2025.12.03

医療事務の履歴書自己PR完全ガイド！採用担当者に響く例文と書き方

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安定した需要があり、長く働きやすい職種として人気の高い医療事務。経験者・未経験者ともに応募が多く、書類選考の倍率は高くなる傾向にあります。

採用担当者に「会ってみたい」と思わせるためには、資格の有無だけでなく、医療事務特有の業務ニーズを理解し、自身のスキルがいかに現場で役立つかを具体的にアピールする必要があります。

ここでは、医療事務の転職において採用担当者の目に留まる履歴書用自己PRの書き方のポイントと、経験者や未経験者、ブランクがある方など、状況別の具体的な例文を紹介します。

Contents

医療事務の採用担当者が自己PRで見ている3つのポイント
評価される自己PRを作る「3段構成」の鉄則
【経験者向け】医療事務の自己PR例文
- 例文1：レセプト業務の経験と正確性をアピールする場合
- 例文2：クリニックでの受付・会計経験をアピールする場合
【未経験者向け】異業種から医療事務へ転職する自己PR例文
- 例文3：一般事務から医療事務へ転職する場合（正確性とPCスキル）
- 例文4：接客・販売業から医療事務へ転職する場合（ホスピタリティ）
【ブランク・復職】主婦・パートから復帰する場合の自己PR例文
- 例文5：子育て後の復職を目指す場合
自己PRで避けるべきNG表現と注意点

医療事務の採用担当者が自己PRで見ている3つのポイント

自己PRを作成する前に、医療機関側がどのような人材を求めているかを知っておくことが重要です。以下の3つの要素を意識してエピソードを盛り込むことで、説得力が格段に増します。

1. 正確性とスピードを両立する事務処理能力

レセプト（診療報酬明細書）業務や会計入力において、ミスは許されません。しかし、患者様をお待たせしないスピード感も同時に求められます。「ミスなく、かつ迅速に」業務を遂行できる基礎能力の高さは、最も基本的な評価ポイントです。

2. 患者様に寄り添うホスピタリティと接遇力

医療事務は「病院の顔」です。不安を抱えて来院される患者様に対し、安心感を与える明るい対応や、丁寧な言葉遣いができるかが重視されます。また、クレーム対応などのストレス耐性も評価の対象となります。

3. 医師・看護師と連携する協調性

医療現場はチームプレーです。医師や看護師が診療に専念できるよう、事務面からサポートする気配りや、報告・連絡・相談を円滑に行うコミュニケーション能力が求められます。

評価される自己PRを作る「3段構成」の鉄則

読みやすく説得力のある自己PRにするためには、以下の3段構成で文章を組み立てるのが基本です。履歴書の自己PR欄はスペースが限られているため、200文字〜300文字程度にまとめるのが理想的です。

結論（強みの提示）： 「私の強みは〇〇です」と一言で言い切ります。
根拠（エピソード）： その強みが発揮された具体的な業務内容や実績を記述します。
貢献（結び）： その強みを活かして、応募先の医療機関でどう貢献したいかを伝えます。

【経験者向け】医療事務の自己PR例文

経験者の場合は、即戦力であることをアピールするため、具体的な業務範囲（レセプト、対応科目、PCスキルなど）と、業務改善などのプラスアルファの工夫を伝えます。

例文1：レセプト業務の経験と正確性をアピールする場合

私の強みは、ミスのない正確なレセプト請求業務と、業務効率化への提案力です。

前職の総合病院では、月間約500件の外来・入院レセプトを担当しました。返戻率を低下させるために独自のチェックリストを作成し、医師への確認フローを徹底した結果、返戻件数を前年比20パーセント削減しました。また、電子カルテの操作にも習熟しており、即戦力として貴院の円滑な医事課運営に貢献したいと考えています。

例文2：クリニックでの受付・会計経験をアピールする場合

私は、患者様一人ひとりに寄り添った接遇力と、臨機応変な対応力に自信があります。

内科・小児科クリニックにて5年間勤務し、1日平均100名の患者様の受付・会計を行ってきました。混雑時でも笑顔を絶やさず、お待たせしている患者様へのお声がけを徹底することで、クレームの未然防止に努めました。貴院においても「病院の顔」として、患者様に安心していただける温かい対応を心がけます。

【未経験者向け】異業種から医療事務へ転職する自己PR例文

未経験の場合は、前職で培った「ポータブルスキル（持ち運び可能な能力）」を医療事務の業務に変換して伝えます。

例文3：一般事務から医療事務へ転職する場合（正確性とPCスキル）

私は、正確なデータ入力スキルと、周囲と連携して業務を進めるサポート力に自信があります。

現職の一般事務では、請求書発行やデータ入力業務においてダブルチェックを徹底し、3年間入力ミスゼロを継続しております。また、Excelを活用して集計業務を効率化するなど、改善意識を持って取り組んできました。

医療事務は未経験ですが、数字を扱う責任感とPCスキルを活かし、早期にレセプト業務を習得します。医師や看護師の方々が診療に集中できる環境作りに貢献したいと強く志望しております。

例文4：接客・販売業から医療事務へ転職する場合（ホスピタリティ）

私の強みは、相手の状況を瞬時に察知する観察力と、親しみやすいコミュニケーション能力です。

アパレル販売員として3年間勤務し、幅広い年齢層のお客様に対して接客を行ってきました。体調や気分の優れないお客様への配慮や、混雑時でもスピーディーに対応する力を養いました。

医療機関には不安を抱えた患者様が多く来院されます。販売職で培ったホスピタリティを活かし、患者様の心に寄り添う丁寧な受付対応を行うとともに、現在は医療事務の資格取得に向けて学習中の知識も活かし、早期に戦力となれるよう努力いたします。

【ブランク・復職】主婦・パートから復帰する場合の自己PR例文

結婚や出産などでブランクがある場合は、限られた時間内での生産性の高さや、社会復帰への意欲をアピールします。

例文5：子育て後の復職を目指す場合

私は、限られた時間の中で最大の成果を出す集中力と、業務を円滑に進めるための段取り力に自信があります。

出産前はクリニックにて3年間、医療事務として勤務しておりました。現在は子育て中ですが、家事と育児を両立する中でタイムマネジメント能力が向上したと感じております。ブランク期間中も診療報酬改定の情報をチェックするなど、知識のアップデートに努めてまいりました。

パート勤務となりますが、勤務時間内は業務に集中し、テキパキと仕事をこなすことで周囲のスタッフの方々の負担を軽減したいと考えております。

自己PRで避けるべきNG表現と注意点

せっかくのアピールも、書き方ひとつでマイナス評価につながることがあります。以下の点に注意してください。

「勉強させていただきます」という受け身の姿勢
- 医療機関は学校ではありません。「教えてもらう」のではなく「自ら学び、貢献する」という能動的な姿勢を示しましょう。
抽象的な表現のみで終わる
- 「コミュニケーション能力があります」「やる気があります」だけでは説得力がありません。「誰に対して、どのような対応をして、どう感謝されたか」という具体的なエピソードが必要です。
専門用語の誤用（経験者の場合）
- レセコンの名称や医療用語の間違いは「実務能力が低い」と判断される原因になります。提出前に必ず見直しを行いましょう。