホットヨガを習っています。呼吸を整えリフレッシュすることで、仕事への集中力を維持し、ストレスを溜めない生活を送っています。」
- テニス・ゴルフスクール「テニススクールに3年間通っています。幅広い年齢層の方と交流することで視野を広げ、コミュニケーション能力を磨いています。」
3. 文化・教養系(感性・段取り力)
感性を磨いていることや、手順を重視する姿勢をアピールできます。
- 料理教室「月に2回、料理教室に通っています。限られた時間で複数の品を作る『段取り力』を養い、手際よく作業を進める訓練になっています。」
- 茶道・華道「茶道を5年間続けています。礼儀作法や相手を敬う『おもてなしの心』を学び、接客業務における所作にも活かしています。」
- 楽器(ピアノ・ギター等)「ピアノ教室に通っています。発表会という目標に向けて毎日コツコツ練習を積み重ねることで、継続力と度胸が身につきました。」
書く際に注意すべき「NGポイント」
習い事を書くことがマイナス評価につながらないよう、以下の点に注意してください。
1. 業務に支障が出そうな書き方は避ける
「毎週火曜日の18時からレッスンがあるため、残業はできません」といった書き方はNGです。「休日のリフレッシュとして」や「業務時間外の自己研鑽として」というスタンスで書きましょう。
2. ギャンブル・政治・宗教色は控える
個人の自由ですが、採用選考の場では予断や偏見を持たれる可能性があるため、記載を避けるのが一般的です。
3. すぐに辞めたものは書かない
「1ヶ月だけ通って辞めた」ようなものは、かえって「飽きっぽい」と思われるリスクがあります。ある程度(半年~1年以上)継続しているもの、もしくは現在進行形で熱中しているものを選びましょう。
まとめ:習い事はあなたの「人間力」を伝えるスパイス
履歴書の習い事に関する記述は、あなたのスキルだけでなく、**「プライベートの時間も充実させ、意欲的に生きている姿勢」**を伝えることができます。
「たかが趣味の習い事」と思わずに、その活動から得られた**「継続力」や「気づき」**を一言添えて記載してみてください。面接での会話が弾み、あなたの魅力がより伝わるはずです。





