2025.11.26

グラフィックデザイナーの履歴書志望動機で採用を勝ち取る！ポートフォリオと連動させる書き方と例文集

keireki0530

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グラフィックデザイナーの転職活動において、最も重視されるのは自身の作品集である「ポートフォリオ」です。しかし、だからといって履歴書の志望動機をおろそかにしてはいけません。採用担当者はポートフォリオで「スキル」を確認し、履歴書の志望動機で「思考力」や「入社意欲」を確認しているからです。

デザインスキルが高くても、志望動機が曖昧であれば「クライアントの要望を汲み取る力がない」「自社のビジネスを理解していない」と判断されかねません。ここでは、グラフィックデザイナーへの転職を目指す方が、書類選考を確実に通過するために知っておくべき志望動機の書き方と、未経験者や経験者、応募先（制作会社・インハウス）別の具体的な例文について詳しく解説します。

Contents

グラフィックデザイナーの採用担当者が志望動機で重視する3つの視点
「デザインが好き」をプロの志望動機に変換するテクニック
【未経験者向け】ポータブルスキルと熱意をアピールする例文
【経験者向け】キャリアアップや環境変化を目指す例文
- 制作会社から事業会社（インハウス）へ転職する場合
- 制作会社から別の制作会社へ転職する場合
志望動機で避けるべきNG表現と注意点

グラフィックデザイナーの採用担当者が志望動機で重視する3つの視点

デザイナーの採用選考において、採用担当者が履歴書から読み取りたいのは「デザインを使って何ができるか」というビジネス視点です。

1. 「自己表現」ではなく「課題解決」の視点があるか

デザイナーの仕事は、アート作品を作ることではなく、クライアントや自社の課題をデザインの力で解決することです。「自分のセンスを表現したい」という動機よりも、「デザインを通じて商品の売上を伸ばしたい」「ブランドの認知度を高めたい」という課題解決への意欲があるかが最重要視されます。

2. なぜその会社（デザイン事務所・事業会社）なのか

世の中に無数にある制作会社や事業会社の中で、なぜそこを選んだのかという理由は必須です。「御社のデザインのトーンが好き」というだけでは弱いです。「御社が手掛けた〇〇という広告の、ターゲットに寄り添ったアプローチに共感した」など、具体的な事例や企業姿勢への理解を示す必要があります。

3. コミュニケーション能力とチームワーク

デザイン業務は、ディレクター、コピーライター、クライアントなど多くの人と関わりながら進めます。独りよがりにならず、相手の意図を汲み取り、円滑にプロジェクトを進められるコミュニケーション能力があるかどうかも、文章の端々からチェックされています。

「デザインが好き」をプロの志望動機に変換するテクニック

多くの応募者がきっかけとして「デザインが好き」「絵を描くのが好き」という理由を持っていますが、履歴書ではこれをビジネスライクに変換する必要があります。

「デザインが好き」→「情報を整理し、視覚的に伝えることにやりがいを感じる」単なる好みではなく、デザインの機能的な側面（情報伝達）に興味があることを示します。
「センスを活かしたい」→「ターゲットの心理に響くクリエイティブを提案したい」主観的なセンスではなく、客観的なマーケティング視点を持っていることをアピールします。

【未経験者向け】ポータブルスキルと熱意をアピールする例文

未経験からグラフィックデザイナーを目指す場合、実務経験がない分、ツールの習得状況（Illustrator、Photoshopなど）と、前職で培ったビジネススキルをアピールします。

例文（営業職からデザイナーへ）

前職では法人営業として、顧客への提案資料作成を担当しておりました。その中で、情報を整理し視覚的に分かりやすく伝えることで、顧客の納得感が大きく変わることを実感し、デザインの持つ力に強く惹かれました。現在はスクールに通い、IllustratorとPhotoshopの操作スキルを習得し、バナー制作やチラシ作成を行っております。貴社の「伝わるデザインで企業の成長を支援する」という理念に共感し、営業で培った「顧客の課題を引き出すヒアリング能力」とデザインスキルを掛け合わせ、クライアントの成果に貢献できるデザイナーを目指したいと考えております。

【経験者向け】キャリアアップや環境変化を目指す例文

すでにデザイナーとしての経験がある場合は、具体的な実績と、なぜ環境を変える必要があるのかを明確にします。特に「制作会社」と「インハウス（事業会社）」では求められる役割が異なるため、使い分けが重要です。

制作会社から事業会社（インハウス）へ転職する場合

事業会社では、一つのブランドやサービスに深く関わり、長期的な視点でデザインを育てていく姿勢が求められます。

例文

現職では広告制作会社のデザイナーとして、多種多様な業界の販促ツール制作に携わってまいりました。スピード感を持って数多くの案件をこなす中でスキルを磨きましたが、今後は一つのサービスやブランドに深く関わり、デザインの効果検証を行いながらPDCAを回して改善していく業務に挑戦したいという思いが強くなりました。貴社の自社ブランドの世界観と、ユーザー体験を重視する姿勢に魅力を感じております。これまでの制作経験で培った表現の幅広さを活かし、貴社ブランドのファンを増やすクリエイティブ制作に貢献したいと考えております。

制作会社から別の制作会社へ転職する場合

より規模の大きな案件や、特定のジャンル（Web、パッケージ、エディトリアルなど）に特化したいという意欲を伝えます。

例文

現在は小規模なデザイン事務所にて、主に紙媒体のDTPデザインを担当しております。クライアントとの直取引が多く、企画から入稿まで一貫して担当できる点にやりがいを感じておりますが、よりWeb領域も含めたクロスメディアでの提案力を身につけたいと考え、デジタル領域に強みを持つ貴社を志望いたしました。貴社が手掛けた〇〇キャンペーンのように、媒体の枠を超えてターゲットにアプローチする手法に感銘を受けております。紙媒体で培ったレイアウト構成力やタイポグラフィの知識を活かしつつ、Webデザインのスキルも習得し、即戦力として貢献したいと強く願っております。

志望動機で避けるべきNG表現と注意点

グラフィックデザイナーの志望動機において避けるべきなのは、以下のような表現です。

「センスを磨きたい」「勉強させてほしい」会社は学校ではありません。特に中途採用では即戦力が求められるため、自ら学び、価値を提供する姿勢を示してください。
「自分の作品を作りたい」商業デザインはアーティスト活動ではありません。クライアントの課題解決が最優先であることを忘れないようにしましょう。
ポートフォリオと志望動機の矛盾「Webデザインがやりたい」と書いているのに、ポートフォリオが紙媒体ばかりでは説得力がありません。志望動機の内容とポートフォリオの作品傾向が一貫しているかを確認してください。

グラフィックデザイナーの履歴書は、文字のレイアウトや余白の取り方自体もデザインセンスの一部として見られています。内容はもちろん、見た目の美しさにも配慮し、採用担当者に「この人にデザインを任せたい」と思わせる応募書類を作成してください。

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