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2社経験者のための職務経歴書「職務要約」書き方ガイドと例文集

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転職回数が1回、つまり2社の経験がある方にとって、職務経歴書の冒頭にある「職務要約」は非常に重要な意味を持ちます。1社のみの経験者よりも柔軟性があり、転職回数が多い人よりも定着性が高いと見なされるため、書き方次第で「即戦力かつ信頼できる人材」という絶好のポジションを確立できるからです。

しかし、2つの異なる会社での経験を、限られたスペースの中でどのように繋ぎ合わせ、一貫性のあるキャリアとしてアピールすればよいのか悩む方も少なくありません。

ここでは、2社の経歴を持つ方が書類選考を確実に通過するために押さえておくべき職務要約の書き方と、パターン別の具体的な例文について解説します。

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2社の経歴を「ひとつの物語」にする書き方のコツ

職務要約は、あなたのキャリアのあらすじです。単に「A社に勤務し、その後B社に転職しました」と事実を羅列するだけでは、採用担当者の心には響きません。

2社経験者が意識すべきは、1社目と2社目の経験を「点」ではなく「線」で結ぶことです。「1社目で基礎を築き、2社目で応用力を身につけた」「1社目で課題を感じ、解決するために2社目で専門性を高めた」といったように、キャリアに一貫性(ストーリー)を持たせることが重要です。

直近の経歴(2社目)に重点を置く

採用担当者が最も知りたいのは、「今、あなたは何ができるか」です。そのため、文字数の配分は「直近の2社目を7割、1社目を3割」程度に意識します。1社目の記述は簡潔に留め、直近でどのような成果を上げ、どのようなスキルを磨いているかを具体的に記述します。

転職理由をポジティブな「接続詞」にする

1社目から2社目へ移った理由をネガティブに書く必要はありません。「より専門性を高めるため」「営業としての幅を広げるため」といったポジティブな理由を接続詞として使うことで、目的意識を持ってキャリアを形成してきた人物であるという印象を与えられます。

【パターン別】2社経験者の職務要約 例文集

それでは、具体的なシチュエーション別に職務要約の例文を紹介します。ご自身の経歴に近いものを参考に、内容をアレンジして活用してください。文字数は200文字から300文字程度が目安です。

パターン1:同職種でキャリアアップしてきた場合(営業→営業など)

職種が一貫している場合は、1社目で得た基礎と、2社目で得た実績や応用力をセットでアピールします。

【例文】

大学卒業後、一貫して8年間、法人営業に従事してまいりました。

1社目のOA機器商社では、新規開拓営業を通じて行動量と精神的なタフさを養いました。その後、より顧客の課題解決に深く関わりたいと考え、2社目のITソリューション企業へ転職いたしました。現職では、無形商材の提案営業として顧客の経営課題に対するソリューション提案を行い、昨年度は部内トップとなる売上目標比120%を達成しました。

これまでの2社で培った「泥臭い開拓力」と「論理的な提案力」を活かし、貴社の事業拡大に即戦力として貢献したいと考えております。

パターン2:異職種へキャリアチェンジした場合(販売→事務など)

職種が異なる場合は、ポータブルスキル(持ち運び可能な能力)や仕事へのスタンスに共通点を持たせてまとめます。

【例文】

これまでの5年間、アパレル販売および一般事務として、顧客や社内スタッフへのサポート業務に従事してまいりました。

1社目のアパレル販売員としては、顧客ニーズを汲み取る傾聴力を磨き、店舗の売上目標達成に貢献しました。その後、バックオフィスから組織を支えたいと考え、2社目のメーカーにて一般事務職へ従事しました。現職では受発注業務や請求書発行を正確に遂行するとともに、Excelスキル(VLOOKUP関数等)を活用した業務効率化も提案・実行しております。

販売職で培ったホスピタリティと、事務職で培った正確な処理能力を活かし、貴社の営業事務として円滑な業務運営に貢献いたします。

パターン3:業界を変えて専門性を高めた場合(SIer→Web系など)

業界が変わっている場合は、環境適応能力の高さと、スキルの掛け合わせによる独自性を強調します。

【例文】

システムエンジニアとして、金融系SIerおよびWeb系自社開発企業の2社にて、計7年間の開発経験があります。

1社目では大規模システムの詳細設計からテスト工程を担当し、堅牢なシステム開発の基礎と品質管理の重要性を学びました。その後、スピード感のある開発環境に身を置きたいと考え、現職のWebベンチャー企業へ転職いたしました。現在はリーダーとして、アジャイル開発による新機能の実装やメンバーのコードレビューを担当しております。

大規模開発で培った「品質へのこだわり」と、Web業界で磨いた「スピード感」を融合させ、貴社のプロダクト開発をリードできるエンジニアとして貢献したいと存じます。

採用担当者が職務要約でチェックしているポイント

最後に、書き上げた職務要約を見直すためのチェックポイントをお伝えします。

1. 具体的な数字が入っているか

「実績を上げました」ではなく、「昨対比110%を達成しました」「月間200件を処理しました」など、数字を入れることでスキルのレベル感が具体的に伝わります。

2. 「なぜ2社経験したのか」が納得できるか

1社目と2社目のつながりが自然であるかを確認します。「なんとなく辞めた」のではなく、「成長のために環境を変えた」というニュアンスが含まれていることが大切です。

3. 応募企業への貢献イメージが湧くか

結びの言葉で、これまでの2社の経験が応募先の企業でどう役立つかが明記されているかを確認します。

職務要約は、採用担当者への最初のプレゼンテーションです。2つの会社で得た経験を自信を持って語り、次のステージへの切符を掴み取ってください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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