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転職回数1回は最大の武器になる!2社経験者のための職務経歴書書き方ガイドと実例

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転職活動において、2社経験(転職回数1回)という経歴は、採用担当者から見て非常に魅力的なステータスです。1つの会社である程度の経験を積み、社会人としての基礎ができている一方で、まだ特定の企業文化に染まりきっておらず、柔軟性も持ち合わせていると判断されるからです。

しかし、2社分の経歴をどのようにバランスよく配置し、キャリアの一貫性をアピールすればよいのか悩む方も少なくありません。ここでは、2社の経験を持つ方が書類選考を確実に突破するための職務経歴書の書き方と、そのまま参考にできる例文について解説します。

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2社経験者が職務経歴書で意識すべき構成の基本

2社の経歴を持つ場合、職務経歴書の構成はキャリアの全体像を見せる上で非常に重要です。1社のみの場合と異なり、変化と成長のストーリーを見せる必要があるからです。

基本的には、直近の職歴から過去に遡って記載する逆編年体式をおすすめします。採用担当者は、あなたが今現在何ができるかという点に最も関心があるため、直近の2社目の経験を最初に持ってくることで、即戦力性をアピールできます。

また、1社目と2社目の記載分量のバランスにも注意が必要です。基本的には、直近の2社目の内容を厚く記載します。ただし、1社目の在籍期間が長く、そこで培ったスキルが応募職種の要件と合致する場合は、1社目の記述を充実させることで基礎能力の高さを証明することができます。

キャリアの一貫性を伝える職務要約の書き方

職務経歴書の冒頭に記載する職務要約は、2社の経験を繋ぐ架け橋となる重要な部分です。単にA社とB社に在籍しましたと事実を並べるのではなく、なぜ転職し、そこで何を得て、今に至るのかというストーリーを簡潔にまとめます。

例えば、1社目で営業の基礎を学び、より専門性を高めるために2社目へ転職し、実績を上げてきたという流れを作ることで、目的意識を持ってキャリアを形成してきた人物であるという印象を与えられます。2つの会社での経験に共通するスキルや、一貫して大切にしてきた仕事へのスタンスをキーワードとして盛り込むことがポイントです。

職務経歴書の例文 同職種でキャリアアップした場合

ここでは、営業職として2社を経験し、さらなるキャリアアップを目指す場合の職務経歴書の例文を紹介します。

職務要約

新卒で専門商社に入社し、有形商材の法人営業を3年間経験しました。その後、より提案力を重視した営業に挑戦したいと考え、ITソリューション企業へ転職いたしました。現職では4年間、無形商材のコンサルティング営業に従事し、顧客の経営課題に直結する提案を行うことで、2年連続で部内トップの売上実績を達成しました。これまでの2社で培った有形無形双方の営業スキルと、課題解決能力を活かし、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。

職務経歴1 2社目(現職)

期間

20XX年4月より現在に至る

会社名

株式会社〇〇(ITソリューション事業)

担当業務の内容

製造業を中心とした法人顧客に対する、基幹システム導入の提案営業を担当しました。

新規開拓営業として、テレアポや展示会でのリード獲得から商談、クロージングまでを一貫して行いました。

導入後の運用サポートおよび追加機能の提案(アップセル)を行いました。

実績と取り組み

20XX年度の売上目標を120パーセント達成し、社内MVPを受賞しました。

徹底した顧客ヒアリングに基づき、潜在的な課題を可視化する提案資料を作成し、成約率を前年比で1.5倍に向上させました。

職務経歴2 1社目(前職)

期間

20XX年4月から20XX年3月まで

会社名

△△商事株式会社(機械部品専門商社)

