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パソコンスキルを武器にする職務経歴書の書き方と作成のポイント

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転職活動において、職務経歴書は自身の実務能力を伝えるための最も重要なツールです。現代のビジネスシーンではパソコンスキルが必須とされており、職務経歴書自体をパソコンで作成することはもちろん、その中で自身のITリテラシーや操作スキルを適切にアピールすることが書類選考通過の鍵となります。

「パソコンが使える」という表現は非常に曖昧であり、採用担当者に正しく実力を伝えるためには工夫が必要です。ここでは、職務経歴書をパソコンで作成すべき理由から、各ソフトの具体的なスキルレベルの書き方、そして読みやすいレイアウトのコツについて解説します。

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職務経歴書はパソコン作成が基本となる理由

かつては手書きの履歴書が誠意の証とされる時代もありましたが、現在の転職市場において職務経歴書はパソコンで作成することが常識となっています。これには明確な理由があります。

まず、ビジネス文書作成能力の証明になるからです。職務経歴書をWordなどのワープロソフトを使って美しくレイアウトし、見やすく仕上げること自体が、入社後の資料作成能力を示唆するプレゼンテーションになります。

次に、情報の修正と更新が容易だからです。転職活動では応募する企業に合わせてアピールポイントを微調整する必要があります。パソコンで作成したデータであれば、志望動機や自己PRの一部を書き換えるだけで、効率的に複数の企業へ応募することが可能です。採用担当者側にとっても、活字の方が見やすく、データとして管理しやすいというメリットがあります。

評価されるパソコンスキルの具体的な書き方

多くの求職者が「Word、Excelができる」とだけ記載しがちですが、これでは採用担当者にスキルの深さが伝わりません。どのソフトを使って、どのような業務を行えるのかを具体的に言語化することが重要です。

スキルを記載する際は、ソフト名、使用経験年数、そして具体的な使用可能な機能をセットにします。例えば「Excel:実務経験5年(VLOOKUP関数、ピボットテーブルによる集計、マクロの修正が可能)」といった記述です。これにより、採用担当者は入社後に任せられる業務範囲を具体的にイメージすることができます。もし社内独自のシステムを使用していた場合でも、それがどのような機能を持つシステムなのかを補足することで、新しいシステムへの適応能力を示す材料になります。

Wordスキルのレベル別記載例

Wordはビジネスにおける標準的な文書作成ツールです。単に文字が打てるだけでなく、目的に応じて適切な文書を作成できる能力が求められます。

初級レベルであれば、議事録の作成、社内通知文書の作成、書式設定(フォント変更、インデント調整)が可能であることを記載します。中級レベル以上をアピールする場合は、表の挿入や図形の描画、差し込み印刷機能の活用、目次作成機能やスタイル機能を用いた長文レポートの作成経験などを記述します。アウトライン機能を使って論理的な構成の文書を作成できることや、校閲機能を使ってチームでのドキュメント共有を行っていた経験なども、実務能力の高さを示す良い例です。

Excelスキルのレベル別記載例

Excelスキルは、事務職に限らず営業職や企画職でも重視される能力です。レベル感を明確にすることで、即戦力として評価されやすくなります。

初級レベルでは、四則演算、SUM関数やAVERAGE関数を用いた表作成、グラフ作成が可能であることを伝えます。中級レベルでは、IF関数やVLOOKUP関数を用いたデータ抽出、ピボットテーブルを用いたデータの集計・分析経験を記載します。上級レベルとしてアピールするなら、マクロ(VBA)を用いた業務自動化ツールの作成や、複雑な関数を組み合わせたフォーム作成の経験などを具体的な成果(作業時間の短縮など)とともに記述します。

PowerPointスキルのレベル別記載例

PowerPointは、プレゼンテーション資料や企画書の作成において不可欠なツールです。見やすく、説得力のある資料を作成できるデザインセンスや構成力が問われます。

初級レベルでは、既存のテンプレートを用いたスライド作成、画像や図形の挿入、アニメーション設定が可能であることを記載します。中級・上級レベルでは、スライドマスター機能を用いたオリジナルテンプレートの作成、グラフやチャートを効果的に配置した企画書の作成、動画の埋め込みなどを行った経験を記述します。実際にその資料を使ってプレゼンテーションを行い、提案が通った実績などを添えると、より説得力が増します。

職種に応じたPCスキルのアピール戦略

応募する職種によって、強調すべきパソコンスキルは異なります。

事務職や経理職を目指す場合は、正確性とスピード、そして効率化のスキルが最優先されます。ショートカットキーを活用した入力スピードの速さや、Excel関数によるミス防止の工夫などを具体的にアピールします。

営業職の場合は、顧客管理や売上分析のスキルに加え、PowerPointを用いた提案資料作成能力が強みになります。外出先からタブレット端末やスマートフォンを用いて業務を行っていた経験があれば、ITツールを活用した効率的な働き方ができる人材として評価されます。

クリエイティブ職やエンジニア職以外でも、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフトの使用経験があれば、社内報の作成や簡単なチラシ作成などで重宝される可能性があるため、記載しておいて損はありません。

読みやすさを左右するレイアウトの基本ルール

パソコンで職務経歴書を作成する際の最大のメリットは、レイアウトを自由に調整できる点です。採用担当者がストレスなく読めるよう、視認性を高める工夫を凝らします。

まず、フォントはビジネス文書に適した明朝体やゴシック体を選び、サイズは10.5ポイントから12ポイント程度を基本とします。見出しはサイズを大きくしたり、太字にしたりしてメリハリをつけます。

行間や余白の設定も重要です。文字が詰まりすぎていると読む気を削いでしまうため、適度な行間を空け、A4用紙1枚あたり40行程度を目安にします。また、文章だけで埋め尽くすのではなく、適宜箇条書きや表組みを活用して情報を整理します。重要なキーワードや実績(数字)を視覚的に目立たせることで、短時間で内容を把握してもらえる工夫をします。

提出時のファイル形式と保存のマナー

作成した職務経歴書をメールで送信したり、転職サイトにアップロードしたりする際は、ファイル形式に注意が必要です。

一般的には、Wordで作成した文書をPDF形式に変換して送付します。PDFにすることで、採用担当者のパソコン環境によってレイアウトが崩れるのを防ぐことができ、第三者による改ざんも防止できます。ただし、応募先企業からファイル形式の指定がある場合は、その指示に従います。

ファイル名にも配慮が必要です。「職務経歴書.docx」といった初期設定のままではなく、「202X0101_氏名_職務経歴書.pdf」のように、日付、氏名、書類名がわかるファイル名に変更します。これにより、採用担当者がファイル管理をしやすくなり、ビジネスパーソンとしての基本的なマナーが身についていることを印象づけることができます。

パソコンスキルは、現代のビジネスにおいて読み書きそろばんに匹敵する基礎能力です。職務経歴書の作成プロセスそのものが、あなたのスキルを証明する最初の実技試験であると捉え、内容と形式の両面で完成度の高い書類を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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