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職務経歴書の職務要約で書類選考を突破する書き方と魅力的な例文作成術

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職務要約は採用担当者が最初に読む最も重要なつかみの部分です

転職活動において職務経歴書を作成する際、冒頭に記載する職務要約をどのように書くべきか悩む方は非常に多くいらっしゃいます。職務経歴書の顔とも言えるこの部分は、採用担当者が最初に目を通す極めて重要な項目です。多忙な採用担当者は、一人の応募書類にかける時間がわずか数分程度と言われており、この職務要約を読んだだけで、その後の詳細な経歴を読み進めるかどうかを判断することさえあります。

つまり、職務要約はあなたのキャリアのあらすじであり、映画の予告編のような役割を果たしています。ここで、この人は自社が求めている経験を持っている、会って話を聞いてみたいと思わせることができれば、書類選考を通過する確率は格段に高まります。単なる経歴の羅列ではなく、自身の強みと経験を凝縮し、読み手の心を掴むための要約作成テクニックを身につけることが、転職成功への第一歩となります。

文字数は200文字から300文字程度で簡潔にまとめるのが鉄則です

職務要約を作成する上で、まず意識すべきなのは適切な文字数と分量です。短すぎるとアピール不足になり、長すぎると読む気を削いでしまいます。最適な分量は、200文字から300文字程度、行数にして3行から4行程度にまとめるのが理想的です。この限られたスペースの中で、これまでのキャリア全体を俯瞰し、最も伝えたい核となる部分を表現する必要があります。

書くべき内容は大きく分けて3つの要素で構成します。1つ目は誰がにあたる部分で、在籍していた企業の業種や規模、経験年数を記載します。2つ目は何をにあたる部分で、担当していた職種や具体的な業務範囲を記載します。そして3つ目はどのようににあたる部分で、自身の強みや実績、仕事に対するスタンスを記載します。これらを一文一文短く区切りながら、論理的に繋げていくことで、読みやすく説得力のある文章が完成します。

具体的な数字と固有名詞を用いて客観的な実力を証明する

職務要約に説得力を持たせるためには、客観的な事実に基づいた記述が不可欠です。頑張りましたや貢献しましたといった抽象的な表現ではなく、数字や固有名詞を用いて具体的に記載します。例えば、営業職であれば売上実績や達成率、担当顧客数などを数字で示します。事務職であれば、処理件数や業務効率化による時間短縮の実績、使用可能なソフト名などを記載します。エンジニアであれば、開発環境や言語、プロジェクトの規模や期間を明記します。

具体的なキーワードが入っていることで、採用担当者はあなたのスキルレベルや経験の深さを瞬時にイメージすることができます。また、マネジメント経験がある場合は、部下の人数やチームの規模を記載することで、組織運営能力の高さをアピールできます。自分自身のキャリアを客観的なデータとして捉え直し、数値化できる要素がないかを探してみることが大切です。

転職回数が多い場合はキャリアの一貫性や共通点を見出してまとめる

転職回数が多く、複数の企業や職種を経験している場合、職務要約をどのようにまとめるかは難しい問題です。すべての経歴を時系列で羅列してしまうと、要約ではなくなり、文字数が膨らんでしまいます。このような場合は、キャリア全体を貫く共通点や、今回応募する職種に最も関連性の高い経験に焦点を当ててまとめるテクニックが有効です。

例えば、営業から企画、そしてマーケティングへと職種が変わっていたとしても、一貫して顧客の課題解決に取り組んできたという視点でまとめることで、キャリアに一本の軸を通すことができます。また、直近の職歴や、最も長く従事した業務を中心に記述し、その他の経歴については簡潔に触れる程度に留めるというメリハリも重要です。バラバラに見える経験を、一つのストーリーとして再構築し、豊富な経験値としてポジティブに伝える工夫が求められます。

職種別に見る職務要約の書き方と魅力的な例文

営業職の例文

大学卒業後、専門商社に入社し、約5年間にわたり法人向けのルート営業および新規開拓に従事してまいりました。担当エリア内の製造業約50社を担当し、徹底した顧客ヒアリングに基づく提案営業を行った結果、昨年度は部内トップとなる売上目標比120パーセントを達成しました。また、チームリーダーとして若手社員3名の育成にも携わり、チーム全体の営業力底上げに貢献いたしました。これまでの経験で培った課題解決力と交渉力を活かし、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。

事務職の例文

IT企業にて4年間、営業事務として受発注業務、請求書発行、顧客対応などを担当いたしました。正確かつスピーディーな事務処理を心がけるとともに、Excelのマクロを活用した業務自動化を提案し、部署全体の残業時間を月平均10時間削減することに成功しました。また、営業担当者10名のサポート役として、資料作成やスケジュール調整を先回りして行い、円滑な業務遂行に貢献してまいりました。事務処理能力と業務改善の視点を活かし、貴社のバックオフィス業務を支えていきたいです。

エンジニア職の例文

SIerにて6年間、Webアプリケーションの開発エンジニアとして従事してまいりました。主にJava、PHPを用いた金融系システムの要件定義から設計、開発、テストまでの一連の工程を経験しております。直近のプロジェクトでは、サブリーダーとして5名のメンバーの進捗管理とコードレビューを担当し、納期遅延ゼロでプロジェクトを完遂させました。技術力だけでなく、チーム開発におけるコミュニケーション能力も強みとしており、貴社の新規サービス開発において即戦力として貢献したいと考えております。

異業種への転職ではポータブルスキルを強調して可能性を示す

未経験の職種や異業種へ転職する場合、専門的なスキルや実績をアピールすることは難しくなります。その際は、業種や職種が変わっても通用するポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)を中心に職務要約を構成します。コミュニケーション能力、論理的思考力、課題発見力、マネジメント能力などがこれにあたります。

例えば、販売職から事務職へ転職する場合は、接客で培った相手の意図を汲み取る力や臨機応変な対応力を強調し、社内調整や電話応対で活かせることを伝えます。前職での経験が、新しい仕事でどのように役立つかを論理的に説明し、未経験であっても早期に戦力になれるポテンシャルがあることを示すことが重要です。過去の経験を否定するのではなく、それを土台として新しいキャリアを築く意欲を表現してください。

最後に必ず推敲を行い読み手視点で分かりやすさを確認する

職務要約が書き上がったら、必ず時間を置いて推敲を行います。誤字脱字がないことはもちろんですが、専門用語を使いすぎていないか、一文が長すぎて読みづらくないかを確認します。自分では当たり前の用語でも、業界が違えば伝わらないこともあります。誰が読んでも理解できる平易な言葉を選び、リズム良く読める文章に整えることが大切です。

また、履歴書や職務経歴書の詳細部分と内容に矛盾がないかもチェックします。要約に書かれている強みが、その後の詳細な経歴で裏付けられているという構成になっていれば、書類全体の説得力が増します。職務要約は、あなたのビジネスパーソンとしての要約力やプレゼンテーション能力を証明する場所でもあります。細部までこだわり、自信を持って提出できる文章を作成してください。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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