2025.12.02

営業職の職務経歴書で採用を勝ち取る自己PR例文と書き方のポイント

keireki0530

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

営業職の転職活動において、職務経歴書の自己PRは、あなたという商品を企業に売り込むための最大のプレゼンテーションの場です。採用担当者は、単に売上実績の数字を見るだけでなく、その数字を達成するためにどのような工夫をし、どのような行動特性を持っているのかを知りたいと考えています。

ここでは、営業職が書類選考を通過するために押さえておくべき自己PRの書き方と、シチュエーション別の具体的な例文を紹介します。これらを参考に、ご自身の強みを最大限に伝える文章を作成してください。

Contents

営業職の自己PRで採用担当者が見ている評価基準
自己PRを論理的に構成する3つのステップ
新規開拓営業の経験をアピールする自己PR例文
既存顧客営業・ルートセールスの経験をアピールする自己PR例文
チームリーダー・マネジメント経験をアピールする自己PR例文
未経験から営業職へ転職する場合の自己PR例文
自己PRをブラッシュアップするためのチェックポイント

営業職の自己PRで採用担当者が見ている評価基準

自己PRを作成する前に、採用担当者が何を求めているかを理解しておくことが重要です。営業職の採用において重視されるのは、成果の再現性です。

前の会社で売上が良かったとしても、それがたまたま景気が良かったからなのか、担当したエリアが良かったからなのか、それとも本人の実力なのかを企業は見極めようとします。したがって、自己PRでは単に実績を自慢するのではなく、どのような課題に対して、どのような戦略を立てて行動し、その結果どうなったかというプロセスを論理的に説明する必要があります。

また、数字へのこだわりも重要な評価ポイントです。形容詞で頑張りを表現するのではなく、達成率や昨対比、新規獲得件数などの客観的な数値を用いて説明することで、営業パーソンとしての信頼性が高まります。

自己PRを論理的に構成する3つのステップ

読みやすく説得力のある自己PRにするためには、文章の構成が鍵となります。思いついた順に書くのではなく、以下の3つのステップで組み立てることを意識してください。

ステップ1は、結論の提示です。

書き出しで、私の強みは〇〇ですと一言で言い切ります。これにより、読み手は何に注目して読めば良いかが明確になります。

ステップ2は、根拠となるエピソードの提示です。

その強みが発揮された具体的な業務内容や実績を記述します。ここで具体的な数字や、独自の工夫した点を盛り込みます。

ステップ3は、入社後の貢献イメージの提示です。

その強みを活かして、応募先の企業でどのように貢献したいか、どのような利益をもたらすことができるかを伝えて締めくくります。

新規開拓営業の経験をアピールする自己PR例文

新規開拓営業では、行動力、精神的なタフさ、そしてターゲットを選定する分析力が求められます。

私の強みは、徹底した事前調査に基づく提案力と、目標達成に向けた行動力です。

前職のITソリューション営業では、新規開拓をメインに担当いたしました。テレアポや飛び込み営業を行う際、やみくもにアプローチするのではなく、業界ごとの課題を仮説立てし、それに対する解決策を記した資料を個別に作成して訪問しました。

また、断られた企業に対しても定期的な情報提供を継続し、接点を持ち続けました。その結果、信頼関係を構築することに成功し、アプローチ開始から半年後に大型案件を受注するなど、チーム内トップとなる年間新規契約数20件を達成しました。

貴社においても、この泥臭い行動力と戦略的なアプローチを活かし、新規顧客の拡大と市場シェアの獲得に貢献したいと考えています。

既存顧客営業・ルートセールスの経験をアピールする自己PR例文

ルートセールスや既存顧客営業では、深耕営業による単価アップや、信頼関係構築による解約防止（リテンション）のスキルが評価されます。

私の強みは、顧客の潜在的なニーズを引き出す傾聴力と、信頼関係構築力です。

食品メーカーのルート営業として、約50社の既存顧客を担当してまいりました。単に商品を納品するだけでなく、担当者との何気ない会話から店舗の課題や競合他社の動向をヒアリングすることに注力しました。

その情報をもとに、季節やトレンドに合わせた売り場作りやキャンペーンを提案した結果、顧客の売上向上に寄与することができました。この取り組みにより、担当エリアの売上を前年比120パーセントに伸ばし、顧客満足度アンケートでも社内1位を獲得しました。

貴社においても、顧客一人ひとりに寄り添う営業スタイルで、長期的かつ強固な信頼関係を築き、LTV（顧客生涯価値）の最大化に貢献いたします。

チームリーダー・マネジメント経験をアピールする自己PR例文

リーダー経験がある場合は、個人の数字だけでなく、チーム全体をどのように動かし、成果を出したかという視点が求められます。

私の強みは、チーム全体の底上げを図る課題解決力とマネジメント能力です。

前職ではプレイングマネージャーとして、自身の目標数値を達成しつつ、5名のメンバーの育成を担当しました。チームの課題がアポイント取得率の低さにあると分析し、成功事例を共有するロープレ会を毎朝実施しました。

また、メンバーごとの行動データを可視化し、個別にフィードバックを行うことで、それぞれの弱点を克服させました。その結果、チーム全員が目標を達成し、部署全体の売上を前年比150パーセントへと成長させることができました。

貴社においても、自身の営業力を発揮するとともに、組織力の強化にも貢献し、チームとして大きな成果を上げていきたいと考えています。

未経験から営業職へ転職する場合の自己PR例文

営業経験がない場合は、前職での経験の中から、営業に通じる対人スキルや目標達成への意欲を抽出してアピールします。接客業や販売職の経験は特に親和性が高いです。

私の強みは、相手の立場に立って物事を考えるホスピタリティと提案力です。

アパレル販売員として3年間勤務し、接客販売に従事してまいりました。お客様に商品を販売する際、単に流行のものを勧めるのではなく、お客様のライフスタイルや好みを丁寧にヒアリングし、その方が自信を持てるコーディネートを提案することを心がけました。

その結果、私宛にご来店くださるリピーターのお客様を多数獲得し、店舗の個人売上目標を12ヶ月連続で達成いたしました。営業職は未経験ですが、販売職で培ったヒアリング能力と目標への執着心は、貴社の顧客折衝においても必ず活かせると確信しております。早期に商品知識を習得し、即戦力として活躍できるよう尽力いたします。