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介護職の中途採用で書類選考を通過する履歴書の書き方と採用担当者の視点

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介護業界の履歴書は人柄と実務能力の両面が評価されます

介護業界は慢性的な人手不足と言われていますが、待遇の良い施設や運営体制のしっかりした事業所には多くの応募が集まります。そのため、中途採用において希望の職場に就職するためには、書類選考の段階でしっかりとアピールを行い、他の応募者と差別化を図る必要があります。採用担当者は履歴書を通じて、応募者が即戦力として現場で活躍できるスキルを持っているかという実務面と、利用者様やスタッフと円滑な関係を築けるかという人柄の両面を慎重に判断しています。

特に介護の仕事は対人援助職であるため、履歴書から伝わる丁寧さや誠実さが非常に重要視されます。誤字脱字がないか、文字は丁寧に書かれているか、写真は清潔感があるかといった基本的なマナーが守られているかどうかは、そのまま仕事への姿勢として評価されます。雑な履歴書は、利用者様へのケアも雑になるのではないかという懸念を抱かせてしまうリスクがあります。中途採用だからこそ、社会人としての基礎能力が高いことを書類全体で表現し、安心して採用できる人物であることを伝える意識が大切です。

職歴欄では施設形態と担当業務を具体的に記載して即戦力を証明する

介護職の中途採用において、採用担当者が最も注目するのが職歴欄です。単に介護職員として勤務と書くだけでは、どのような環境で経験を積んできたのかが伝わりません。介護施設には特別養護老人ホーム、老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護など多様な形態があり、それぞれ求められるスキルやスピード感が異なります。そのため、職歴欄には法人名を正式名称で記載するとともに、配属されていた施設の種類や規模(定員数など)を明記することが重要です。

さらに、担当していた具体的な業務内容を書き添えることで、即戦力としてのアピール度が格段に高まります。例えば、平均介護度3のフロアを担当し食事・入浴・排泄介助に従事や、夜勤業務を月5回担当といった具体的な記述です。また、ユニットリーダーや新人指導係などの役割を担っていた場合は、マネジメント能力の証明となりますので必ず記載します。これらの情報は、採用側が入職後の配属先や教育プランを検討する上で非常に有益な材料となります。

資格欄は正式名称で記載し研修中であればその旨もアピールする

介護職にとって資格は実務能力を裏付ける重要な要素ですが、履歴書に記載する際は正式名称で書くのが鉄則です。例えば、ホームヘルパー2級は介護職員初任者研修、実務者研修は介護福祉士実務者研修と記載します。ケアマネジャーであれば介護支援専門員と書きます。制度変更により資格の名称が変わっているものも多いため、手元の資格証を確認して正確に記入することで、事務処理の正確さをアピールできます。

現在資格を持っていない場合や、上位資格の取得を目指して勉強中の場合でも、履歴書でアピールすることは可能です。例えば、介護職員初任者研修を受講中(〇月修了予定)や、介護福祉士国家試験受験予定と記載することで、仕事に対する意欲の高さや向上心を示すことができます。無資格・未経験であっても、学ぶ姿勢があることを伝えることが、ポテンシャル採用への鍵となります。

経験者の志望動機はキャリアアップと理念への共感を軸にする

すでに介護職としての経験がある方が転職する場合、志望動機では前職の退職理由と志望理由に一貫性を持たせることが大切です。給与や人間関係などのネガティブな不満を理由にするのではなく、より質の高いケアを実践したい、資格を活かしてキャリアアップしたいといった前向きな理由に変換します。

その上で、応募先の施設の理念や運営方針をリサーチし、自分の目指す介護観とどのように合致しているかを具体的に述べます。例えば、前職では業務に追われ利用者様一人ひとりと向き合う時間が取れませんでしたが、ユニットケアを推進している貴施設であれば、利用者様の個性を尊重したケアができると考え志望しましたといった構成です。経験者だからこそ感じる課題意識と、それを解決する場としてその施設を選んだというストーリーは、採用担当者に強い説得力を与えます。

未経験者の志望動機は接客経験や家族介護の経験を活かす

異業種から未経験で介護職に挑戦する場合は、なぜ介護の仕事を志したのかというきっかけと、前職の経験がどう活かせるかをアピールします。家族の介護経験がきっかけである場合は、その時の実体験や感じたことを素直に書くことで、熱意が伝わりやすくなります。

また、接客業や販売業などの経験がある場合は、コミュニケーション能力やホスピタリティの高さを強調します。介護現場では利用者様だけでなく、ご家族への対応も重要な業務です。前職で培った、相手の立場に立って考え行動するスキルや、臨機応変な対応力は、介護職においても即戦力となるポータブルスキルです。未経験であっても、社会人としての経験が介護の現場で役立つことを論理的に説明することで、採用へのハードルを下げることができます。

証明写真の清潔感と本人希望記入欄のマナー

履歴書に貼る証明写真は、第一印象を決定づける重要な要素です。介護職は利用者様の体に触れる仕事ですので、清潔感が何よりも重視されます。髪が長い場合はまとめ、派手なメイクやアクセサリーは避けます。服装はスーツまたはオフィスカジュアルを選び、明るく優しい表情で撮影します。写真から伝わる安心感や優しさは、そのまま介護職としての適性として評価されます。

最後に本人希望記入欄の書き方ですが、特段の事情がない限りは貴施設の規定に従いますと書くのが基本です。しかし、育児や介護などで勤務時間に制限がある場合や、夜勤ができない事情がある場合は、隠さずに正直に記載します。その際、単に不可と書くのではなく、可能な範囲を具体的に提示するなど、働きたいという意欲を見せつつ相談する姿勢を示すことが大切です。正直かつ丁寧な記述を心がけることで、入職後のミスマッチを防ぎ、長く働ける職場との出会いにつながります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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