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技術職の職務経歴書完全ガイド! 書類選考を突破する「技術」と「実績」の伝え方

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エンジニア、プログラマー、研究開発、設計、施工管理などの「技術職」における転職活動では、職務経歴書の質が合否に直結します。技術職の採用担当者は、単に「何を作ったか」だけでなく、「どのような環境で、どのような技術を用いて、どのような課題を解決したか」というプロセスを詳細に知りたいと考えています。

しかし、専門的な内容であるほど、情報の羅列になりがちで、あなたの本当の強みが伝わらないことがあります。ここでは、技術職ならではの職務経歴書の書き方、構成のポイント、そして採用担当者に「会いたい」と思わせるためのテクニックを解説します。

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技術職の職務経歴書は「仕様書」である

技術職の職務経歴書は、あなたというエンジニアの「仕様書(スペックシート)」だと考えてください。読み手である採用担当者(多くの場合、現場のプロジェクトマネージャーやエンジニア長)は、あなたが自社のプロジェクトに即戦力として適合するかどうかを、技術的な側面から厳しくチェックします。

そのため、他の職種以上に「客観的な事実」と「再現性のあるスキル」を構造的に記載する必要があります。

必須! 冒頭に「テクニカルスキル要約」を配置する

技術職の書類選考では、まず「求めている技術要件を満たしているか」でフィルタリングされます。そのため、職務経歴書の冒頭(職務要約の下あたり)に、自身が保有するスキルを一目で把握できる一覧表を作成することが鉄則です。

以下のようなカテゴリーに分け、経験年数や習熟度を併記します。

  • 言語・フレームワーク: Java(5年)、Python(3年)、React、Spring Bootなど
  • DB・OS・インフラ: Oracle、MySQL、Linux、AWS、Azureなど
  • ツール・その他: Git、Jenkins、Docker、JIRAなど
  • 資格: 基本情報技術者、AWS認定ソリューションアーキテクトなど

この一覧があることで、採用担当者は「この候補者は要件を満たしている」と瞬時に判断でき、その後の詳細な経歴も前向きに読み進めてくれるようになります。

経歴の書き方は「プロジェクト単位」が基本

技術職の経歴は、時系列(編年体)の中に「プロジェクト単位」のブロックを作って記載するのが一般的かつ効果的です。1つのプロジェクトについて、以下の要素を網羅するように構成します。

1. プロジェクト概要

何を作るためのプロジェクトなのか、システムや製品の規模感がわかるように書きます。「大手金融機関向け勘定系システム開発」「自動車部品(エンジンバルブ)の設計・開発」など、業界や対象物を明確にします。

2. 開発環境・使用ツール

そのプロジェクトで使用した技術スタックを漏れなく記載します。

  • OS、言語、DB、フレームワーク
  • 使用したCADソフト、測定機器、解析ツール
  • 開発手法(アジャイル、ウォーターフォールなど)

3. 担当工程(フェーズ)と役割

要件定義、基本設計、詳細設計、実装(コーディング)、テスト、運用保守など、どのフェーズを担当したかを明記します。また、メンバーとしての参加か、リーダー(PL/PM)としての参加か、あるいは後輩指導を行っていたかなど、役割も重要です。

4. チーム規模と工数

「チーム全体10名(うち自社メンバー3名)」「開発期間6ヶ月」など、数字を入れることで、どの程度の規模のマネジメントや連携を行っていたかが伝わります。

採用担当者に響く「実績」の書き方

単に「システムを開発しました」「図面を作成しました」だけでは不十分です。技術職の価値は、技術を使って「どのようなビジネス上の課題を解決したか」にあります。

技術的課題の解決プロセスを書く

開発中に発生したトラブルや、技術的な難所をどう乗り越えたかというエピソードは強力なアピールになります。「処理速度が遅いという課題に対し、SQLのチューニングを行い実行時間を30%短縮した」「設計段階でコストダウン提案を行い、部品点数を10%削減した」など、課題→対策→結果の順で記述します。

定量的な成果を盛り込む

可能な限り数字を用いて成果を示します。

  • 「バグの発生率を○%削減」
  • 「作業効率化ツールを作成し、月間○時間の工数削減」
  • 「スケジュールより○日早く納品」

未経験分野・使用経験のない技術へのアピール

技術の進化が速い現代では、応募先企業が求めている技術のすべてを経験しているとは限りません。経験がない技術が含まれている場合は、「基礎知識があること」や「学習意欲」をアピールしてカバーします。

自己PR欄などで、「業務外で○○の技術を学習し、個人アプリを作成した」「GitHubでコードを公開している」といった具体的な行動を示すことで、キャッチアップの早さや技術への好奇心を証明できます。

職種別:プラスアルファの加点ポイント

ITエンジニア(SE・PG・インフラ)

「ドキュメント作成能力」と「コミュニケーション能力」が差別化ポイントです。仕様書や設計書の品質が高いこと、非エンジニア(営業や顧客)に対して専門用語を使わずに説明できる能力などは、リーダー候補として高く評価されます。

機械・電気・組み込みエンジニア

「コスト意識」と「折衝能力」が重要です。QCD(品質・コスト・納期)を意識した設計ができるか、サプライヤーや他部署との調整を円滑に行えるかは、実務において技術力と同じくらい重視されます。

研究開発・専門職

「特許取得」「学会発表」「論文執筆」などの実績があれば必ず記載します。また、研究テーマがいかに事業化や製品化に貢献したかというビジネス視点を持つことも大切です。

まとめ

技術職の職務経歴書は、あなたの技術力を証明するプレゼンテーション資料です。「何ができるか(スキル)」と「何をしてきたか(実績)」を、客観的なデータと具体的なエピソードで補強してください。

専門性を高めつつ、ビジネスへの貢献度をわかりやすく伝えることで、書類選考の通過率は確実に上がります。あなたの技術がいかに企業の利益につながるかをイメージさせる書類作りを目指しましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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