履歴書の趣味は「キャンプ」で好印象！仕事に活きるスキルをアピールする書き方と例文

履歴書の「趣味・特技」欄を書く際、「キャンプと書いても遊んでいるように見られないか」「ただの遊びだと思われないか」と不安に感じる方は少なくありません。

しかし、キャンプは書き方ひとつで「段取り力」「危機管理能力」「チームワーク」といった、ビジネスに直結するスキルをアピールできる非常に有効な趣味です。

ここでは、採用担当者に「仕事も手際よくこなしてくれそうだ」というポジティブな印象を与えるための、キャンプを題材にした趣味欄の書き方と、アピールポイント別の具体的な例文を紹介します。

履歴書の趣味に「キャンプ」と書くメリット

採用担当者は趣味欄を通じて、応募者の人柄や仕事への適性を探ろうとしています。キャンプという趣味からは、以下のようなビジネススキルを連想させることができます。

計画性と段取り力

キャンプは事前の準備が成功の鍵を握ります。場所の予約、天候の確認、道具や食材の準備、当日のスケジュール管理など、逆算して計画を立てる力は、仕事におけるプロジェクト管理能力に通じます。

危機管理能力と対応力

自然の中では、急な悪天候やトラブルがつきものです。予期せぬ事態に直面した際、冷静に状況を判断し、臨機応変に対応する力は、ビジネス現場でのトラブルシューティング能力として評価されます。

協調性とチームワーク

グループキャンプやファミリーキャンプの場合、テントの設営や料理などを分担して行います。周囲と声を掛け合い、協力して快適な空間を作る姿勢は、組織での協調性やリーダーシップのアピールになります。

ストレスコントロール力

焚き火を見たり自然に触れたりすることでリフレッシュできる人は、メンタルヘルスの自己管理ができていると判断され、長く安定して働ける人材として好印象を与えます。

評価される書き方のポイント

単に「趣味：キャンプ」と書くだけでは不十分です。以下の3つの要素を組み込んで、1行から2行程度の補足説明を加えることが鉄則です。

1. スタイルや頻度（ソロキャンプ、グループキャンプ、月1回など）
2. こだわりや工夫（道具のメンテナンス、効率的な設営など）
3. 仕事へのプラス効果（段取り力の向上、リフレッシュなど）

【スタイル別】そのまま使える「キャンプ」の例文集

ご自身のキャンプスタイルや、面接でアピールしたい強みに合わせて、最適な例文を選んで調整してください。

1. 「計画性・段取り力」をアピールする例文

（ソロキャンプ、オートキャンプ向け）

• 例文Aキャンプ（月に一度ソロキャンプに行っています。不便な環境下で快適に過ごすための事前準備や段取りを工夫することで、計画性が養われました。）
• 例文Bキャンプ（限られた道具で効率よく設営・撤収することにこだわっています。時間を意識して作業を進める習慣が、業務の効率化にも役立っています。）

2. 「協調性・リーダーシップ」をアピールする例文

（グループキャンプ、ファミリーキャンプ向け）

• 例文Aキャンプ（友人とグループキャンプを企画し、場所の選定や役割分担などの調整を行っています。全員が楽しめる環境作りにやりがいを感じます。）
• 例文Bキャンプ（家族や友人と行くことが多く、テント設営や料理などの共同作業を通じて、チームワークやコミュニケーションの大切さを再確認しています。）

3. 「危機管理能力・対応力」をアピールする例文

（ブッシュクラフト、登山泊など本格派向け）

• 例文Aキャンプ（天候の変化やトラブルに対応できる装備の準備を徹底しています。想定外の事態にも冷静に対処する判断力が身につきました。）
• 例文Bキャンプ（自然の中で過ごすことで、状況に応じた臨機応変な対応力を磨いています。不測の事態に備えるリスク管理の意識を大切にしています。）

4. 「リフレッシュ・自己管理」をアピールする例文

（全般向け）

• 例文Aキャンプ（週末は自然の中で過ごし、焚き火を眺めてリフレッシュしています。仕事とプライベートのオンオフを切り替え、翌週への活力を養っています。）
• 例文Bキャンプ・アウトドア（デジタルデトックスを目的にキャンプに行きます。心身を整えることで、業務への集中力を維持しています。）

面接で「キャンプについて」聞かれた時の対策

履歴書にキャンプと書くと、面接のアイスブレイクとして話題になることが多いです。その際は、楽しそうに話すだけでなく、ビジネスパーソンとしての視点を少し混ぜると効果的です。

回答例：

「はい、月に一度は行っています。何もない場所で、いかに効率よく快適な空間を作るかという『工夫』が好きで、毎回新しいレイアウトを試しています。仕事の段取りを考えるのと似ていて、頭の体操にもなっています。」

このように答えることで、「遊びも本気で取り組める人」「工夫を楽しめる人」というポジティブな印象を残すことができます。

注意点：業務への支障を感じさせない

キャンプは時間がかかる趣味であるため、書き方によっては「週末は絶対に休みたい人」「仕事より趣味優先の人」と誤解されるリスクがあります。

「毎週必ず行っています」と強調しすぎたり、繁忙期に休みを取ることを匂わせたりするのは避けましょう。「休日のリフレッシュとして楽しんでいる」というスタンスで書くことが、社会人としてのマナーです。

キャンプで培った「準備力」や「対応力」は、ビジネスの現場でも必ず役立ちます。自信を持って履歴書に記載し、あなたの魅力を伝えてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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