JACリクルートメント完全対応！ハイクラス転職を成功させる職務経歴書の書き方と戦略

年収アップやキャリアアップを目指し、ハイクラス転職に強い「JACリクルートメント」を利用する際、求められる職務経歴書のレベルは一般的な転職サイト経由の応募とは一線を画します。

JACリクルートメントが扱う求人は、管理職、専門職、グローバル案件といった、企業の中枢を担うポジションが中心です。そのため、採用担当者やJACのコンサルタントは、あなたの「実務能力」だけでなく、「ビジネスパーソンとしての視座の高さ」や「プレゼンテーション能力」を書類から厳しく判断します。

ここでは、JACリクルートメントを活用してハイクラス転職を成功させるために特化した、職務経歴書の書き方と戦略について解説します。

ハイクラス転職で求められる「3つの基準」

JACリクルートメント経由で応募する企業は、基本的に「即戦力」かつ「高年収に見合う成果」を求めています。そのため、職務経歴書では以下の3つの基準を満たしている必要があります。

1. マネジメント規模と予算の明記

管理職候補としての応募が多いJACでは、「何人の部下をマネジメントしたか」「どれくらいの予算権限を持っていたか」が重要な評価指標になります。「チームリーダーとしてメンバーを指導」といった曖昧な表現ではなく、「課長として部下15名（正社員10名、派遣社員5名）をマネジメント」「年間予算5億円のプロジェクト責任者」といった具体的な数字で規模感を示してください。

2. 「行動」よりも「成果」へのフォーカス

一般的な職務経歴書では業務プロセス（頑張り）も評価されますが、ハイクラス層では「結果（Outcome）」がすべてです。「売上を伸ばすために努力しました」ではなく、「営業プロセスを再構築し、対前年比120％の売上増（粗利ベースで＋3,000万円）を達成しました」というように、定量的な成果を最優先で記載します。

3. キャリアの一貫性と専門性

JACが得意とする「スペシャリスト」や「エグゼクティブ」の領域では、キャリアの一貫性が問われます。これまでの経験がどのように積み上がり、現在の専門性を形成しているのか、一本のストーリーとして繋がっていることが重要です。異動や転職が多い場合でも、そこにある共通のテーマ（例：一貫して新規事業立ち上げに従事、など）を見出し、職務要約で強調する必要があります。

JAC推奨フォーマット「逆編年体式」の活用

JACリクルートメントでは、基本的に「逆編年体式（直近の経歴から過去に遡って書く形式）」が推奨されています。これは、採用企業が「今、何ができるのか」を最も重視しているためです。

冒頭の「職務要約」で勝負を決める

多忙な経営層や人事責任者が選考を行うため、A4用紙2～3枚の書類すべてを熟読してくれるとは限りません。そのため、冒頭の「職務要約（サマリー）」の完成度が合否を分けます。

ここには、あなたのキャリアのハイライト、最大の強み、そして英語力（グローバル案件の場合）を200～300文字程度で凝縮して記載します。コンサルタントが企業にあなたを推薦する際の「推薦文」となるような、完成度の高い要約を目指してください。

「活かせる経験・知識・技術」の箇条書き

職務要約の下には、自身のコアスキルを箇条書きで3～5点記載します。「海外駐在経験（5年）」「大規模ERP導入経験」「M&Aにおけるデューデリジェンス実務」など、一目であなたの武器がわかるキーワードを配置します。

コンサルタントを味方につける書き方のコツ

JACリクルートメントの特徴は、両面型（企業担当と求職者担当が同一、または密に連携する）のコンサルティングスタイルにあります。つまり、あなたの職務経歴書は、まずJACのコンサルタントを納得させ、彼らが企業に売り込むための「営業資料」になる必要があります。

専門用語は使いつつ、背景を説明する

JACのコンサルタントは業界知識が豊富ですが、それでも社内用語やニッチすぎる表現は伝わらない可能性があります。専門性をアピールするために業界用語を使用しつつも、そのプロジェクトが「業界内でどの程度の難易度だったのか」「市場にどのようなインパクトを与えたのか」という背景情報を補足することで、コンサルタントが企業へ推薦しやすくなります。

英文レジュメ（English Resume）との整合性

JACは外資系企業や日系グローバル企業の求人に強みを持っています。そのため、日本語の職務経歴書とセットで英文レジュメの提出を求められることが多々あります。

この際、日本語版を直訳するのではなく、英文レジュメのルール（Action Verbsの使用や箇条書きスタイル）に従って作成しつつ、アピールする実績の数字や内容に矛盾がないよう整合性を取ることが重要です。

テンプレートのカスタマイズとレイアウト

JACリクルートメントのサイト等で配布されているテンプレートは、シンプルでスタンダードなものが多いです。これは「中身で勝負」という意味でもありますが、そのまま使うだけでは差別化できません。

視認性を高める工夫

• 見出しの強調： プロジェクト名や役職名は太字やフォントサイズ変更で見やすくする。
• 余白の確保： びっしりと文字を詰め込まず、適度な行間と余白を設けて「読む気にさせる」レイアウトにする。
• 重要箇所の装飾： 特筆すべき実績（売上達成率や受賞歴など）は、下線を引くなどして視覚的に飛び込んでくるようにする。

自己PRで伝えるべき「再現性」

最後に、自己PR欄では「過去の成功体験が、新しい環境でも再現できること」を論理的に説明します。

「なぜその成果を出せたのか」という要因分析を行い、「私の〇〇という強みは、貴社の××という課題解決においても同様に機能します」と結びつけます。感情的な熱意だけでなく、ロジカルな思考プロセスを示すことが、ハイクラス転職における自己PRの鉄則です。

JACリクルートメントを利用するということは、市場価値の高いライバルたちと同じ土俵に立つということです。あなたのキャリアを単なる経歴の羅列で終わらせず、企業の利益に直結する「価値」として職務経歴書に表現し、理想のキャリアアップを実現してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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