担当業務の内容

既存顧客(町工場や中小メーカー)へのルート営業を担当しました。

見積書の作成、受発注処理、納期管理を行いました。

新商品の案内および定期的な情報提供を行いました。

実績と取り組み

担当エリアの顧客50社に対し、週1回の定期訪問を欠かさず行い、信頼関係の構築に努めました。

急な納期変更トラブルにも迅速に対応し、顧客満足度アンケートで支店1位の評価を獲得しました。

活かせる経験と知識

有形商材と無形商材の両方における営業経験があります。

新規開拓営業におけるアポイント獲得から契約締結までのプロセス構築が可能です。

既存顧客との長期的な信頼関係構築と深耕営業のスキルがあります。

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私の強みは、商材を問わず顧客の課題を見抜き、解決策を提示する提案力です。1社目では足繁く通うことで信頼を得る泥臭い営業を、2社目では論理的な分析に基づくソリューション営業を経験しました。この2つの経験から、顧客の感情と論理の両面に訴えかける営業スタイルを確立しました。貴社においても、即戦力として目標達成に貢献いたします。

職務経歴書の例文 異職種へキャリアチェンジした場合

次に、販売職から事務職へ転職し、今回も事務職を目指す場合の例文を紹介します。

職務要約

大学卒業後、アパレル販売員として3年間、接客および店舗運営に従事しました。その後、バックオフィス業務への関心が高まり、メーカーの一般事務職へ転職いたしました。現職では3年間、受発注業務や請求書発行などの事務処理に加え、業務フローの改善提案も積極的に行ってまいりました。販売職で培ったホスピタリティと、現職で身につけた正確な事務処理能力を活かし、貴社の営業事務として貢献したいと考えております。

職務経歴1 2社目(現職)

期間

20XX年4月より現在に至る

会社名

□□工業株式会社(自動車部品メーカー)

担当業務の内容

営業部にて、専用システムを使用した受発注入力業務を担当しました。

請求書、見積書、納品書の作成および発送業務を行いました。

電話応対、来客対応、備品管理を行いました。

実績と取り組み

月間約300件の伝票処理において、ダブルチェック体制の導入を提案し、入力ミスゼロを1年間継続しました。

Excelのマクロを活用して集計業務を自動化し、作業時間を月間10時間短縮しました。

職務経歴2 1社目(前職)

期間

20XX年4月から20XX年3月まで

会社名

株式会社◇◇(レディースアパレルブランド)

担当業務の内容

店舗での接客販売、レジ対応、ラッピングを担当しました。

在庫管理、商品陳列、ディスプレイ変更を行いました。

顧客管理およびDM作成を行いました。

実績と取り組み

顧客のニーズを丁寧にヒアリングする接客を心がけ、個人売上目標を12ヶ月連続で達成しました。

スタッフ間の連携を強化するため、インカムでの情報共有を徹底し、混雑時のクレーム発生を防ぎました。

活かせる経験と知識

PCスキルとして、Wordによる文書作成、Excelによる関数(VLOOKUP等)を使用した表計算が可能です。

社内外の関係者と円滑に業務を進めるコミュニケーション能力があります。

正確性とスピードを両立させた事務処理能力があります。

自己PR

私の強みは、相手の立場に立って考え行動するホスピタリティと、業務を正確に遂行する責任感です。1社目の販売職ではお客様の要望を汲み取る力を、2社目の事務職ではミスなく効率的に業務を進める力を養いました。この2つの経験は、営業担当者や顧客と関わる営業事務の仕事において、円滑な業務運営を支えるために不可欠な要素であると考えております。貴社においても、周囲への気配りを忘れず、信頼される事務担当として尽力いたします。

2社の退職理由を一貫させるポイント

職務経歴書や面接において、採用担当者が気にするのが退職理由です。2社経験者の場合、1回目の転職理由と今回の転職理由に矛盾がないようにすることが大切です。

例えば、1回目の転職がスキルアップのためであったなら、今回の転職もその延長線上にあるさらなる成長のため、あるいは身につけたスキルをより大きなフィールドで活かすため、といったポジティブな文脈で繋げます。過去の退職をネガティブな理由で終わらせず、自身のキャリアビジョンを実現するためのステップであったと説明できるように準備しておくことで、採用担当者に納得感を与えることができます。

まとめ

2社の経験があるということは、異なる環境に適応し、それぞれの場所で実績を残してきたという確かな証拠です。1社目で得た基礎と、2社目で得た応用力を整理し、それらが応募先の企業でどのように活きるかを具体的に記述してください。自信を持ってこれまでのキャリアをアピールすれば、書類選考は必ず通過できるはずです。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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