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職務経歴書の箇条書き活用術!見やすく評価される書き方と項目別例文

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職務経歴書を作成する際、すべての項目を長い文章で記述していませんか。採用担当者は多忙な業務の合間を縫って、数多くの応募書類に目を通しています。そのため、パッと見た瞬間に要点が伝わらない書類は、それだけで読み飛ばされてしまうリスクがあります。

そこで重要となるテクニックが「箇条書き」の活用です。適切な箇所で箇条書きを用いることで、視認性が高まり、あなたのスキルや実績を短時間で正確に伝えることができます。ここでは、職務経歴書において箇条書きを使うべきポイントと、項目別の具体的な例文について解説します。

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職務経歴書における箇条書きの効果と採用担当者の視点

職務経歴書は、あなたのキャリアを伝えるプレゼンテーション資料です。読み手である採用担当者にとって、最も親切な書類とは「どこに何が書いてあるか一目でわかり、要点が整理されている書類」です。

文章だけで構成された職務経歴書は、読むのに時間がかかり、重要なキーワードが埋もれてしまいがちです。一方で、箇条書きを効果的に取り入れた書類は、情報のメリハリがついているため、採用担当者はストレスなく読み進めることができます。特に、業務内容の羅列や実績の数値、保有スキルといった情報は、文章よりも箇条書きの方が圧倒的に伝わりやすくなります。

ただし、すべての項目を箇条書きにすればよいわけではありません。熱意や背景を伝えるべき部分は文章で、事実を羅列すべき部分は箇条書きで、といった使い分けが、書類選考通過の鍵となります。

職務要約での箇条書き活用例文

職務経歴書の冒頭にある「職務要約」は、キャリアのあらすじを伝える場所です。基本的には200文字から300文字程度の文章でまとめますが、アピールしたい「活かせるスキル」や「得意分野」を箇条書きで添えることで、よりインパクトのある要約になります。

営業職の職務要約例文

大学卒業後、5年間にわたり食品商社にて法人営業に従事してまいりました。既存顧客へのルートセールスに加え、直近2年間は新規開拓プロジェクトのリーダーとしてチームを牽引し、昨対比120%の売上達成に貢献しました。

【活かせる経験・スキル】

・食品業界における法人営業経験(5年)

・新規開拓営業におけるアポイント獲得からクロージングまでのプロセス構築

・チームリーダーとしてのマネジメント経験(メンバー5名)

このように、文章で経歴の概略を述べた後に、箇条書きでコアスキルを提示することで、採用担当者は「自社の求めている要件と合致しているか」を瞬時に判断できます。

職務経歴詳細での箇条書き活用例文

職務経歴書の中で最も情報量が多くなるのが「職務詳細(業務内容)」の欄です。ここをすべて文章で書いてしまうと、非常に読みにくい書類になってしまいます。担当した業務内容は、箇条書きを用いてスッキリと整理しましょう。

事務職の業務内容例文

期間:20XX年4月~現在

会社名:株式会社〇〇

雇用形態:正社員

【担当業務】

・専用システムを使用した受発注データ入力(月間約500件)

・請求書、見積書、納品書の作成および発送業務

・顧客からの電話応対(1日平均30件)、来客対応

・営業会議用資料の作成補助(PowerPoint使用)

・備品の発注、在庫管理、郵便物の仕分け

業務内容は「体言止め(名詞で終わる形)」で統一するのが基本ルールです。「~を行いました」「~を担当しました」と文章にするよりも、リズムよく情報を伝えることができます。また、カッコ書きで具体的な数値(件数など)や使用ツールを補足すると、より具体性が増します。

実績・成果における箇条書き活用例文

「実績」は職務経歴書のアピールポイントの核となる部分です。ここでも箇条書きを活用し、数字を目立たせることが重要です。さらに、単に結果を書くだけでなく、そのためのプロセスも簡潔に箇条書きにすると効果的です。

営業職の実績例文

【主な実績】

・2023年度 年間売上実績:5,000万円(目標比110%達成)

・2023年度 上期 社内営業コンテスト:第2位受賞(営業部員50名中)

・新規顧客開拓数:年間12社獲得(部内平均5社)

【取り組み・工夫】

・ターゲット選定の精度向上:過去の受注データを分析し、確度の高い業界へ集中アプローチを実施

・提案資料の刷新:顧客の課題解決を主軸としたソリューション提案型の資料を作成

・行動量の担保:1日あたりの訪問件数を平均3件から5件へ増加

このように、「実績(結果)」と「取り組み(要因)」を分けて箇条書きにすることで、再現性のあるスキルを持っていることを論理的にアピールできます。

自己PRでの箇条書き活用例文

自己PRは、熱意や人柄を伝えるために文章で書くのが一般的ですが、アピールポイントが複数ある場合は、見出しとして箇条書きを活用する「ハイブリッド型」がおすすめです。

エンジニアの自己PR例文

私の強みは、以下の3点です。

1.ユーザー視点に立ったUI/UX改善提案力

エンジニアとしての実装だけでなく、企画段階からデザイナーと連携し、ユーザーにとって使いやすいインターフェースを提案してきました。直近のプロジェクトでは、画面遷移の見直しを提案し、離脱率を5%改善しました。

2.新しい技術への継続的な学習意欲

日進月歩の技術トレンドをキャッチアップするため、業務外でも技術ブログでの発信や個人開発を行っています。現在はGo言語を学習中であり、社内勉強会での講師も務めています。

3.チーム開発を円滑にするコミュニケーション能力

リモートワーク環境下においても、SlackやZoomを活用した密な連携を心がけています。認識の齟齬を防ぐためにドキュメント化を徹底し、手戻りのない開発進行に貢献してきました。

このように、冒頭に箇条書きで見出しをつけることで、読み手は何について書かれているかを理解した上で文章を読むことができます。

箇条書きを使用する際の注意点とマナー

箇条書きは便利ですが、使い方を誤ると「手抜き」や「冷たい印象」を与えてしまうこともあります。以下の点に注意して作成してください。

文末の表現を統一する

箇条書きの中では、文末の表現を揃えることが鉄則です。基本的には「体言止め(名詞止め)」が推奨されます。「~を担当」や「~の作成」といった形で統一し、「~しました」という文章体が混ざらないように注意しましょう。

1項目を長くしすぎない

箇条書きのメリットは「一目でわかること」です。1つの項目が2行にも3行にもなってしまうと、箇条書きの意味が薄れます。1行、長くても2行以内に収まるように情報を要約してください。

箇条書きだけで終わらせない

職務経歴書のすべてを箇条書きにしてしまうと、あなたの思考プロセスや熱意、人柄が見えなくなってしまいます。志望動機や自己PRのエピソード部分、退職理由などは、しっかりと文章で記述し、感情や論理を伝えるようにしてください。

文章と箇条書きのバランスが合否を分ける

読みやすい職務経歴書とは、文章と箇条書きのバランスが取れている書類です。

「職務要約」や「自己PR」では文章でストーリーを語り、「業務内容」や「実績」、「スキル」では箇条書きでファクト(事実)を伝える。この使い分けを意識するだけで、あなたの職務経歴書は劇的に読みやすくなり、採用担当者に「会ってみたい」と思わせる魅力的な書類へと生まれ変わります。ぜひ、今回紹介した例文を参考に、ご自身の経歴書をブラッシュアップしてみてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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