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履歴書の書き方完全ガイド 採用担当者に響く例文と作成のポイント

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転職活動において履歴書は、あなたの第一印象を決定づける重要な書類です。採用担当者は限られた時間の中で多くの応募書類に目を通しています。そのため、基本的なマナーを守りつつ、熱意と強みが伝わる内容に仕上げることが書類選考突破の鍵となります。

ここでは、履歴書の各項目の正しい書き方と、状況別にそのまま使える志望動機や自己PRの例文を紹介します。

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履歴書作成の基本ルールとマナー

履歴書を書く前に、社会人として押さえておくべき基本的なルールを確認します。これらが守られていないと、内容を読む前にマイナス評価を受けてしまう可能性があります。

日付と写真は最新のものを使用する

日付は、郵送の場合は投函日、持参する場合は面接当日の日付を記入します。作成日ではないため注意が必要です。写真は3ヶ月以内に撮影した証明写真を使用します。スナップ写真の切り抜きやプリクラは厳禁です。清潔感のある服装(基本はスーツ)で撮影し、裏面に氏名を記入して貼付します。

西暦と和暦は統一する

学歴や職歴の日付は、西暦(202X年)か和暦(令和X年)のどちらかに統一します。履歴書全体で統一されていればどちらでも構いませんが、職務経歴書とも合わせるのが一般的です。

修正テープや修正液は使用しない

書き損じた場合は、新しい用紙に書き直すのが鉄則です。修正テープなどを使用した履歴書は、志望度が低い、あるいは注意力が散漫であるという印象を与えてしまいます。パソコン作成の場合はプリントアウトし直します。

【項目別】履歴書の書き方と例文

履歴書の主要な項目ごとに、採用担当者に好印象を与える書き方を解説します。

学歴・職歴欄の書き方

学歴は高校卒業から記載するのが一般的です。学校名は略さず、「高等学校」「専門学校」「大学」など正式名称で記入します。職歴は、これまでの入社・退社歴を時系列に沿ってすべて記載します。会社名は「(株)」と略さず「株式会社」と書きます。退職理由は「一身上の都合により退職」が基本ですが、倒産などの場合は「会社都合により退職」とします。

志望動機の書き方と例文

志望動機は、なぜその会社を選んだのか、そこで何を実現したいのかを伝える項目です。経験者と未経験者ではアピールするポイントが異なります。

経験者がキャリアアップを目指す場合の例文

現職では5年間、食品商社の法人営業として新規開拓に従事し、昨年度は部内トップの売上を達成しました。しかし、より広範なソリューション提案を通じて顧客の経営課題に深く関わりたいと考え、ITコンサルティング事業を展開する貴社を志望いたしました。これまでの営業力と課題解決能力を活かし、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。

未経験職種へチャレンジする場合の例文

前職では販売スタッフとして3年間勤務し、顧客一人ひとりに合わせた提案接客を心がけてまいりました。その中で、より専門的なスキルを身につけ、長期的に顧客をサポートしたいという思いが強くなり、事務職を志望いたしました。PCスキルについては独学でMOS資格を取得しており、販売職で培ったコミュニケーション能力と正確な事務処理で、貴社の円滑な業務運営に貢献したいと考えてあります。

自己PRの書き方と例文

自己PRは、あなたの強みが応募先企業でどう役立つかをアピールする項目です。

協調性とサポート力をアピールする例文

私の強みは、周囲の状況を把握し、チームが円滑に動けるようサポートする力です。前職の営業事務では、営業担当者が商談に集中できるよう、資料作成やスケジュール調整を先回りして行いました。その結果、部署全体の残業時間を月平均10時間削減することに成功しました。貴社においても、縁の下の力持ちとして組織の生産性向上に貢献いたします。

行動力と目標達成意欲をアピールする例文

目標達成に向けた粘り強い行動力が私の武器です。前職の営業では、月間目標に対し日ごとの行動計画を策定し、進捗が遅れている場合は即座に架電数を増やすなどの修正を行いました。この結果、入社以来2年間連続で目標を達成し続けました。貴社においても、結果にこだわり、泥臭く行動することで成果を出したいと考えてあります。

本人希望記入欄の書き方

原則として「貴社の規定に従います」と記入するのがマナーです。給与や待遇などの希望条件は、書類選考の段階で細かく書くと「扱いづらい人材」と判断されるリスクがあります。ただし、連絡のつきにくい時間帯や、入社可能時期など、選考を進める上でどうしても伝えておくべき事情がある場合は簡潔に記載します。

記入例

在職中のため、平日の日中は電話に出られない場合があります。留守番電話を入れていただければ、折り返しご連絡いたします。

パソコン作成と手書きはどちらが良いか

近年では、効率性や読みやすさの観点からパソコンで作成された履歴書が主流になりつつあります。特にIT企業やベンチャー企業、事務職などでは、パソコン作成自体がスキルの証明にもなるため推奨されます。

一方で、老舗企業や手書き文化を重んじる職種、あるいは字の綺麗さが評価される仕事(講師、秘書など)の場合は、手書きの方が丁寧さや熱意が伝わりやすいケースもあります。応募先企業の特性に合わせて選択することが重要ですが、迷った場合はパソコン作成で問題ありません。大切なのは形式よりも中身の充実度です。

提出前の最終チェックリスト

履歴書を書き終えたら、提出する前に以下のポイントを必ず確認してください。

  • 誤字脱字はないか
  • 日付や西暦・和暦は正しいか
  • 写真は剥がれないようにしっかり貼られているか
  • 空欄になっている箇所はないか(「特になし」と書くべき場所は書く)
  • 志望動機や自己PRの内容は、応募先企業のニーズと合致しているか

履歴書はあなた自身の分身です。細部まで注意を払い、採用担当者に会ってみたいと思わせる魅力的な書類を作成してください。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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