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職務経歴書の「語学スキル」完全攻略 採用担当者に響く書き方と具体例

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グローバル展開している企業や外資系企業への転職はもちろん、国内企業であってもインバウンド対応や海外取引の増加に伴い、職務経歴書における「語学スキル」の重要性は高まっています。しかし、多くの求職者が「日常会話レベル」「ビジネスレベル」といった曖昧な表現や、資格の点数を記載するだけで終わらせてしまっており、本来の実力を十分に伝えきれていないケースが散見されます。

採用担当者が知りたいのは、テストの点数そのものよりも「その語学スキルを使って、具体的にどのような業務を遂行できるか」という実務能力です。ここでは、語学スキルを単なる知識ではなく、即戦力のビジネスツールとして職務経歴書に記載するための書き方とテクニックを解説します。

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語学スキルを構成する3つの要素

語学スキルを正確かつ魅力的に伝えるためには、単に資格名を書くだけでは不十分です。採用担当者があなたのレベルを具体的にイメージできるよう、以下の3つの要素を組み合わせて記載することが鉄則です。

客観的な指標となる「資格・スコア」

TOEIC(L&R)、TOEFL、IELTS、実用英語技能検定(英検)、HSK(中国語)、DELE(スペイン語)など、客観的にスキルレベルを証明できる資格とスコアを記載します。

取得年月も必ず併記しましょう。もし取得から時間が経っている(3年以上など)場合でも、現在の実力がスコア以上であれば記載し、補足説明を加えることで有効なアピールになります。

実務での「使用場面と頻度」

スコア以上に重要なのが、実際のビジネスシーンでの使用実績です。「毎日」「週に数回」「プロジェクト発生時のみ」といった頻度と、「メール対応」「電話会議」「資料翻訳」「対面商談」といった具体的な場面を記載します。これにより、読み手は「この頻度でこの業務をこなしていたなら、当社の業務も任せられる」と判断材料を得ることができます。

4技能別の「具体的レベル感」

語学には「読む(Reading)」「書く(Writing)」「聞く(Listening)」「話す(Speaking)」の4つの技能があります。日本人の場合、読み書きは得意でも会話は苦手というケースが多いため、この4技能を分けてレベル感を記述すると親切です。

例えば、「メールでのやり取り(読み書き)は問題なく行えるが、複雑な交渉(話す)には通訳が必要」といったように、できることとできないことを明確にすることで、入社後のミスマッチを防ぐ誠実な姿勢としても評価されます。

レベル表現の脱「曖昧化」テクニック

「ビジネスレベル」「日常会話レベル」という言葉は便利ですが、人によって定義が異なるため、職務経歴書では避けるか、補足を加えるのが賢明です。より具体的な表現に書き換えるテクニックを紹介します。

「ビジネスレベル」の解像度を上げる

「ビジネスレベル」と書く代わりに、業務の難易度や深さを伝えます。

  • 辞書なしで英文契約書の作成および修正が可能
  • 海外拠点とのWEB会議にてファシリテーターを担当
  • 専門用語を用いた技術的な仕様書の翻訳が可能
  • 英語でのプレゼンテーションおよび質疑応答が可能

「日常会話レベル」を実務能力に変換する

「日常会話レベル」は、ビジネスシーンでは「仕事では使えない」と判断されるリスクがあります。「業務遂行が可能」というニュアンスに変換します。

  • 定型文を用いたメールでの受注対応が可能
  • 電話での取次ぎおよび簡単な用件のヒアリングが可能
  • 来客時の案内および基本的な接遇対応が可能
  • 翻訳ツールを併用し、英文マニュアルの読解が可能

職務経歴書への記載場所とレイアウト戦略

語学スキルを職務経歴書のどこに配置するかによって、アピールの強さが変わります。応募する企業の求人要件に合わせて戦略的に配置を変えてください。

語学が必須要件(Must)の場合

外資系企業や通訳・翻訳職、海外営業など、語学力が採用の前提条件となっている場合は、職務要約の直下、または職務経歴の冒頭に「語学スキル」という独立した見出しを設けて記載します。

採用担当者が書類を開いた瞬間に「要件を満たしている」と認識させることが重要です。この場合、スコアだけでなく、留学経験や海外駐在経験なども併せて強調します。

語学が歓迎要件(Want)またはアピール要素の場合

語学力があれば尚可という求人や、将来的な海外展開を見据えている企業の場合は、職務経歴書の末尾にある「保有資格・スキル」欄や「自己PR」欄に記載するのが一般的です。

メインとなる業務経験(営業実績や開発スキルなど)を優先して伝え、プラスアルファの価値として語学力を添えるイメージです。「現在は業務で使用していませんが、将来的には語学力を活かした業務にも挑戦したいと考えています」といった意欲を添えると好印象です。

スコアと実務経験にギャップがある場合の対処法

TOEICの点数は高いが実務経験がない、あるいは実務でバリバリ使っているがスコアが低い(持っていない)というケースも少なくありません。それぞれの対処法を解説します。

スコアは高いが実務未経験の場合

ポテンシャルと学習意欲をアピールします。

「実務での使用経験はありませんが、TOEIC 850点を取得しており、英文事務やメール対応などの業務から早期に適応可能です」と記述し、基礎能力が高いことを伝えます。また、オンライン英会話などでスピーキング能力を補っている場合は、その取り組みも記載します。

実務経験はあるがスコアが低い・ない場合

実務実績を最優先で記述します。

「TOEICスコアは未取得ですが、前職では3年間、米国本社との電話会議に週1回参加し、業務報告を行っていました」といったように、具体的な事実を記載すれば、スコアがなくとも十分に評価されます。むしろ、外資系企業などではスコアよりも「実際に使えるか」を重視する傾向があります。

英語以外の言語スキルの書き方

中国語や韓国語など、英語以外の言語スキルも大きな武器になります。ただし、英語に比べて検定試験のレベル感(HSKの何級がどの程度のレベルかなど)が一般的に知られていない可能性があります。

そのため、必ず日本語での補足説明を加えます。「HSK6級(中国語でのビジネス会議、契約交渉が可能なレベル)」といったように、括弧書きでレベルの目安を記載することで、採用担当者にスキルの価値を正しく理解してもらえます。

語学スキルは、あなたのキャリアの可能性を広げる重要な要素です。謙遜しすぎず、かといって誇張せず、客観的な事実と具体的なエピソードを交えて、ビジネスパーソンとしての実力を職務経歴書に反映させてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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