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職務経歴書の「目標」はどう書く?達成率のアピールと将来のビジョンの描き方

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職務経歴書における目標には実績としての数値目標と将来のビジョンの2つの意味があります

転職活動において職務経歴書を作成する際、「目標」というキーワードは2つの異なる意味を持って登場します。1つ目は、過去の業務において会社から課された「数値目標(ノルマや予算)」とその達成実績についてです。2つ目は、自己PRや志望動機の中で語る、あなた自身が今後どうなりたいかという「将来のキャリア目標(ビジョン)」です。

採用担当者はこの両方を見ています。過去の目標に対する向き合い方からは実務能力や責任感を判断し、将来の目標からは自社とのマッチング度や定着性を判断します。そのため、職務経歴書の中で「目標」について記述する際は、この2つの側面を混同せず、それぞれの項目で適切にアピールすることが重要です。ここでは、過去の実績としての目標の書き方と、未来への意志としての目標の描き方、それぞれについて評価を高めるテクニックを解説します。

過去の業務における数値目標と達成率を記載して実務能力を証明する

職務経歴書の「職務詳細」や「実績」の欄では、過去に担当した業務でどのような目標を持ち、どのような成果を出したかを具体的に記載する必要があります。ここで重要なのは、単に「目標を達成しました」と書くだけでなく、客観的な数値を用いてその難易度や達成度を証明することです。

営業職であれば「売上目標」「新規獲得件数」「契約継続率」、事務職であれば「処理件数」「作業時間の短縮率」「コスト削減額」などが該当します。書き方のポイントは、目標(予算)と実績(結果)、そして達成率(対目標比)をセットで記述することです。例えば、「2024年度売上目標5000万円に対し、実績6000万円(達成率120パーセント)を記録」といった具体的な記述があれば、採用担当者はあなたの実力を疑う余地なく評価することができます。数字は嘘をつかない共通言語であり、ビジネスパーソンとしての信頼性を高めるための最も強力な材料となります。

目標達成に向けたプロセスと工夫を記述して再現性のあるスキルを伝える

高い達成率を記載することは重要ですが、それだけでは「たまたま環境が良かっただけではないか」と思われる可能性があります。そこで不可欠なのが、その目標を達成するためにどのような工夫をしたかという「プロセス」の記述です。

目標と現状のギャップをどのように分析し、どのような施策を打ち、実行したのかというPDCAサイクルを文章化してください。「既存顧客への訪問頻度を見直し、提案機会を増やしたことで目標を達成した」や、「業務フローのボトルネックを特定し、マニュアルを改訂することで処理目標をクリアした」といった記述です。このようにプロセスを言語化することで、環境が変わっても自ら課題を見つけ、目標を達成できる「再現性のあるスキル」を持っている人材であることを証明できます。結果だけでなく、そこに至るまでの思考と行動を伝えることが、書類選考を突破するための鍵となります。

自己PR欄などで将来のキャリア目標を語り入社後の活躍イメージを持たせる

過去の実績だけでなく、これからどうなりたいかという「将来の目標」も、職務経歴書の重要な要素です。これは主に「自己PR」や「志望動機」の欄で表現します。採用担当者は、応募者が持っているキャリアビジョンが、自社で実現できるものかどうかを確認したいと考えています。

ここで書くべき目標は、単なる憧れや夢物語ではなく、これまでの経験に基づいた現実的かつ意欲的なものである必要があります。「前職で培ったリーダーシップを活かし、3年以内にはマネジメント職としてチームの成果最大化に貢献したい」や、「専門知識をさらに深め、顧客にとっての代替不可能なパートナーになりたい」といった具体的なビジョンを描きます。入社後に自分がどのように成長し、会社にどのような利益をもたらすかを明確にすることで、採用担当者はあなたを採用した後の活躍シーンを具体的にイメージできるようになります。

個人の目標と企業の方向性が合致していることを示し定着性をアピールする

将来の目標を書く際に最も注意すべき点は、その目標が応募企業の方向性と合致しているかどうかです。例えば、スペシャリストを求めている求人に対して「将来はゼネラリストとして経営に関わりたい」と書いたり、チームワークを重視する企業に対して「個人の力で圧倒的な成果を出したい」と書いたりすると、ミスマッチと判断されてしまいます。

企業のホームページや求人票、中期経営計画などを熟読し、企業が目指している未来と、個人の目標が重なる部分を見つけ出してください。「貴社が注力している〇〇事業の拡大に、私の××というスキルで貢献し、共に成長していきたい」というロジックを組み立てることが大切です。個人の目標と組織の目標がリンクしていることを示すことで、早期離職のリスクが低く、長く定着して活躍してくれる人材であるという安心感を与えることができます。

職種別に見る目標の書き方とアピールにつながる具体的な例文

営業職の場合

過去の目標については、売上金額や達成率を明記し、そのための行動量や提案の質をアピールします。将来の目標については、プレイングマネージャーとして組織の売上を底上げしたい、あるいは特定の商材のスペシャリストとして市場を開拓したいといった方向性を示します。

事務・管理部門の場合

過去の目標については、業務効率化による時間短縮やコスト削減、ミスの低減率などを数値で示します。将来の目標については、業務フローの改善提案ができる人材になりたい、あるいは専門資格を取得してより高度な業務(決算や労務管理など)を担当したいといったスキルアップの意欲を伝えます。

技術・エンジニア職の場合

過去の目標については、プロジェクトの納期遵守や品質管理、習得した技術スキルを記載します。将来の目標については、フルスタックエンジニアとして幅広い開発に携わりたい、あるいはプロジェクトマネージャーとして大規模案件を成功させたいといったキャリアパスを提示します。

どの職種であっても、過去の「数値目標」の達成能力と、未来の「キャリア目標」への熱意をバランスよく記載することで、過去・現在・未来がつながった説得力のある職務経歴書を作成することができます。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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