社会福祉法人の職歴はどう書く?履歴書の正しい書き方とアピール術
「入社」ではなく「入職」が基本!社会福祉法人ならではの用語ルール
転職活動において履歴書の職歴欄を作成する際、勤務先が株式会社であれば迷わず「入社」「退社」と書きますが、社会福祉法人の場合は用語選びに注意が必要です。社会福祉法人は営利を目的とした「会社」ではないため、厳密には「入社」という言葉は使いません。業界の慣習として、**「入職(にゅうしょく)」**という言葉を使うのが最も一般的で適切なマナーとされています。
【正しい記載例】
- 入る時: 「令和〇年〇月 社会福祉法人〇〇会 入職」
- 辞める時: 「令和〇年〇月 一身上の都合により退職」
退職については「退職」で問題ありません。なお、「入社」と書いてしまったからといって即不採用になるわけではありませんが、「入職」と正しく使い分けることで、業界への理解度やビジネスマナーが身についていることを採用担当者に印象づけることができます。医療法人や学校法人、NPO法人なども同様に「入職」を使いますので、このルールを覚えておくと応用が利きます。
法人名と施設(事業所)名を正確に記載する書き方
社会福祉法人の場合、雇用契約を結ぶ「法人本体」と、実際に勤務する「施設(事業所)」の名前が異なるケースがほとんどです。履歴書には、この両方を省略せずに記載することが重要です。法人名だけではどのような種類の施設(高齢者介護、保育、障がい者支援など)で働いていたかが伝わりませんし、施設名だけでは運営母体が不明確になります。
【具体的な書き方のパターン】
- 法人名の横に施設名を書く場合(一行で収める)平成〇年〇月 社会福祉法人〇〇会 入職(特別養護老人ホーム△△に配属)
- 法人名の下に施設名を書く場合(二行使う)平成〇年〇月 社会福祉法人〇〇会 入職 特別養護老人ホーム△△(定員100名)に配属
スペースに余裕がある場合は、パターン2のように二行使い、施設の定員数や規模感を書き添えると、業務の忙しさや対応力が伝わりやすくなります。法人名は「(福)」と略さず、「社会福祉法人」と正式名称で記載してください。
施設間の異動や配属変更があった場合のスマートな記載例
規模の大きな社会福祉法人では、複数の施設を運営しており、職員が施設間を異動することも珍しくありません。この場合、履歴書には時系列に沿って異動の経歴を記載します。これにより、法人内で様々な経験を積み、柔軟に対応できる能力があることをアピールできます。
【異動の記載例】
- 平成〇年〇月 社会福祉法人〇〇会 入職
- (障害者支援施設△△にて生活支援員として勤務)
- 平成△年△月 同法人 グループホーム□□へ異動
- (管理者として事業所運営およびスタッフ指導に従事)
このように記載することで、一つの法人に長く勤めながらも、異なる環境でスキルアップしてきたストーリーを伝えることができます。また、施設が変わらなくても、役職がついた場合(例:介護主任に昇進、保育リーダーに就任など)は、その年月とともに記載することで、キャリアアップの実績を強調できます。
職種や資格を明記して専門性をアピールするテクニック
社会福祉法人の業務は、介護職、看護師、保育士、生活相談員、ケアマネジャー、事務職など多岐にわたります。単に「入職」と書くだけでは、どの職種で採用されたのかが採用担当者に伝わりにくい場合があります。そのため、職歴欄には職種や保有資格を活かした業務内容を簡潔に書き添えることをお勧めします。
例えば、「介護福祉士として入職」や「生活相談員として入職」と明記します。さらに行間に余裕があれば、「認知症ケア専門棟を担当」や「地域連携業務および入退所調整を担当」といった具体的な役割を1行程度で補足します。これにより、専門性の高さや即戦力としての価値を、職務経歴書を読まれる前の段階でアピールすることができます。
パートや非常勤から正職員になった場合の書き方
福祉業界では、パートや非常勤職員として働き始め、その後経験を積んで正職員に登用されるキャリアパスもよく見られます。このような経歴は、勤務態度や能力が現場で高く評価された証拠ですので、履歴書でもしっかりと表現すべきです。
【登用の記載例】
- 平成〇年〇月 社会福祉法人〇〇会 入職(非常勤職員)
- デイサービスセンター△△にて介護業務に従事
- 平成△年△月 同法人にて正職員に登用
- フロアリーダーとして新人指導を担当
このように段階を追って記載することで、最初から正職員だった場合よりも、「現場で信頼を勝ち取ってステップアップした」というポジティブな印象を与えることができます。雇用形態に関わらず、利用者のために真摯に業務に取り組んできた姿勢を、正しい書き方で伝えてください。





