履歴書の特技は「整理整頓」で好印象！仕事能力としてアピールする書き方と例文集

履歴書の「趣味・特技」欄を書く際、「整理整頓が得意だけど、書いても評価されるのだろうか」「家庭的なアピールになってしまわないか」と不安に思う方は少なくありません。

しかし、ビジネスにおいて「整理整頓」は、**「業務効率化」「リスク管理」「コスト削減」**に直結する極めて重要なスキルです。書き方を少し工夫するだけで、単なる「綺麗好き」ではなく、「仕事ができる人」という印象を与えることができます。

ここでは、採用担当者に響く「整理整頓」の書き方ポイントと、職種別のアピール例文を紹介します。

採用担当者は「整理整頓」から何を読み取るか

単に「特技：整理整頓」と書くだけではもったいないです。採用担当者はこの特技から、以下のようなビジネススキルを期待します。

1. 業務効率化への意識「モノを探す時間」の無駄を省き、テキパキと業務を遂行できる能力。
2. 情報の管理能力書類やデータをカテゴリ分けし、必要な時にすぐに取り出せる論理的思考力。
3. リスク管理とコスト意識在庫の過不足を防いだり、紛失などのトラブルを未然に防いだりする管理能力。
4. 職場環境への配慮周囲の人が働きやすい環境を整えることができる協調性。

評価される書き方の基本ルール

「特技：整理整頓」の後に、括弧書きや一文を添えて**「どのような整理整頓か」「仕事にどう役立つか」**を具体化するのが鉄則です。

• 悪い例：特技：整理整頓（部屋の掃除が好きで、いつもきれいにしています。）→ プライベートな印象が強く、仕事での再現性が伝わりにくい。
• 良い例：特技：整理整頓（書類のファイリングを工夫し、必要な情報を10秒以内に取り出せる環境作りを心がけています。）→ 効率化の視点があり、実務に役立つイメージが湧く。

【職種別】そのまま使える「整理整頓」の例文集

応募する職種に合わせて、アピールするポイントを変えると効果的です。

1. 事務・経理・総務職の例文

【アピールポイント】 検索性、正確性、共有化

• 例文A（ファイリング）整理整頓（書類やデータのファイリングが得意です。誰が見てもすぐに分かるようインデックスをつけ、部署全体の業務効率化に貢献します。）
• 例文B（データ管理）PCデータの整理（フォルダ階層のルール化やファイル名の統一を徹底しています。情報の検索時間を短縮し、ミスのない事務処理を心がけています。）

2. 営業職・企画職の例文

【アピールポイント】 優先順位、段取り、スピード

• 例文A（優先順位）タスク・情報の整理（ToDoリストを用いて業務の優先順位を整理することが得意です。複数の案件を抱えていても、抜け漏れなくスピーディーに対応します。）
• 例文B（カバンの中身）整理整頓（必要な資料を即座に取り出せるよう、カバンやデスクの整理を徹底しています。顧客をお待たせしない準備力を大切にしています。）

3. 販売・サービス・在庫管理の例文

【アピールポイント】 在庫管理、美観維持、コスト意識

• 例文A（在庫管理）整理整頓と在庫管理（商品の陳列やバックヤードの整理が得意です。在庫状況を一目で把握できるように整え、発注ミスや機会損失を防ぎます。）
• 例文B（効率化）環境整備（スタッフ全員が働きやすいよう、備品の定位置管理を徹底しています。動線を意識した配置換えを行い、作業効率を上げることにやりがいを感じます。）

4. 製造・現場・エンジニアの例文

【アピールポイント】 安全管理、5S（整理・整頓・清掃・清潔・しつけ）

• 例文A（安全管理）5Sの徹底（工具や部材の整理整頓を徹底しています。作業効率の向上だけでなく、紛失や事故を未然に防ぐ安全管理を意識しています。）
• 例文B（思考の整理）情報の構造化（複雑な事象を整理して考えることが得意です。プログラムのコードや仕様書においても、誰が見ても分かりやすい記述を心がけています。）

面接で「整理整頓」について聞かれた時の対策

履歴書に書くと、面接のアイスブレイクとして話題になることがあります。その際は、「きれい好き」という性格面だけでなく、「効率」の観点を加えて話すとベストです。

回答例：

「はい、整理整頓が得意です。

前職では、共有サーバーのフォルダが乱雑でデータ探しに時間がかかっていたため、ルールを決めて整理を行いました。その結果、『資料が見つかりやすくなった』とチームのメンバーに喜ばれ、業務時間の短縮にもつながりました。

プライベートでも、モノの定位置を決めることで、探し物をする時間をなくすようにしています。」

まとめ

履歴書の特技欄における「整理整頓」は、地味なようでいて、実は**「仕事の基本ができる人」**という信頼感を勝ち取れる強力なワードです。

単なる「掃除」ではなく、**「効率化のための環境整備」**というビジネス視点を持って記載し、採用担当者にあなたの実務能力をアピールしてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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