履歴書の趣味は「お菓子作り」で好印象！アピールにつながる書き方と例文集

履歴書の趣味欄に「お菓子作り」と書くことについて、「家庭的なアピールにしかならないのでは？」「仕事と関係ないと思われないか？」と迷っていませんか？

実は、お菓子作りは「段取り力」「正確性」「集中力」をアピールできる、ビジネスパーソンとして非常に評価の高い趣味の一つです。料理の中でも特に計量や温度管理がシビアな“製菓”は、緻密な作業ができる証明にもなります。

ここでは、採用担当者に「しっかりした仕事をしてくれそうだ」という印象を与えるための、お菓子作りの書き方ポイントと、アピールしたい能力別の具体的な例文を紹介します。

採用担当者は「お菓子作り」から何を読み取るか

単に「お菓子作り」と書くだけではもったいないです。補足説明を加えることで、以下のようなビジネススキルをアピールできます。

1. 正確性とマニュアル遵守能力
   お菓子作りは、分量や手順を間違えると失敗します。レシピ通りに正確に進める力は、事務職や技術職で求められる「正確性」の証明になります。
2. 段取り力と計画性
   焼き上がり時間から逆算して作業したり、生地を休ませる間に洗い物をしたりする工程は、複数のタスクを効率よくこなす「段取り力」そのものです。
3. ホスピタリティとコミュニケーション
   作ったお菓子を家族や友人に振る舞うのが好きというエピソードは、「人を喜ばせたい」というサービス精神や、円滑な人間関係を築く力の表れです。
4. ストレス解消と集中力
   無心で作業に没頭することは、メンタルヘルスの維持や高い集中力の維持に役立ちます。

評価される書き方の基本ルール

「趣味：お菓子作り」の後に、括弧書きや一文を添えて具体性を持たせましょう。以下の3要素を意識してください。

• ジャンルや頻度（何を作っているか、継続しているか）
• こだわりのポイント（工夫している点＝思考力）
• 仕事へのプラス効果（リフレッシュ、集中力アップなど）

【アピールポイント別】そのまま使える「お菓子作り」の例文集

応募する職種や、自分の強みに合わせて使い分けてください。

1. 「正確性・集中力」をアピールする例文

（事務職・経理・エンジニア・製造職向け）

• 例文A
  お菓子作り
  （週末にケーキやクッキーを焼いています。1g単位の計量や温度管理を徹底し、失敗なく仕上げる工程に集中することで、緻密な作業への適性を養っています。）
• 例文B
  お菓子作り
  （レシピを忠実に守り、美しい見た目に仕上げることにこだわっています。細部まで注意を払う習慣がつき、集中力のリセットにもなっています。）

2. 「段取り力・改善意欲（PDCA）」をアピールする例文

（営業職・企画職・総合職向け）

• 例文A
  お菓子作り
  （毎回レシピの配分を微調整し、理想の味を追求しています。試行錯誤を繰り返して完成度を高めるプロセスを楽しんでいます。）
• 例文B
  お菓子作り
  （効率よく作業を進めるため、調理器具の準備や片付けの段取りを工夫しています。限られた時間で複数の工程をこなす訓練になっています。）

3. 「ホスピタリティ・コミュニケーション」をアピールする例文

（接客業・販売職・営業職・受付向け）

• 例文A
  お菓子作り
  （友人の誕生日にバースデーケーキを作り、プレゼントしています。相手の好みを考え、喜んでもらうための工夫をすることにやりがいを感じます。）
• 例文B
  お菓子作り
  （作ったお菓子を家族や友人に振る舞うのが好きです。「美味しい」と言ってもらえることがモチベーションになり、周囲とのコミュニケーションにも役立っています。）

4. 「継続力・ストレス解消」をアピールする例文

（全職種共通・多忙な職種向け）

• 例文A
  お菓子作り
  （月2回、新しいレシピに挑戦することを3年間続けています。無心で生地をこねる時間が、仕事のストレス解消とリフレッシュになっています。）
• 例文B
  お菓子作り
  （季節のフルーツを使ったタルト作りが得意です。完成した時の達成感が心地よく、翌週への仕事の活力に繋げています。）

面接で「得意なお菓子は？」と聞かれた時の対策

履歴書に「お菓子作り」と書くと、面接のアイスブレイクとして「最近は何を作りましたか？」「得意なお菓子は何ですか？」と聞かれることがよくあります。

この時、凝ったお菓子である必要はありません。大切なのは「なぜそれを作るのか」「どんな時に楽しさを感じるか」を一言添えることです。

回答例：
「最近はシフォンケーキ作りにハマっています。卵白の泡立て方一つで膨らみ方が変わる繊細さが面白く、うまく焼けた時の達成感が好きだからです。」

このように答えることで、「探究心がある人だな」「プロセスを楽しめる人だな」というポジティブな印象を残すことができます。

お菓子作りは、ビジネススキルとの親和性が高い趣味です。「ただの家庭的な趣味」と思わずに、その工程にある「工夫」や「こだわり」を自信を持ってアピールしてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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