履歴書の趣味・特技欄は「スポーツ」で好印象！評価される書き方と競技別例文集

転職活動の履歴書において、趣味・特技欄は採用担当者が応募者の人柄やストレス耐性、自己管理能力を判断するための重要な項目です。

その中でもスポーツは、健康管理ができている、継続力がある、チームワークを理解しているといったポジティブな印象を与えやすいため、非常に推奨されるテーマです。

しかし、単に「趣味：スポーツ」と書くだけでは、その効果は半減してしまいます。ここでは、採用担当者に好印象を与え、面接での会話のきっかけを作るための書き方のポイントと、競技別の具体的な例文を紹介します。

履歴書にスポーツ経験を書く3つのメリット

採用担当者は、趣味・特技欄を通じて応募者のポテンシャルを見ています。スポーツ経験を書くことで、以下の3つのビジネススキルを間接的にアピールできます。

1. 基礎体力と自己管理能力の証明

仕事において心身の健康はすべての土台です。定期的に体を動かしている人は、体調管理に気を配っており、長く安定して働ける人材であるという安心感を与えます。

2. ストレス耐性とリフレッシュスキル

仕事にはストレスがつきものですが、スポーツで健全に発散できる人はメンタルヘルスの維持が得意だと判断されます。オンとオフの切り替えができることは、ビジネスパーソンとして重要な資質です。

3. 継続力や協調性のアピール

マラソンや筋トレなら「目標に向かってコツコツ努力する継続力」を、野球やサッカーなら「組織の中で連携する協調性」をアピールできます。

評価される書き方の基本ルール

「趣味：サッカー」と単語だけで済ませるのはもったいないです。以下の3要素を括弧書きや一文で添えることで、具体性を持たせましょう。

• 頻度・期間（週に1回、10年間継続など）
• スタイル（社会人サークル、個人トレーニング、大会出場など）
• 仕事へのプラス効果（リフレッシュ、体力維持、集中力向上など）

【競技別】履歴書にそのまま使える例文集

ご自身の行っているスポーツに合わせて、最適な例文を選んで調整してください。

ジョギング・ランニング・マラソン

継続力や自己管理能力をアピールするのに最適です。

• 例文A（健康管理重視）ジョギング（毎週末、近所の公園を5kmほど走っています。汗を流すことで心身をリセットし、翌週への活力を養っています。）
• 例文B（目標達成重視）マラソン（フルマラソン完走を目指し、週3回のランニングを2年間継続しています。目標タイムに向けて計画的に取り組む忍耐力が身につきました。）

筋トレ・スポーツジム

ストイックさや向上心、自己改善意欲をアピールできます。

• 例文A（体力作り重視）スポーツジム通い（週に2回ジムに通い、筋力トレーニングを行っています。デスクワークによる運動不足を解消し、万全の体調で業務に取り組むことを心がけています。）
• 例文B（向上心重視）ウエイトトレーニング（ベンチプレス〇〇kgという目標を立て、計画的にトレーニングしています。昨日の自分を超えるために工夫し、継続する力が養われました。）

野球・サッカー・フットサル・バスケ

チームスポーツは、コミュニケーション能力や組織への適応力をアピールできます。

• 例文A（チームワーク重視）フットサル（月に2回、社会人サークルに参加しています。チームプレーを通じて、仲間と声を掛け合い連携することの大切さを再確認しています。）
• 例文B（役割遂行重視）草野球（地域のチームに所属し、キャッチャーを務めています。グラウンド全体を見渡し、状況に応じた指示を出す役割を楽しんでいます。）

テニス・バドミントン・卓球

生涯スポーツとしても人気があり、社交性やリフレッシュ効果を伝えやすい競技です。

• 例文テニス（スクールに週1回通っています。ラリーを続けるための集中力や、ペアと呼吸を合わせる協調性を大切にしています。）

水泳

全身運動であり、高い集中力やリラックス効果をアピールできます。

• 例文水泳（仕事帰りに市民プールで1km泳いでいます。水の中で無心になることで頭の中を整理し、ストレスを解消しています。）

武道（剣道・柔道・弓道など）

礼儀正しさ、精神統一、誠実さを強く印象づけることができます。段位がある場合は必ず記載しましょう。

• 例文剣道 三段（幼少期から20年間続けています。礼に始まり礼に終わる精神を大切にしており、仕事においても誠実な対応を心がけています。）

登山・ハイキング・ボルダリング

計画性や、困難を乗り越える達成感をアピールできます。

• 例文登山（月に一度、近郊の山に登っています。事前のルート計画や装備の準備を徹底し、頂上に立った時の達成感を仕事のモチベーションに繋げています。）

ヨガ・ピラティス

心身のバランスを整える能力や、集中力を高める効果をアピールできます。

• 例文ヨガ（毎朝20分間のヨガを習慣にしています。呼吸を整えることで集中力が高まり、落ち着いて業務を開始することができています。）

書く際の注意点とNG例

スポーツ経験は強力な武器ですが、書き方によっては逆効果になることもあります。以下の点に注意してください。

業務に支障が出そうな書き方はしない

「毎週土日は必ず試合で遠征しています」などと書くと、土日出勤や繁忙期の対応ができない、仕事より趣味を優先すると思われるリスクがあります。「休日のリフレッシュとして」程度に留めるのが無難です。

ギャンブル要素の強いものは避ける

競輪やボートレースなどはスポーツ観戦の一種ですが、履歴書においては金銭トラブルを懸念される可能性があるため、記載を控えるのが一般的です。

嘘や誇張は書かない

「毎日走っている」と書いて、面接で「最近は走っていますか？」と聞かれた際に答えに詰まると信頼を失います。等身大の事実に基づいて記載しましょう。

履歴書の趣味特技欄は、面接でのアイスブレイク（緊張をほぐす雑談）として活用されることが多い項目です。面接官から「どんなスポーツをされているんですか？」と聞かれた際に、笑顔で生き生きと答えられる内容を記載することで、あなたの魅力はより一層伝わります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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