履歴書の趣味は「掃除」で好印象!アピールにつながる書き方と例文集
履歴書の「趣味・特技」欄を書く際、「掃除と書いてもただの家事だと思われないか」「仕事のアピールになるのだろうか」と不安に感じる方は少なくありません。
しかし、掃除は書き方ひとつで「自己管理能力」「業務効率化への意識」「精神的な安定感」といった、ビジネスパーソンとして重要な資質をアピールできる有効な項目です。単に「掃除」と一言書くのではなく、補足説明を加えることで、採用担当者に「しっかりとした仕事をしてくれそうだ」というポジティブな印象を与えることができます。
ここでは、履歴書の趣味・特技欄に掃除と書く際のポイントと、アピールしたい能力別の具体的な例文を紹介します。
履歴書の趣味に「掃除」と書くメリット
採用担当者は趣味欄を通じて、応募者の人柄や仕事への適性を探ろうとしています。掃除という趣味からは、以下のようなビジネススキルを連想させることができます。
1. ストレスコントロールとメンタルヘルス
掃除をすることで気分がすっきりする、頭の中が整理されるという効果は広く知られています。掃除を習慣にしていることは、自分なりのストレス解消法を持っており、メンタルヘルスを安定させられる人材であるというアピールになります。
2. 業務効率化と段取り力
効率よく掃除を進めるためには、手順を考え、道具を準備し、無駄なく動く必要があります。また、整理整頓が行き届いた環境は作業効率を高めます。掃除が得意な人は、仕事においても段取りが良く、効率化への意識が高いと評価されます。
3. 継続力と規律性
「毎朝玄関を掃除する」「週末は水回りを磨く」といったルーチンを継続できる力は、仕事における粘り強さや規律を守る姿勢に通じます。地味なことでもコツコツと続けられる性格は、多くの職種で信頼されます。
4. 細部への注意力
汚れや乱れに気づく「観察力」や、見えないところまで綺麗にする「几帳面さ」は、事務職や製造業、接客業などにおける質の高い仕事ぶりを予感させます。
評価される書き方の基本ルール
「趣味:掃除」と単語だけで済ませてしまうのは非常にもったいないです。括弧書きや一文を添えて、具体性を持たせることが鉄則です。以下の3要素を意識してください。
- 頻度・タイミング(毎朝、週末、週1回など)
- こだわり・内容(断捨離、水回り、整理整頓など)
- 仕事へのプラス効果(リフレッシュ、集中力アップ、効率化など)
【アピールポイント別】そのまま使える「掃除」の例文集
面接でどのような自分をアピールしたいかに合わせて、最適な例文を選んで調整してください。
1. 「ストレス解消・自己管理」をアピールする例文
(全職種共通・多忙な職種向け)
オンとオフの切り替えが上手く、常に安定した精神状態で仕事に取り組めることを伝えます。
- 例文A掃除(休日に部屋の大掃除をすることで心身をリフレッシュしています。頭の中が整理され、翌週の業務に集中して取り組めます。)
- 例文B掃除(毎朝15分、玄関やデスク周りを掃除することを日課にしています。環境を整えることでスイッチが入り、気持ちよく一日をスタートさせています。)
2. 「効率化・段取り力」をアピールする例文
(事務職・営業職・企画職向け)
無駄を省き、生産性を高める意識があることを伝えます。「整理整頓」という言葉を使うのも効果的です。
- 例文A整理整頓・掃除(モノの定位置を決め、探す時間をなくす環境作りを心がけています。仕事においても、書類やデータの整理を徹底し、効率化を図っています。)
- 例文B掃除(限られた時間で効率よく汚れを落とす手順を考えるのが好きです。段取り良く作業を進める習慣が、マルチタスク業務にも役立っています。)
3. 「継続力・几帳面さ」をアピールする例文
(経理・エンジニア・製造職向け)
細かい作業やルーチンワークを正確にこなす適性を伝えます。
- 例文A掃除(水回りの掃除を3年間欠かさず続けています。見えない部分まで丁寧に磨き上げることで、細部への注意力と継続力を養っています。)
- 例文B掃除(断捨離)(定期的に持ち物を見直し、不要なものを手放す断捨離を行っています。常に身の回りをシンプルに保つことで、判断力を鈍らせないよう心がけています。)
4. 清掃業・ビルメンテナンスに応募する場合の例文
(専門職向け)
趣味の枠を超え、実務への適性や知識があることをアピールします。
- 例文掃除(汚れの種類に合わせた洗剤や道具を使い分けることが得意です。友人の引越し手伝いでハウスクリーニングを行い、大変喜ばれました。)
自己PR欄で「掃除(整理整頓)」を強みとして書く場合
趣味欄だけでなく、自己PRとしてしっかりとアピールしたい場合の例文も紹介します。
【事務職への自己PR例文】
私の強みは、業務効率を高めるための「環境整備力」です。
趣味の掃除を通じて、モノを探す時間の無駄や、散らかった環境が思考を妨げることを実感してきました。前職のオフィスでは、共用備品の保管場所が乱雑だったため、ラベリングを行い定位置管理を徹底しました。その結果、「備品を探す時間が減った」「在庫切れにすぐ気づけるようになった」と部内で評価され、業務効率の向上に貢献しました。
貴社においても、整理整頓の意識を持ち、周囲の社員が働きやすい環境作りに尽力いたします。
面接で「掃除」について聞かれた時の対策
履歴書に掃除と書くと、面接のアイスブレイク(雑談)として話題になることがあります。「きれい好きなんですね」「こだわりの掃除術はありますか?」といった質問に対し、笑顔で答えられるようにしておきましょう。
回答例:
「はい、部屋がきれいになると頭もスッキリするので、煮詰まった時などは無心で窓拭きをしたりします。良い気分転換になり、新しいアイデアが浮かぶこともあります。」
このように答えることで、「健全なストレス解消法を持っている」「前向きな性格である」というポジティブな印象を残すことができます。
掃除は、ビジネスの基本である「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」に通じる重要な要素です。「たかが掃除」と思わず、あなたの仕事への姿勢を表すスキルとして自信を持ってアピールしてください。





